楽しみいろいろ、春日大社展
美術品から、曼陀羅、神具、話題沸騰の大鎧に刀剣、雅楽・能楽の芸能と、多岐のジャンルをようして、美術ファン、神社ファン以外の多くの人も訪れていました。春日大社の展覧会だけあって、他の寺社の出開帳展覧会を凌駕する、華やかな展覧会でした。事前にtwitterで見学に2時間かかるという情報を得ていて、まさかと思いました。混んでない会場でしたが2時間以上拝見するのにかかりました。国宝・重要文化財100点以上集結です。
平安時代の正倉院に、春日曼陀羅、大鎧…
春日曼陀羅の展示が多くてびっくり。中世の神仏混交の思想、本地垂迹説=日本の神の正体が仏様に基ついた、曼陀羅図が多数展示されていました。春日神社の境内をキーにした曼陀羅ありとバリエーションに富んでいました。
「平安時代の正倉院」コーナーは有職故実の本で見たものがずらり、コンパクトにしまえる鏡台が金属製で驚きました。手の込んだものが多くて、奉納した貴族の力が絶大だったのかと再認識いたしました。中には使用のされた痕跡がない楽器の笙もありました、神様への奉納ですから、これは当時の未使用品が残っているとわ貴重です。
武具コーナーには熱心に鑑賞されている方を、多数お見受けしました。私の範疇外なので、どうと発言できないのですが、平安貴族的関西的な、鮮やかな色どりコーナーでした。大鎧にしろ腹巻にしろ、細工が凝っていて、これで戦場で戦ったのかしらと思いました。戦勝祈願に特別制作したものなのでしょう。大鎧は実物を見ても大きかったです。
個人的に惹き付けられたのは、「春日龍珠箱」奈良国立博物館 日本の木工品は絵画で装飾することがあまりないのですが、日本人の感性でここまで木工品を飾ることができるのかと、歓心しました。
春日大社を再現
数百年を経た美術品や歴史的資料ばかりでなく。実際の春日大社を再現したコーナーがありました。仮想体験が出来て、思想が感覚的に理解できた展示でした。

春日灯篭 春日大社特別展
春日大社といえば、回廊に多くの春日灯籠がつるされています。この光景を再現したコーナーは撮影ができました。

春日大社展twitterより本殿 https://twitter.com/kasuga2017(閉鎖)
本殿を再現したコーナーです。twitterから引用させていただきました。春日大社にお参りしても、見れない本殿を再現しています。春日大社の世界観の一端に触れた気がしました。
鹿・獅子・狛犬・雀・虎・鼠・猫、かわいい動物が多数
会場に入ってはじめの作品は、江戸時代の屏風「鹿図屏風」です。思い思いのポーズをってている鹿の群れを絵にしています。奈良の地の鹿を知っている画家の手になるものでしょうか。

鹿図屛風 春日大社特別展http://kasuga2017.jp/highlight.html
東京国立博物館のサイトでは、「かわいい 春日の動物たち」の投票をしています。私も色々迷い、雅楽の林楽の衣装で子年に舞ったので、ねずみの柄の衣装の鼠とか、奈良一刀彫の大成者森川杜園の白い夏毛の鹿にしようかと思いました。
数百年間本殿の軒下で、誰にも知られず雨風に打たれてきた、この子にしました。先輩の第一殿の獅子と狛犬がキリットしているのに、第二殿・第三殿になるとゆるくなります。「先輩、ユルクてごめんなさい。」と言いっているようで、オズオズ感が気にいりました。今後は八体の獅子と狛犬に国の指定(重要文化財とか?)がついて、博物館で展示されるのかな。狛犬さんには皆をクスッといわせて、余生を過ごしてほしいものです。

「林岳装束」春日大社特別展http://www.tnm.jp/modules/r_poll/ ねずみがカワイイ

「第一宮 獅子狛犬」春日大社特別展http://kasuga2017.jp/highlight.html
先輩は真面目で勇ましくてリアルで迫力があって、カッコイイです。

「狛犬 第三殿」室町時代春日大社特別展http://www.tnm.jp/modules/r_poll/
この子に投票しました。3月3日現在第四位です。お見事!
常設展示で、鹿さんとお能の関連展示。
本館の特集でも、春日大社展に関連する展示をしていました。春日大社でも能を奉納する、能楽の金春流家元の家に伝わる、能面・意匠・能道具の紹介展示していました。奈良・金春家伝来の能装束展 能楽ファンとしては、子供の衣装が綺麗に残っていて、大人の衣装がくたくたで使用感あったのが発見でした。子供(子方 こかた)が出てくる能は限られているので、傷みがなく残ったのでしょう。ドラマの淀殿の衣装のモデルになった、小袖も展示され華やかでした。
日本美術を展示する、本館には他にも灯篭など関連する展示がありました。彫刻では春日大社の神鹿と奈良公園の鹿の彫刻が展示されていました。ちょっと嬉しかったです。こちらもカワイイ。
春日大社展では、たくさんの鹿の作品をご覧いただけますが、本館18室にも、奈良公園でくつろぐような「牝牡鹿」(森川杜園作)、春日の「神鹿」(竹内久一作)が登場。4月16日(日)までの展示です。 pic.twitter.com/VE2qtZz7Mz
— トーハク広報室 (@TNM_PR) 2017年1月29日
春日大社 千年の至宝展 概要
w e b: | 特別サイト 博物サイト内 http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1814 twitter https://twitter.com/kasuga2017(閉鎖) |
会 期: | 2017年1月17日(火)~3月12日(日) |
会 場: | 東京国立博物館 |
休 館 日 : | 月曜日 |
開館時間: | 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで) |
入 場 料 : | 一般1,600円(1,300円)大学生1,200円(900円)・高校900円(600円) 中学以下無料( )内、20名以上団体、 各種障がい者手帳での割引 東京都美術館ティツィアーノ展の半券で、100円引き 詳細はサイトで、 |
国立東京博物館アクセス方法
webサイト: | web http://www.tnm.jp/ twitter https://twitter.com/TNM_PR |
住 所: | 東京都台東区上野公園13-9 |
電 話: | 03-5777-8600 ハローダイヤル |
アクセス方法 webページ
JR鶯谷駅南口下車 徒歩10分
東京メトロ 千代田線根津駅下車 徒歩15分



