スポンサーリンク

シェアしていただけると、嬉しいです。

「頼朝の武士団」細川重男 鎌倉幕府と頼朝とは何か?面白く読めるまっとうな歴史研究書です。

「頼朝の武士団」細川重男 書影
「頼朝の武士団」細川重男 書影

新書なのにamazonで1万円!

「頼朝の武士団 将軍・御家人たちと本拠地・鎌倉」細川重男 歴史新書 洋泉社

2017年8月7日のamazonの画像です。本日は6,882円とだいぶお安くなっています。6月の初旬まで1万円、それ以前には1万円越えの値が付いていたのを目撃しました。凄い本です。

「鎌倉の武士団」の価格変動グラフ

2017年8月7日のamazonの画像http://amzn.to/2vG9GIu

で今日の値段を見てみる。

楽 天 でも値段を見てみる。

数か月前Twitterで、鎌倉幕府の草創期のドタバタを、やくざの語り口で書かれた、この本は面白いぞーと、流れてきました。鎌倉紹介のエントリーを書いていて、そろそろ鎌倉ガイドとしてサイトを整えてもいいかなと、思っているくらいなので、読まねばとamazonを見てびっくり!新書なのに1万円!定価は961円なのに!なので図書館で借りてしまいました。

せどりさんや古本屋さんに、儲からせるくらいなら、重版をかけるなり電子書籍化して欲しいです。まあコストがかかることなので、出版社に無理もさせれないなー。お近くの図書館に取り寄せてもらい、読んでみてください。

鎌倉本紹介しています。

観光に役立つ、鎌倉の本を紹介します。 鎌倉の観光に役立ちそうな本を、少しづつ紹介します。2,000円くらいまでのお手頃価格で、分かりやすく...

チンピラの立ち話が面白い、by松本人志。

鎌倉幕府と頼朝のことを、現役の大学教師の歴史研究者が書いている本です。この本のオモシロ話も、ほぼ吾妻鏡から採られているそうです。軽くて少々乱暴な語り口にしたわけが、あとがきに書かれています。

あとがき

ダウンタウンの松本人志が著書『遺言』朝日新聞社(1994)の中で、
「チンピラが立ち話しているので、聞いてみたら面白かった。」
最高やないか!それこそオレの目指す漫才なのである。」
と書いています。

本書を読んで、
「道端でガラの悪いオッさんがナンか話していたので。聞いてみたら、源頼朝という昔の人とその仲間たちの話で、おもしろかった」

203ページ

自分が面白いと思っていることを、他の人に面白く伝えることは、たいそう難しいものです。本書が松本人志の語り口に、似ているかはともかく。歴史なんて全然興味がない人に向けて面白いと言ってもらえるよう、かなり工夫を凝らしています。歴史研究を知らない人にも、感覚的に理解してもらいたく、無理しています。

建久八年(1195)三月、東大寺再建供養参加した頼朝に付き添った、鎌倉武士が大雨の中へ平気な顔をして立っていたのを見た、天台座主慈円ほか都の貴族・僧侶が驚愕したことを、著者の愛犬ミニチュアダックスフンドが、雨嫌いなことと比喩として書いています。(178ページ)

旗上げ直後、衣笠城で呱々奮戦の三浦義明が畠山重忠に討ち取られたことは。

攻撃側の大将畠山重忠は、義明の外孫であった(三浦系図)。『サザエさん』に例えれば、八十八歳(満年齢)になった波平を高校一年生のタラちゃんが殺したのである。武家社会とは、このようなものである。

(88ページ)

「ツンデレ」を使って説明した後で、ご丁寧に後年の読者にむけ「ツンデレ」の解説もしています。著者の苦労がしのばれます。

鎌倉幕府はたまり場!

