ラーメン屋?甘味カフェ? 源頼朝が鎌倉に来る前からありました。
私は鎌倉市民です。小町通から脇に入った窟屋不動尊のことを、ラーメン屋として認識していました。非常に歴史のある名所ということも知っていましたが、ラーメンの幟が立っているあそこねと思っていました。
小町通りから窟屋不動尊へ行くには、「鎌倉市 川喜多映画記念館」の看板の角を左に折れましょう。記念館の前の道を、ずんずん歩いて行きましょう。この道は頼朝の時代からあって、窟屋道という鎌倉古道でした。記念館を過ぎると「和風ラーメン」ののぼりが見えてきます。そこが今回の目的地です。

小町通りから川喜多記念館への看板
当ブログは歴史好きさんの鎌倉散策を応援するブログです。お急ぎの方は目次から「アクセスデータ」に飛んでください。不動茶屋の情報もまとめてあります。「不動茶屋の情報」をぽちっと押してください。ラーメンもスイーツも美味しい店なので、小町通り周辺のランチ・カフェ候補として検討してみてはいかがでしょうか。小町通りにラーメン屋は少ないので貴重かもしれません。
頼朝と巌窟堂
この小さな史跡は、頼朝とも関係がありました。頼朝の父源義朝の屋敷跡だった、壽福寺は窟堂道を行くとあります。幕府のあった大倉御所や鶴岡八幡宮にも近く、頼朝が信仰した日金地蔵を祀った松源寺は、並びにありました。頼朝は日常的に通って場所だったのでしょう。そう思うとわくわくします。
窟屋不動尊は頼朝の鎌倉入りの前から
窟屋不動尊はいつ建立され、以前はどんな歴史を辿って来たかは、分かりません。頼朝が鎌倉に入った時には、既にありました。
鎌倉の古い記憶を残した場所なんです。鎌倉は横浜市戸塚区にも及ぶ鎌倉郡の役所の郡衙(ぐんが)置かれていました。頼朝の父義朝は近くの壽福寺のある場所に屋敷を持っていて、それなりに繫栄していた土地だったのです。
鎌倉古道横小路・窟堂道(いわやどうみち)
頼朝が治承4年(1180)10月6日に、鎌倉に入った時、まだ若宮大路はありませんでした。重要視されたのは鎌倉を横に通る道でした。
一つは古い時代の東海道、「古東海道」と言われ道です。稲村ケ崎から御霊神社、甘縄神社、元八幡、辻ノ薬師堂を通り名越の切通しから三浦半島、房総に通ずる道でした。
もう一つは窟堂道(いわやどうみち)ー横大路(よこおうじ)ー六浦道(むつらみち)現在は金沢街道と呼ばれる、横浜市金沢区に通じる道でした。ルートは頼朝父の義朝の屋敷だった壽福寺から、この窟堂不動尊前を通り、鶴岡八幡宮の中を通り筋替橋から現在の金沢街道に続きました。
そんな重要な道に名前を残こすほど、窟堂不動尊は鎌倉の古い記憶を残す場所だったのです。
すぐ隣に頼朝の菩提寺、松源寺がかつてありました。
窟屋不動尊のすぐ東に、小さなお社の愛宕社がありました。その東に頼朝の菩提寺の日金山松源寺がありました。
「日金山」は石橋山の合戦で敗走した頼朝が、再興を祈った伊豆日金山の地蔵と、同じ日金地蔵を祀っていたのが松源寺でした。ここには頼朝の位牌があり、栄えていました。火災などがあり
松源寺はかつて窟屋不動尊と愛宕社を管理していました。明治になり火災などがあって廃寺になりました。頼朝の位牌は白旗社に移りました。愛宕社も台風により祠がなくなりました。
白旗神社 西御門 頼朝の神社 アクセスデータ付き。
https://koten-kagu.jp/2017/09/12/kamakura-12

窟堂不動尊 本尊の不動尊像
見どころ
通りから細い路地を通るので、まるで隠れ里です。平日でも人が沢山いて原宿竹下通り状態の小町通りのすぐ近くに、静かな場所があるなんて鎌倉はいい場所です。
一番奥の正面に見える祠に祀られているのは、本尊の不動明王像です。由来書によると、巖窟堂は山の上にありました。源氏山から化粧坂を通る山の上の道にありました。不動明王像は元は岩屋の壁に彫られてものでした。弘法大師が彫った伝説がありました。大地震で崩れて山の下に道が移り、彫られた不動像は時とともに摩滅してしまったそうです。
境内にある丸い石は、重軽石といいます。サイトの説明によると占ができるそうです。
この石は、願い事を占う石と言われています。
占い方は、石を持ち上げてみて
重ければ、それは叶わない願い事
軽ければ、叶えられる願い事だと
言われています。
試してみて下さい。http://fudo.web.fc2.com/index.html

