2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の情報が解禁!
2020年11月、2020年度のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第一次キャストの発表と、考証の先生方の発表がtweeterでありました。
考証陣の発表では濃い歴史マニア界隈では、称賛の嵐です。
最新学説も取り入れた三谷幸喜脚本の「真田丸」は歴史マニアにもライト層にも大人気でしたので、大いに期待しましょう。
2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」https://twitter.com/nhk_kamakura13
主人公は北条政子の弟、北条義時。
伊豆の田舎の豪族の次男に生まれ、小領主として人生が終わるはずでした。
18歳の時義兄の源頼朝が旗揚げしたことにより、彼の運命は激的に変わりました。
田舎のあんちゃんが周囲の人を護るため、ずたぼろになりながらもその時々闘い続け生き残った先に、朝廷を敵とした承久の乱に勝利した、苦闘の人生がドラマになるのです。
脚本 三谷幸喜
北条義時 小栗旬
北条政子 小池栄子
源頼朝 大泉洋
2020年1月放送開始予定
NHK公式 鎌倉殿の13人 https://www.nhk.or.jp/kamakura13/
鎌倉殿13人tweetr https://twitter.com/nhk_kamakura13
鎌倉殿の13人 ドラマ館開設! 鎌倉文華館鶴岡ミュージアム
鶴岡八幡宮境内の、鎌倉文華館鶴岡ミュージアムにドラマ館が開設されます。
期間:2022年3月1日(火) ~2023年1月9日(月・祝)
チケットはオンライン予約です。
鎌倉殿の13人 大河ドラマ館公式 https://taiga-kamakura.jp/
鎌倉殿の13人 大河ドラマ館公式tweeter https://twitter.com/taiga13_museum
オープンの翌日早速行って来ました。

北条義時さん関連の名所を巡る、モデルコース。
義時さんの名所だけの、観光コースを考えました。
鎌倉駅 ⇒ 大河ドラマ館 ⇒ 鶴岡八幡宮 ⇒ 鎌倉国宝館 ⇒ 頼朝の墓・北条義時の法華堂の跡 ⇒ 覚園寺(元、義時の作った大倉薬師堂) ⇒ 義時の屋敷跡 ⇒ 宝戒寺(義時の屋敷跡)
時間があれば、小町通りから踏切を超えて、政子・実朝の墓がある壽福寺と、安達一族の屋敷跡の鎌倉歴史文化交流館(ドラマ館の半券で無料で入場できますよ)にも行きましょう。
鎌倉殿13人 北条義時さんの名所だけで、観光コースを考えました。

北条義時、泰時、重時 親子の寺
覚園寺 北条義時がこの地に建立した大蔵薬師堂が、覚園寺の前身です。
鎌倉時代そのままといってよい境内と重厚な薬師堂は必見です。

宝戒寺は義時の屋敷跡で、代々の得宗家の屋敷でもありました。
鎌倉滅亡後、後醍醐天皇が足利尊氏が供養のため建立した寺です。

義時の墓、法華堂の跡と大江広元の墓が、頼朝の墓の隣の谷にあります。

義時の子で3代執権の泰時の建立した寺院
成就院 極楽寺の切通しの頂にある寺院です。西から来た人はここ通り鎌倉に入りました。

常楽寺 泰時が妻の母の供養のために建立した禅寺。
ドラマで取り上げられるであろう、大姫と木曽義高の墓もあります。大姫のキャストが決まっているので、やる気満々でしょう。(ハンカチを手に心して待て)

北条重時の建立した極楽(律)寺 重時は極楽寺姓を名乗ります。

頼朝の鎌倉入りの頃の鎌倉
鎌倉は鎌倉郡の役所が置かれていたところで、頼朝の父義朝の屋敷もありました。
それなりに栄えていました。幕府が開かれた頃の鎌倉を忍べる寺社を紹介します。
鎌倉最古の寺、杉本寺

