写真は、この後に行った六本木ヒルズの森タワー森アーツギャラリーより撮りました。アーメーバのような曲線は、前だけだったのね。裏側も曲線だったら、面白いなと思っていたんで、ちょっと残念。
「はじまりの、美の饗宴展 すばらしき大原美術館コレクション」 (閉鎖) 新国立美術館
2016年1月20日~4月4日
平日なのか、空いていました。
1月22日金曜日の1時過ぎに、国立新美術館到着。雪が残っていて、少し驚く。会場前の庭に、人がいなくてさらに驚く。ミッドタウン方向からの道には結構歩いている人が多かったのに不思議。建物内でも人がまばら、美術館の企画展で一押しの、この大原美術展会場でもまばらでした。海外の美術館に行ったみたいでした。
欅の木は、武蔵の国を感じる木だと思います。思いがけず撮れた、フォトジェニックな一枚。
名作エル・グレコの受胎告知
国内にある、ルネッサンス(正確には、マニエリスム)絵画は少なく。こりゃ倉敷に行って、拝まなければと考えてました。思いがけず、東京に来てくださいましたので。駆けつけました。
感想、受胎告知は、日本人の感性に合う、エル・グレコの絵画だと思いました。マニエリスムの特質は、人間のプロポーションが引き延ばされ、無理なポーズを取るものです。(元祖ミケランジェロ)エル・グレコの絵も、しばしば、長身細身の人が描かれています。当時のカトリック教徒には好ましく思えたのでしょうが、日本人の目から見ると異様です。こちらの作は、マリアと天使がドレスを着ていることで、比較的マニエリスムが抑えられています。ユリの花も描かれていて、美人画の文脈で、西洋絵画を見ていしまう日本人に好まれます。天使と鳩の後ろに、不安な稲妻が、怪しき雲間から閃光が走る、エル・グレコの特徴も備えています。

公式サイトよりhttp://hajimari2016.jp/midokoro/
教育目的のコレクション
大原美術館のはじまりは、美術教育のために、大原孫三郎が、画家、児島虎二郎に集めさせました。
教科書のような作品が多かったです。ゴーギャンの「かぐわしき大地」、ロートレック「マルトX婦人ーボルドー」、などなど。絵の大きさが、1m角くらいの大きさで、生徒に見せやすい大きさ。きちんと描き込まれて、完成度が高く。手本にするのはよさそうです。
一人の画家の作品を、展示する回顧展では、スランプあり、スタイルを変えたり。作品完成度にばらつきがあります。画家の悩みみたいなものがあり、鑑賞には面白い。これから絵を学ぶ年少者には、迷わせるかとも思えますので、選んで購入しています。
セガンティーニ「アルプスの真昼」
セガンティーニの「アルプスの真昼」が、とっても色あざやでした。会場で図録を見たのですが、本物の方がずっと綺麗でした。
セガンティーニは、色彩が透明を増すアルプスを目指し、ミラノから家族で引っ越しを重ね、より高度なところへと、移った画家です。明治時代から、日本人に人気のある画家ですが、(男性のファンが多そう。)国内で、所蔵しているところ少なく。観られて嬉しかったです。印象派と同時代で、近い技法をとっています。絵の透明感が格段と高いです。草を一本一本かく、リアリティがいいです。
こちらでもセガンティーニについてふれています。
国立西洋美術館の常設展で遊ぼう。知ってた国立博物館で写真撮影ができるようになりました。

又吉直樹さんが、オーディオガイド担当。又吉テイストのお土産がありました。
昨年、芥川賞を受賞した。ピースの又吉直樹さんが、オーディオガイドを担当していました。
それと、岸田劉生の「童女舞姿 麗子像」藤田嗣治の「舞踏会の前」を、又吉さんぽい顔で線画にした、Tシャツやノートが、出ていました。「麗子像」はちょっと怖そうに見えます。又吉テイストにして、笑えました。お土産に買っても面白そう
近くの六本木ヒルズでは、フェルメールとレンブラントです。

帰りには、こちらで、コーヒータイム!
