鎌倉が舞台なら、古典文学・近代文学・純文学からラノベ・コミックまで
古典文学からコミックまで、鎌倉文学館て取り上げています。平家物語・太平記も紹介しています。最近のライトノベル・コミックスでも、鎌倉が舞台なら展示されています。ライトノベルや児童文学の特別展示も過去ありました。大衆文学の作家さんも取り上げています。文学というと敬遠してしまう人も、ぜひ行ってみて下さい。
華族の前田侯爵家建てた別荘です。ここから海まで眺められます。季節によってはバラの花が咲き名物となっています。別荘建築を見に行く、庭を見に行く、季節がよければバラ園にいくと楽しいです。
長谷・極楽寺地区 観光めぐり便利メモ

鎌倉ゆかりの作家だけで、日本近現代文学史ができます。
鎌倉に住んでいた文学者、寺院・ホテルに長逗留した文学者が、沢山います。
芥川龍之介、有島生馬、有島武郎、泉鏡花、江藤淳、大岡昇平、岡本かの子、大佛次郎、小津安二郎、海音寺潮五郎、葛西善三、川端康成、木下利玄、国木田独歩、久保田万太郎、久米正雄、胡桃沢耕史、小林秀雄、今日出海、佐々木信綱、里見弴、渋澤龍彦、島崎藤村、神西清…
鎌倉の文学者をたどると、日本の明治・大正・昭和・平成の近現代文学史がたどれます。
絵本やライトノベルの展覧会も、開催されました。
過去の展覧会の記録を見ると、意外に絵本・児童書・ライトノベルの展覧会もしていました。2016年には、コミックやドラマにもなった「ビブリア古書堂の事件手帖」の展覧会もありました。
コミックの「ビブリア古書堂の事件手帖」をちょっと読んだのですが、主人公が入院している病院が実在の大船中央病院で、手土産に鎌倉小川軒のレーズンウイッチと、生活者としての鎌倉を知らないと、書けないシーンがあります。
鎌倉文学館の見どころ
文学に興味がなくても、洋館とバラ園を見に来ても、楽しめます。
アプローチ 別荘にお呼ばれのお客様の気分で。
長谷通りから住宅地に入り、鬱蒼と木が茂る、緩い上り坂を登ります。入場券売り場の先にトンネルがあります。源頼朝が鶴を放した伝説のある、招鶴洞です。坂道をのぼりカーブを曲がると、ふいに洋館が見えます。大正時代の華族よろしく、クラッシクカーか馬車で抜けていったら、ドラマティックですね。

鎌倉文学館 こちらの門は使用人・納入業者が通った?

鎌倉文学館 トンネル クラッシックカーか馬車で通りたい!
建物 イギリス+スペイン+アールデコ
この建物の建築様式は、外部はハーフティバー様式(イギリスの田舎スタイル)とスパニッシュ様式(スペインの昔のスタイル)と和風の切妻屋根が採用されています。内部はアールデコ様式が取り入れられています。大理石の玄関や暖炉、ステンドグラスが嵌められています。平成12年に国の登録有形文化財になりまし
鎌倉文学館の展示がされています。常設展示は、鎌倉ゆかりの作家の自筆原稿など展示されています。アールデコの室内もあじわえます。窓から由比ガ浜が見えます。三島由紀夫の「春の雪」で主人公が見た景色です。

鎌倉文学館
ディテール、建物内は撮影禁止です。外観と玄関の写真を少し。

鎌倉文学館の玄関ドア スパニュッシュ(スペイン)風

鎌倉文学館の玄関 これもスペイン風?
庭園とバラ園
建物より一段下がると広い芝生の庭です。その先斜面の一番下が、ばら園です。
薔薇の見頃は、5月~6月と10月~11月です。
鎌倉文学館サイトの庭園紹介には、咲き乱れる薔薇の花越しの文学館の写真が出ています。ばら園から撮影した写真です。ここは薔薇の花の季節に行かれるのが最高です。
シーズンにはコンサートなどイベントが催され、休館日は月に一度だけに減ります。土・日・祝日にはカフェが出るそうです。コーヒーを飲みながら鑑賞してみたいです。
ばら園にいると、甘い香りがして幸せな気分になりました。

鎌倉文学館と薔薇園 5月撮影4分咲き

鎌倉文学館 薔薇園 5月撮影

鎌倉文学館 薔薇園 5月撮影

鎌倉文学館 薔薇園 5月撮影

鎌倉文学館 12月のバラ園
12月の下旬に行った時は、バラの花は少ししか咲いていませんでした。
旧前田侯爵家の別邸の歴史
加賀百万石の前田家の流れをくむ前田侯爵家が、この地に別荘を建てたのは、明治23年で和風建築でした。明治23年に火災により焼失し、洋館が建てられました。この洋館も大正12年の関東大震災で倒壊、新たに建てられたのが、今に見る鎌倉文学館の建物です。この場所にかつて長楽寺があったことから「長楽山荘」と名づけられました。
戦後はデンマーク公使や佐藤栄作首相が、この別荘を借りました。
鎌倉文学館の設立
昭和58年に、旧前田侯爵別邸は、鎌倉市に寄贈されました。昭和60年に鎌倉文学館が開館しました。初代館長は作家の永井龍男でした。
三島由紀夫「春の雪」の舞台
三島由紀夫の晩年の四部作「豊饒の海」の第一部「春の雪」に、華族である主人公の鎌倉の別荘として、旧前田侯爵が出てきます。
春の雪―豊饒の海・第一巻 (新潮文庫) 三島由紀夫 定価797円
鎌倉文学館 アクセスデータ
長谷・極楽寺地区 観光めぐり便利メモ

webサイト: | web http://www.kamakurabungaku.com/index.html twitter 鎌倉文子 https://twitter.com/kamakura_bunko1 |
住 所: | 神奈川県鎌倉市長谷1-5-3 |
電 話: | 0467-23-3911 |
F A X: | 0467-23-5952 |
休 館 日: | 月曜日(祝日は開館) 12/29~1/3 展示替え 5・6・10・11月は休館日は月に一日 カレンダー |
開館時間 : | 3~9月 9:00~17:00 10~2月 9:00~16:00(入館は閉館時間の30分前) |
入 場 料: | 展覧会により入場料が変わります。20名以上は団体割引 下記の条件の人は無料です。 ※鎌倉市内に住所を有する方のうち、65歳以上の方 ※市内在住の小・中学校の児童生徒とその同伴者2名まで。 ※市内在住の高校生 ※鎌倉市内に所在する小・中学校と高等学校の教員 ※身体障がい者手帳の交付を受けた方およびその介助者1名 ※療育手帳の交付を受けた方およびその介助者1名 ※精神障がい者保険福祉手帳の交付を受けた方およびその介助者1名 ※鎌倉市原子爆弾被害者による援護による認定の援護資格認定者とその介助者一名 詳しくはサイトで。 |
アクセス方法 サイト
江ノ電 由比ガ浜駅 徒歩7分

由比ガ浜駅と長谷通り交差点
鎌倉の公立美術館・博物館 リンク
鎌倉国宝館 サイト

鎌倉文学館 サイト

鎌倉歴史文化交流館 サイト

鎌倉市鏑木清方美術館 サイト

鎌倉市川喜多映画記念館 サイト

神奈川県立近代美術館 鎌倉別館 サイト

神奈川県立フラワーセンター大船植物園 サイト

鎌倉文学館 薔薇園

鎌倉文学館 薔薇園
2017年12月28日初出
2018年6月5日改訂・写真追加