明治時代に、本覚寺から別れた、えびす様。
若宮大路の二の鳥居、大きな狛犬がいる段葛が始まる辺りから、右に曲がりプロテスタント教会が左手にある道の突き当りが、蛭子(ひるこ)神社です。駅周辺の喧騒が嘘のような、静かな神社でした。
近くの本覚寺にあった、夷堂(えびすどう)が、明治時代の神仏分離で、こちらの神社になり、小町の鎮守になりました。
注:町名の小町と、商店街の小町通りは、場所が違います。
昭和五十六年(1981)に本覚寺に夷堂が再建されました。毎年正月三ヶ日と十日に夷講があります。縁日に、福娘さんの接待で、日本酒が振舞われ賑わってます。
本覚寺 駅の近くの、えびす講が楽しい、人形供養の寺。アクセスデータ付き

本覚寺の初夷は、福娘さんも、縁日もあり、穴場です!鎌倉の初詣。


蛭子神社 鳥居
明治にできた神社なのに、江戸時代の建物なので、どうして?
蛭子神社に実際に行ってみて、あれっ!と思ったことがあります。こちらの神社は明治時代の神社です。建物を見ると彫刻がふんだんに使われて、「江戸時代に建設された?」疑問がでました。関東地方の江戸時代後半の寺社建築には、彫刻がふんだんの使われた建物があります。
鳥居のそばの立て札を見た納得です。
蛭子神社本殿は明治七年(1874)八月に、鶴岡八幡宮・末社である(今宮)「新宮社殿」を、金十両で買い建立したとされる。
あり、江戸時代の建物だったのです。カンが当たってました。なお関東大震災で大破し、再建されました。本殿内部は今宮を内蔵しているそうです。

蛭子神社 本殿

蛭子神社 本殿
手水舎と神輿の収蔵庫にも。彫刻がありました。木鼻の象の彫刻は、繊細です

蛭子神社 手水舎

蛭子神社 神輿収蔵庫 軒飾り
これは、鶴岡八幡宮の弁天堂で見たのに、似ている飾りです。

蛭子神社とは
祭神 大己貴命(おおなむちのみこと)
お祭り 八月十五日 神輿渡御
宝物 神輿
御利益 招福、家内安全、商売繁盛
小町の鎮守。その昔、現在の夷堂橋付近に夷三郎社という神社があった。社は永享年間(1428~1441)の本覚寺創建の際に境内に移され夷堂となり、里人の信仰を集めていた。
それが明治の神仏分離で現在地に移り、もともと同地に祀られていた七面大明神。宝戒寺境内の山王大権現とともに合祀されて蛭子神社になった。
鎌倉の神社 小事典
アクセスデータ
webサイト: | なし |
住 所: | 神奈川県鎌倉市小町2-23-3 |
管理 神社: | 八雲神社 http://koten-kagu.jp/2016/04/13/kamakura-32/ |
御朱印受付: | 八雲神社 |
アクセス方法
最寄駅:JR横須賀線線鎌倉駅・江ノ島電鉄鎌倉駅 西口 徒歩5分
近くの、神社・お寺・カフェ・史跡
小町大路(若宮大路の東を平行に通る道)周辺を、鶴岡八幡方面から、大町方面の順番です。
宝戒寺
東勝寺跡 腹切り櫓(やぐら)
大仏次郎茶屋 作家 大仏(おさらぎ)次郎の家、週末はカフェになります。
日蓮辻説法の跡
蛭子神社
宇津宮稲荷
珈琲 井川 松竹女優 井川邦子さんがはじめた喫茶店
本覚寺
妙本寺
ぼたもち寺 常栄寺
八雲神社 大町
教恩寺

2016年8月5日初出
2022年2月16日改訂