窟堂不動尊 不動尊像

窟堂不動尊
不動茶屋、和風ラーメンと甘味のカフェ、コーヒーも美味しかった。
お昼過ぎに不動茶屋に行くと、満席だったりします。取材に行ったとき、良い予感しかしなくて、和風ラーメン・ブレンドコーヒー・クリームあんみつを、思わず頼んでしまいました。
和風ラーメンは出汁が効いていました。チャシューは厚みがあり、梅干しで味変も楽しめました。次回は付け麵かポークカレーにしたい。
コーヒーはコクテールのもので、スタバとは別のコクの深い味わいでした。
クリームあんみつは下の写真でも分かるように、ボリュミーでございました。次はケーキにしたいなー。ヘビロテで行くカフェを見つけてしまいました。

窟堂不動尊 不動茶屋のラーメンとコーヒー
メニュー
〈2022年3月のwebサイトの情報です〉目安にして下さい。価格は税抜きです。
お食事
和風らーめん 750円
和風らーめんセット ミニチャーシュー丼付き 1100円
チャーシューラーメン 1050円
つけ麺 800円
チャーシュー丼 スープ、漬物付き 800円
大盛りは150円増
上記ご注文の方ソフトドリンク200円引き
平日ランチタイム(11:00~14:00)のプラス350円でミニチャーシュー丼をお付けします
ポークカレー サラダ付き 850円
ポークカレーセット サラダ・コーヒー付き 1050円
サンドやトースト等
ソフトドリンク
コーヒー コクテール堂オールドNo.5 500円
アイスコーヒー 550円
カフェオレ 550円
アイスカフェオレ 550円
コーラ 400円
ジンジャエール 400円
フレッシュオレンジジュース 550円
フレッシュグレープフルーツジュース) 550円
抹茶ラテ 550円
アイス抹茶ラテ 550円
酒類
鎌倉ビール 700円
ビール(アサヒスーパードライ・瓶) 600円
日本酒 600円
甘味
自家製ケーキセット ケーキ2つ・コーヒー付き 750円
ティラミス(自家製) 500円
あんみつ 550円
クリームあんみつ 600円
クリームみつ豆 550円
抹茶みつ豆 550円
抹茶あんみつ 600円
わらび餅 抹茶付き 650円
くずきり 600円
クリーム白玉あずき 白玉、あずき、黒糖ゼリー、アイスクリーム
・・・650円
おしるこ 600円

窟堂不動尊 不動茶屋のクリームあんみつ
不動茶屋(ふどうちゃや)の情報
〈2022年3月の情報です〉
住所 | 鎌倉市雪ノ下2-2-21 |
電話番号 | 0467(22)7839 |
webサイト | http://fudo.web.fc2.com/index.html |
営業時間 | 11:00~17:00 |
定休日 | 水曜日・第4火曜日 |
巌窟堂(いわやどう) 窟堂不動尊の歴史
名称 窟堂(いわどう)巌窟堂(いわやどう)窟不動(いわふどう)
本尊 不動明王像
古く『吾妻鏡』文治四年(1188)正月一日の条に「窟堂下」とみえ、源頼朝の鎌倉入り以前から存在したといわれる。岩屋堂・岩井堂・窟堂とも呼ばれ、不動明王を安置する。建久五三年(1192)南御堂で催された後白河法皇四十九日の仏事に他の寺社とともに窟堂として名を連ねている(「吾妻鏡」)。 <略> 窟堂の東には以前松源寺があり、松源寺は鶴岡八幡宮社僧で窟堂はその管理下にあった。
鎌倉古寺社辞典
窟屋不動尊(いわやふどうそん)アクセスデータ
webサイト: | 不動茶屋 サイト http://fudo.web.fc2.com/index.html 不動茶屋tweeter https://twitter.com/kamakura_fudo |
住 所: | 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-2-21 |
電 話: | 不動茶屋 0467-22-7839 |
入場時間 : | なし |
拝 観 料: | なし |
ト イ レ: | 不動茶屋の中にあります。 |
アクセス方法
最寄駅:横須賀線・江ノ島電鉄線 鎌倉駅下車 徒歩10分
一緒に回ろう 近くの名所
壽福寺

鏑木清方記念美術館

鶴岡八幡宮 旗上弁財天社

宝戒寺


窟堂不動尊