壽福寺 頼朝の父源義朝の屋敷跡、北条政子・源実朝の墓があります。

由比若宮・元八幡宮 前九年の役で奥州を鎮定した源頼義が。
源氏の守り神として石清水八幡宮を勧請しました。

荏柄天神 鎌倉幕府のできる前からこの地にある、菅原道真祀った天神社です。
日本三大天神のひとつです。

ドラマ登場順、頼朝の死まで。
ドラマでやるだろうと思わる順番で紹介します。
来迎寺(材木座 鎌倉には来迎寺が2つあるので気を付けてください)頼朝の旗揚げのとき、畠山重忠と戦い敗れた三浦大介を弔うために、建立した能蔵寺の後身の寺院。

補陀洛寺 頼朝の祈願所として建立されました、開山はあの文覚上人です。寺宝は平家の赤旗。ゴールデンウイークには見れます。

教恩寺 平重衡に頼朝が与えた阿弥陀仏があります。非公開ですが運慶の流れをくむ仏像です。

實相寺 曽我兄弟に仇として討たれた工藤祐経の屋敷跡

御霊神社・権五郎神社 頼朝の浮気相手の亀の前が出て来る、面掛け祭りはこちらのお祭りです。

岩船地蔵 頼朝政子の長女、悲劇の大姫を弔うお堂。横須賀線の車中から見えます。

満福寺 源義経が有名な腰越状をしたためたことで、有名なお寺です。

永福(ようふく)寺跡 頼朝が奥州藤原氏征伐で亡くなった兵の、鎮魂のため建立された巨大寺院の跡です。

白旗神社 頼朝を祀った神社です。頼朝の墓の近くにあります。すぐ近くに義時を葬った、法華堂の跡もあります。

鶴岡八幡宮と大巧寺(おんめさま)も紹介したかったのですがまだエントリーが無いのでできませんでした。
八幡様は記事が膨大になりそうで、どういう切り口で取り上げる考えあぐねています。
おんめさまは政子のお産に関わり、現在でもお産子育ての祈願です。
ドラマ登場順、鎌倉殿の一三人結成後。
頼朝亡き後、粛清の嵐がはじまります。陰惨なクーデターを三谷脚本はどう描くのか興味があります。
戦国時代はマイルドだと思いたくなるほど鎌倉時代はキツイ!
鎌倉歴史文化交流館 安達氏の館の跡地に建てられています。大河ドラマ館で貰えるパンフレットを見せると、無料で見れます。

佛行寺 梶原景時の子梶原景季の腕を祀る、源太塚のある寺。つつじの名所です。

妙本寺 比企一族の館の跡、有力御家人の屋敷がどういうところにあった実感できる場所です。
谷の奥まった所を鎌倉では谷戸(やと)と呼びそこに屋敷があったのです、それにしても大きな屋敷跡です。
比企氏は2代が将軍頼家が病気になった時、比企一族に権力が移ることを恐れた北条氏の起こした比企の乱で、2代将軍源頼家の妻若狭の局と嫡子一幡が殺されました。
境内には義時の子孫北条政村の娘が取りつかれた、若狭の局の霊が乗り移った蛇を祀る、蛇苦止(じゃくし)堂。
頼家の娘で源氏最後の一人となった悲劇の女性ヒロイン竹御所の墓もあります。

浄楽寺(横須賀市 逗子駅よりバス)和田義盛が運慶に作らせた仏像があります。

龍宝寺 戦国時代に北条綱成により創建の寺院。
鎌倉時代ここは七騎谷と呼ばれる、人が入れない谷でした。
鎌倉三代将軍源実朝が、鶴岡八幡宮で、甥の公暁に殺されたとき、その首を持って逃げた七人の騎馬武者はこの谷に隠れて、追手から逃れたそうです。
実朝ファンの方是非訪ねてください。

今宮 新宮神社(鶴岡八幡宮の境内外末社)
鎌倉在住の私でもこのお宮の場所探すのは大変でした。
承久の乱の敗者、後鳥羽上皇、土御門天皇、順徳天皇をお祀りした神社になります。

安養寺 北条政子は、鎌倉文学館の辺りにかつてあった、長楽寺に葬られました。
鎌倉幕府滅亡の折に焼失し、紆余曲折の末に安養寺に長楽寺が合併して、こちらに政子のもう一つの墓があります。
非公開ですが教科書に載っている、政子像もこちらにあります。

