西来庵は建長寺の修行道場
建長寺の見どころ全部紹介

西来庵は建長寺の大きな門、三門の右手、鐘つき堂のそばに入り口にの山門があります。修行の場なので普段は入ることができません。臨済宗では、僧侶になるとき、全国に十数か所ある諸行道場に入門し修行僧となります。鎌倉は建長寺西来庵と円覚寺正続庵(舎利殿があります)と、二か所道場があります。同じ山ノ内町内です。これは京都を除くと、全国的には珍しいのだそう。お昼頃行きましたら、包丁の音と話し声がして、生活感がしました。ここで雲水が修行しているのだな、道場なのだと感じました。
ここには禅宗の有名な蘭渓道隆ここで亡くなり、非公開ですがお墓があります。信長の弟で茶人の織田有楽斎のお墓もあります。西来庵の奥には公開されていませんが昭堂、開山堂があります。西来庵は山門から唐門まで、牡丹が植えられています。開花時期に合わせ5月1日~7日まで唐門まで一部公開しています。建長寺は入り口から仏殿の前まで牡丹が植えられています。満開時には多くの牡丹の花を見ることが出来ます。
臨済宗の禅堂修行の体験談が聞けました。「トーク・セッション~禅を語る 禅に親しむ~鎌倉歴史文化交流館 2018年3月31日 お坊さんが語る修行のあれこれ。」

2017年西来庵の牡丹
http://koten-kagu.jp/2017/05/09/kamakura-107/
5月1日~7日は牡丹の公開
西来庵の入り口の山門から唐門まで牡丹が植えられています。例年5月1日~7日まで公開されます。建長寺の三門前も多くの牡丹が植えられました。建長寺は牡丹が名物です。ゴールデンウィークは牡丹見物もいいですね。
2017年5月5日に行ったのですが、多くの参拝客が西来庵の門の中に入っていました。門から坂道を登る両側に牡丹が植えられて、花を咲かせていました。色とりどりの牡丹が咲き華やかでした。修行僧が手入れをされているのかしら。
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建長寺 西来庵の牡丹

建長寺 西来庵の牡丹

建長寺 西来庵の牡丹
建物の見どころ
西来庵は牡丹以外でも見どころがあります。山門と、公開時に見れる唐門は江戸時代。非公開になっている昭堂は室町時代の建築となります。
嵩山門 薬医門
建長寺境内の塔頭の門は、どちらも格好が良くて風情があります。普段は門を閉じているので余計にミステリアスです。西来庵の山門は薬医門で、江戸時代の建築です。
江戸時代 薬医門 一間×一間 切妻・瓦葺 中間男梁

建長寺 西来庵 山門
唐門 屋根の横が曲線の平唐門
牡丹の坂道を登り切ったところに、豪華な門があります。建長寺の法堂と同じく二代将軍徳川秀忠の正室で、千姫、家光らの母・崇源院(お江)の東京芝の増上寺の廟の建物です。日光東照宮と同時代建物で徳川家の物なので、上品で豪華です。これも折角なので鑑賞しましょう。
この門は平唐門形式です。唐門といえば銭湯にも採用される、日本風ゴージャスのデザインですが、あれ屋根が曲線になってないと思いませんか?屋根の横が曲線なんです。奥ゆかしいです。鎌倉市内の平唐門は、あと一つ東慶寺にあります。こちらも徳川家ゆかりの寺で、江戸時代初期の建設です。
寛永五年 平唐門 一間×一間 切妻・銅板葺き 丸柱 三斗詰組

建長寺 西来庵 山門

建長寺 西来庵 唐門
鎌倉にもう一つある東慶寺の平唐門

鐘楼
唐門の右にあります。梅かまくら特別参拝で聞いた建長寺のお坊さんの話では、重要な法要があるときは、西来庵のこの鐘と、国宝の鐘堂の鐘、法堂の横の鐘の3つ鐘を連続して鳴らします。

