フラマン日本撤退 目撃! インテリアブランド閉店前の様子 2013年

スポンサーリンク
フラマンの紙袋とろうそくインテリアの歴史
フラマンの紙袋とろうそく
スポンサーリンク

お店訪問、死臭漂う撤退前夜。

このエントリーは2013年11月に書かれたものです。ベルギーのインテリアブランド・フラマンの日本撤退は、2013年の春でした。2017年現在フラマンは再上陸していません。

私がフラマンの青山店に最後に行ったのは、昨年2012年の4月の終わりでした。

数カ月ぶりに店に入ってびっくり、店内の窓に面したを改装して事務所にしていました。この会社もうじき潰れるなと直感いたしました。窓に面したところを事務所にするのは、今までオフィスビルか。マンションにいた、社長さんなり日本法人のトップが、行き詰まってお店に移るって来たわけです。しかしながらトップの方は現状を受け止められず。前と同じ窓かあるお部屋を作ったと思います。きつく言えば、贅沢と見栄は止められないのです。

私は、ベンチャー企業の立ち上げに参加し、そこが倒産して、差し押さえのが経験あります。その時と同じ、会社が潰れていく臭いがしました。

事務所を窓の側のスペースにしたことには、彼らから言わせれば、直射日光が当たらない方が商品が焼けない。銀行や投資家の訪問があるときのため、見苦しくない部屋にしたいとか、言い訳があるのでしょう。

倒産を経験をしたものから言わせると、商品のことはともかく、この期に及んで、まだ見栄が張りたいのかと思いました。それが転落を早めるのです。

もうじき潰れるんだと感じてから、フラマン日本のサイトに閉店のお知らせ、アメブロのお店ブログがまず大阪の丸ビルにあった大阪店を閉店のお知らせをし、次に青山店の閉店のお知らせを書いて、更新が止まりました。その後何年もアメブロだけは残っていたのですが、今見たら削除されています。

違和感のあった、フラマン青山店

フラマン青山店は、骨董通りのわき道に入った所にありました、ビルの2階(現、美容室)。青山で働いていたこともあり青山は詳しいのですが、初訪問の時は探すのに手間取りました。フリのお客さんを余り期待できない立地でした。

フラマンは、結構質の良いろうそくの不良品が、100円で売られているので、通りがかったら、買いに行きました。何度か訪問しています。

インテリア・オタクの認識と食い違う説明!

店員さんから聞いた話を紹介します。

フラマンの家具は大きくて重たそうな家具で、食器棚が確か30万以上しました。何処で作られているか聞いたら、中国製だそうです。イケアの値段で売れ!

インテリア本や、在欧ブロガーさんが、フラマンのペンキを取り上げていました。インテリア雑誌でフランス人がDIYでしていると、ペンキはフラマンでした。グレー中心の繊細な色味で、日本でのペンキの取り扱いを待っている、客もいたと思います。

当時、カラーワークスさんなど、欧米のペンキを売っている会社は、欧米の方が日本より安全基準が高いから安全ですよと。アピールしていました。フラマンに、いつペンキをいつ入れてくれるのか聞いたら、日本の安全基準に満たないので取り扱いませんと話されました。何で逆なの。

フラマンの家具は、大きくて重たいそうな家具でした。これは売りずらい!
知り合いの知り合いの、日本有数の大富豪が、使用人を使いたくなくて夫婦で暮らしていました。30万円くらいの家具をお買い上げいただいても、家族だけで、家具の移動が出来ないなら止めるでしょう。庶民ならずとも、大富豪だって。なんで日本の実情に合わない家具を売るのだ。

中国製の家具だけれど、IKEA価格に出来ないなら、そうならない理由を店員にきちんと説明させるべきでした。いっそ近いんだから、日本向けに小ぶりな家具を作れなかったのか。

日本市場を読み間違えていた。

世の中にはお店の一角を壁で仕切って、事務所にし、何十年も手堅く商売をしているお店が、沢山あります。事務所の入り口はお客様から目立たず。社長と経営幹部と事務員が狭い部屋にで片寄せあって仕事をし、店員が休憩時間に弁当を取ったりしています、そういうところは、質実剛健、狭いから雑多で物が多いけれど、不潔な印象は与えない事務所です。「不必要なものにコストを掛けない」から金融機関の覚えも目出度く、長くお店が続きます。

日本撤退の理由を推察してみました

フラマンのスタイルは、フレンチモダン。これは日本のモダンスタイルとの相性があまり良くないです。フレンチクラシック・フレンチカントーリーとの相性はいいのですが。モダンスタイル同士は国が違っても同じ現代生まれ、普通は同じ素材同じ社会背景からデザインされているので、調和する度合いが高いと思います。

いささか、フレンチモダンと日本の家に多い和モダンは、問題のある関係だと思います。フレンチスタイルは、自然の木目のをそのままにしないで、白なり、グレーに塗ります。日本のスタイルは、木地のままにするのが理想です。そのあたりが原因だと思われます。日本の家庭に調和しない商品が多かったです。

フラマンのマネジャーや、仕入れ担当者は理解していたのか。同じ青山にある。家具蔵やBC工房のことをどう見ていたのか気になります。

フラマンの商品は、和モダンの空間におかれること考えていたのでしょうか。ずいぶんお部屋のインテリアと合わなくて、商品購入をあきらめたお客様も、多かった思います。

フラマンはヨーロッパに多くの店を持つ、メジャーなブランドです。インテリア業界人やインテリア好きは、パリに行けばフラマンのお店に行きます。経営陣はアパレルのブランドを呼ぶつもりで、日本に呼んだのかも。

残念日本人のインテリア支出額は少なく、一般人のフラマンの認知度はほぼないに等しいです。青山の裏通りでもいいけれで、2階じゃなくて、路面店で出店した方が成功したかもしれません。

リンク集

本家 Flamant フラマン http://www.flamant.com/flamant/

フラマン青山店、オープン時の記事 リンク切れになるかも知れないので、キャプチャー貼っときます。

Minami Aoyama info 「Flamant 東京店 フラマン トウキョウテン」

http://www.minamiaoyama.info/shop/interior/flamant.html

http://www.minamiaoyama.info/shop/interior/flamant.html

naste flaman 東京 (フラマン東京) http://www.naste.jp/shop/detail.php?id=6

公開終了

http://www.naste.jp/shop/detail.php?id=6

http://www.naste.jp/shop/detail.php?id=6

フラマンの紙袋とろうそく

フラマンの紙袋とろうそく

2013年11月18日初出
2017年11月20日加筆訂正
2018年7月23日加筆

トップへ戻る
タイトルとURLをコピーしました