卒論で古記録を読みました。日記や古文書などの一次資料を読むと、書いている人の、感覚や手触りが伝わってきます。古文書の書き手の人柄から日常の出来事、数百年前に生きていた人たちに息づかいが感じられます。これを研究やら歴史小説としてアウトプットすると、どこまで感じてもらえるのか。

著者は吾妻鏡をはじめとする史料から、頼朝と鎌倉武士たちの関係を読み取った感じを読者に伝えようと苦心されています。皆が大好きな頼朝アニキのこと、夫は指名手配中で妊娠中の静御前のところに、押しかけて行って、宴会をし果てはセクハラまがいのことをする、しょうもない鎌倉武士達のことなどなど、吾妻鏡の手触りを伝えようと必死です。「学者なのにヤンキーに媚売るんじゃねーよ。」とお怒りにならず、著者の頑張りを褒めて上げたい。

この本のなかで、鎌倉幕府は鎌倉武士たちの、学校の部室のような溜まり場になっていたそうです。ばくちが行われたり、酒を飲んだり、今でいうと幕府はゲームセンターと居酒屋を兼ねた場所でした。都の朝廷の御所や江戸城がハードなお役所仕事の場だったのに、この緩さは何だ、鎌倉幕府の初期は大学のサークルだったのか。後になると問注所など整備していきます。(この緩さが仇となって鎌倉幕府は滅ぶのだけれど。)

頼朝は気づかいの人で、弱小御家人や陪臣の顔も知っていて、皆に好かれていました。

この時代の鎌倉幕府は、頼朝の「キャラ」によって支えられていたのである。

202ページ

義経など多くの親族を攻め殺した、頼朝が「情」の人でもあった。だから東国の武士たちが、ついて来てくれたわけだ。鎌倉幕府開設当時のドタバタを、実感できる本です。面白かった!


で今日の値段を見てみる。

楽 天 でも値段を見てみる。

重版絶望か?版元が吸収合併で、新規発行が不可能に!

「頼朝の武士団」は洋泉社の歴史親書yのレーベルで出版されていました。「映画秘宝」の発行もしていました。2020年2月宝島社に吸収合併され解散し、従業員や権利義務等は宝島社が承継し「映画秘宝」は休刊、それ以外の出版物も合併後の新規発行は行われないことになりました。

濃い歴史マニアが、是非読んでくれ!と切望している本です。2022年の大河ドラマは三谷幸喜脚本の「鎌倉殿13人」に決定しました。文庫化とか何処かで出版しないのかしら。次いでに細川先生をドラマの考証にしてください。某東大史料編纂所の、〇郷〇人氏は歴史マニア界隈では何でも手を出すので、好かれていません。是非に是非に細川先生や真面目に研究をされている方に考証して欲しいものです。

ここで濃い方々のtweetを紹介します。

このブログがどこかの出版社の目に留まりますように!

「執権 北条氏と鎌倉幕府」大河ドラマ鎌倉殿13人の予習に!

2022年大河ドラマは、北条義時を主人公にした小栗旬さん主演で、「真田丸」の三谷幸喜脚本になります。

2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」三谷幸喜が贈る予測不能エンターテインメント!

主人公の北条義時ってどういう人なの?北条政子の弟って教科書で習ったけど棚ぼた出世しただけじゃない?と興味をもった人は、電子書籍でも読める細川先生の「執権 北条氏と鎌倉幕府」を押します。

電子書籍なので、鎌倉帰りの横須賀線の中で、ぽっちとして下さい。こちらも歴史素人が読んでも面白いまっとうな研究書です。

北条氏は何で将軍となろうとしなかったか?そして「執権」という権威は何処から生まれたのか?2代執権の北条義時と、かつて大河ドラマ(鎌倉市民は盛り上がらなかった)にもなった蒙古襲来時の執権、8代時宗にスポットライトを当て書いています。

泰時については、田舎のあんちゃんが周囲の人を護るため、ずたぼろになりながらもその時々闘い続け生き残った先に、朝廷を敵とした承久の乱に勝利した、苦闘の生涯の研究です。

細川重男さんのサイト 日本中世史を楽しむ

細川重男さんのブログ 日本中世史を楽しむ♪―武士道と云は極道と見付たり。―

2017年8月7日初出「『頼朝の武士団』細川重男 鎌倉幕府と頼朝の魅力が一杯の、面白く読める研究の本です。」
2020年9月29日加筆改訂

スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアしていただけると、嬉しいです。

フォローで応援、お願いします!

トップへ戻る