建長寺 西来庵 鐘楼
昭堂と開山堂 未公開
唐門から奥の木立の向こうに、遠くに見えるのは、室町時代建立の茅葺屋根の禅宗様式のお堂、昭堂です。
蘭渓道隆の墓の前に開山堂があり、道隆の木像が祀られています。開山堂を礼拝するために建てられたのが、昭堂になります。写真でかすかに桟唐戸(さんからと)が開いているのが見れます。
長禄二年 土間形式 五間×五間 寄棟・茅葺 正面の三扉は桟唐戸 両脇花頭窓
禅宗建築に興味があるので建長寺の昭堂は、見てみたいと思っています。お坊さんに聞いたところ、一般人への公開はできないそうです。現在修行道場の坐禅堂として使われているそうです。
美術書や建築史の本には昭堂の写真が載っています。ネットに写真がないようです。円覚寺の舎利殿を大きく男性的にした印象です。

建長寺 西来庵 昭堂
開祖 蘭渓道隆と茶人 織田有楽斎の墓
未公開なのですが、蘭渓道隆と織田有楽斎の墓があります。
西来庵とは
宗派 臨済宗建長寺派
開山 蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)
寺宝 木造大覚禅師坐像(鎌倉時代)木造乙護童子立像 木造聖徳太子像
建物 昭堂(しょうどう)、開山堂、食堂(じきどう)大徹堂(座禅堂)
蘭渓道隆の墓がある
開山蘭渓道隆(大覚禅師)の塔所。弘安元年(1278)蘭渓示寂後(没後)間もなくの創建とされる。円覚寺四世桃渓徳悟の代より、円覚寺の僧が庵に赴き蘭渓の年忌を行ったという史料も残る(応永二年 1395「義満御教書」)

建長寺 西来庵の牡丹

建長寺 西来庵 平唐門 坂道を登り切ったこの門まで公開されていました。
鎌倉で牡丹が見られるお寺と神社
まとまって牡丹が見られる寺社
花の王・牡丹を植えている神社仏閣は多いです。まとまって多くの牡丹を植えている鶴岡八幡宮の牡丹苑と、寺院では円覚寺塔頭の松嶺院、建長寺、建長寺塔頭の西来庵、長寿寺がまとまって牡丹が植えられてます。
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鶴岡八幡宮境内の、神苑ぼたん庭園は 一月一日から二月中旬の「冬牡丹」と、四月から五月にかけて、春牡丹「鎌倉牡丹」の二回楽しめます。
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長寿寺
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2018年は牡丹の花が早すぎて見れませんでした。
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芍薬の咲くお寺
大船駅の西側、玉縄の龍宝寺には、芍薬の畑があります。
龍宝寺、戦国時代の小田原北条氏ゆかりの寺、アクセスデータ付き。

建長寺 西来庵のアクセスデータ
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建長寺全体のアクセスデータ
webサイト: | http://www.kenchoji.com/ Facebook https://www.facebook.com/kenchoji/ |
住 所: | 神奈川県鎌倉市山ノ内8 |
電 話: | 0467-22-0981 |
入場時間 : | 8:30~16:30 |
拝 観 料: | 大人500円 こども200円 要障害者手帳 無料 |
御 朱 印: | あり |
アクセス方法
最寄駅:JR横須賀線線北鎌倉駅 徒歩15分 (総門まで)
バ ス:江ノ電バス 鎌倉駅⇔大船駅・本郷台駅・上大岡駅 建長寺バス停下車 1分

建長寺 西来庵から三門を見る
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東慶寺


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円覚寺


円覚寺 建長寺 宝物風入れ

浄智寺



長寿寺、4~6月 10・11月 金・土・日曜・祭日 限定公開です




禅居院 非公開寺院 梅かまくら特別参拝でのぞいてきました

光照寺

成福寺 横須賀線で北鎌倉駅の手前で見えるあのお寺です、鎌倉ではレアな浄土真宗

常楽寺

2018年5月21日初出
2019年4月30日改定
2019年6月20日リンク訂正