大江稲荷 大江広元の屋敷跡近くにあります。バス通りから近いです。熱狂的な広元ファンは足を運んでください。

明王院 四代将軍藤原頼経の祈願所とした建立され寺です。
現在も檀家0軒、24時間祈願を受けるために開いてる祈願寺です。

歴史マニアが納得の、考証陣!
気鋭の歴史研究者が考証担当に。
大河ドラマの考証になると、夜中にNHKから電話がかかってきて答えなけれならない、体力的にもハードなのだそうです。
私的なことですが、10歳で「平家物語」を原文で読み、大学では「愚管抄」を卒論にしました。
国文学科でしたが隣接する歴史研究者で、真面目に文献を研究する歴史学者のことをリスペクトしています。
「鎌倉殿の13人」の考証陣に注目しています。
坂井孝一先生 創価大学教授 中公新書「承久の乱」の著者。
呉座勇一先生 国際日本研究センター助教 御存知中公新書「応仁の乱」の著者で、返す刀でバッサリ斬る、論客でもあります。
中世史マニアには大変期待されましたが、降板されました。
木下竜馬先生 東大史料編纂所助教 鎌倉幕府中世法制史の研究者
佐多芳彦先生 立正大学教授 「麒麟が来る」など多数の大河ドラマの風俗考証
細野重男先生
もう一人、歴史マニア特に中世史の皆さんに熱望されたのが、東洋大学教授の細野重男先生です。
tweeterで濃い歴オタの方から、考証にならなかったのは、体調がすぐれないからではと情報を頂きました。残念であります。
当ブログでは「頼朝の武士団」の記事もあります。版元が無くなり新刊では入手不可でしたが、出版社を変えて再度出版される可能が出てきました。目出度い!


ネタバレしてもいいから、「鎌倉殿の13人」のストーリーが知りたい人は、「執権 北条氏と鎌倉幕府」を読むことをお勧めします。
三谷さんこれ絶対に読んでいるでしょう!
大河ドラマに冷たい、鎌倉民!
鎌倉民は大河ドラマは見ても、大河ドラマには冷たいです。
タッキーの「義経」のときNHKが、義経・静御前のキャラクターだかの権利を使用を、関連する観光地の業者から募集したら、鎌倉からは2軒の業者しか名乗り出なかったそうです。
義経・静御前に弁慶なんて、ここではごみ収集キャラです。元から商標とかないので誰でもできますけれど。

大河ドラマに便乗するのは、「品がない」「恰好悪い」「勝手に来ればよい」としか思ってない鎌倉市民ですが、今回は事情が違うかもしれません。
自治体がらみの話で、鎌倉市の方でです。
鎌倉市の西北大船方面に、戦国時代に玉縄城という戦国ファンには有名な城がありました。
北条は北条でも小田原の北条氏の城で、初代伊勢宗瑞(北条早雲)により築城、
代々の当主の親戚が城主だった最重要拠点でした。
小田原北条氏の大河ならバンバン登場するお城があります。
鎌倉市は小田原市がはじめた、北条五代観光推進協議会に加盟して、小田原北条氏の大河ドラマ化を目指していたのです。

近頃は大河ドラマ館を関係地に造り、活況を呈しているようです。
tweeter界隈ではファンがドラマ館に行って、押しの等身大パネルに涙するtweetをしています。
ドラマ館ができるのでしょうか。鎌倉国宝館・鎌倉歴史文化交流館では、歴史マニアが喜ぶ高難度な展示をしてくると思います。
ライトファン向けの大河ドラマ館はたしてできるか、こちらも注目していました。
追記
2021年末に、鶴岡八幡宮境内の鎌倉文華館鶴岡ミュージアムに、大河ドラマ館が出来ることが発表になりました。
大河ドラマの情報は記事のはじめの方に書いています。ご参考に。
鎌倉殿の13人 大河ドラマ館 鎌倉 オープン!早速行ってまいりました。

2020年11月26日初出
2021年6月17日追加情報
2022年2月2日追加情報
2022年3月8日改訂
2022年4月29日追加情報