万城目学、一挙読み!ホルモー、鹿男、プリンセストヨトミ。

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よもやま話
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 万城目さんの。妖異とのかかわり方は、違うと思う。

妖怪も、魔法も、歴史も、民話も好きだけれど、ホーラー嫌いな人に、万城目学さんを、おすすめします。

万城目学って、京大法学部なんだ。と納得しながら4冊一挙読み

暮れに、キンドルのバーゲンと、図書館で借りて、万城目学さんの本を一挙に読みました。読むのは速いので、一冊一日です。読み終わるまで、他のことが手につかない性分でブログが書けなくて困っています。

鴨川ホルモー (角川文庫)
ホルモー六景<「鴨川ホルモー」シリーズ> (角川文庫)<「鴨川ホルモー」シリーズ> (角川文庫)
鹿男あをによし (幻冬舎文庫)
プリンセス・トヨトミ (文春文庫)

青春小説という体裁のためか、明るく楽しく読めました。白昼に物語りがすすむ感じです。夜闇に乗じて、妖怪が跋扈するシーンはあるのだけれど、明るい。そのあたりへの掘り込みが浅い。ページ数は結構あるのだけれど、妖怪のラビリンスに陥らないのですわ。泉鏡花。京極夏彦さんにならないのです。

「万城目さんて、やっぱり京都大学法学部卒だね。実学の匂いがすると。」うなずきながら読みました。

ちょっと待て、「法学部卒だから」という読み方は変じゃない!

最近、~沼という言葉が使われるようになりました。(BL界隈)妖怪・陰陽道・密教・神道系…を「日本妖異沼」としましょう。

「日本妖異沼」は大学の史学部、文学部の出身者。水木しげるさんのように、幼少期から怪談話に親しんでいる人には、親和性があり、若くしてどっぷりという場合もあります。「日本妖異沼」にハマるのは、生まれた家、学歴、経歴だけじゃない。自らの意志で地球の裏側からきて、沼にはまる人、60過ぎて、こんなものがあったとは知らなかったー。とはまる人あり。

だから、京大法学部卒だからといって「日本妖異沼」から遠いという理屈は、おかしいです

万城目さんは、日常の裏にある、不思議世界を書いてほしい。

万城目さんのインタビュー 作家の読者道 第74回 万城目学さん によると、京極夏彦を読み込んでいるそうです。あと、意外にもホラー嫌いだそう。

インタビューで、小ネタを散りばめても、深堀しないようにしていると語っています。知ってはいるけれど、きちんと書かない!ずれて書く!そういう創作法なのか。この人ならば、文献から、芥川ばりのも書ける可能性があります。それと意識的に「日本妖異沼」を外していますね。

会計検査院という大人な組織が、大阪国なる奇怪な組織に挑戦する「プリンセストヨトミ」のような作品を期待しています。あの3人組で、ほか妖怪団体を壊滅させたりして。「日本妖異沼」族が、なかなか手を出さない、司法との組み合わせもよろしいかと思います。



綾瀬はるか、中井貴一の印象は大きかったです。

「あおによし鹿男」「プリンセストヨトミ」は、先にドラマと、映画と、ラジオドラマを聞きました。こうして原作を読んで、映像、ラジオの影響は強くのこっていました。

「あおによし鹿男」の綾瀬はるかさんの、藤原くん、原作では若くして妻子持ちの歴史教師の役を、ドジで独身の女性教師として演じていました。小説を読んで、違和感なく、藤原くんを演じていたと分かりました。

「プリンセストヨトミ」は映画とNHKのラジオドラマを先に聞いていたのです。NHKのは毎晩放送を楽しみにしていました。この作品は筋が複雑なので、小説を読まないと分からないかったので、読んで正解。空堀商店街のお好み焼き屋、太閤の店主、その正体は、大阪国総理大臣真田幸一が、気が付くと、映画の中井貴一さんのイメージについてまわりました。小説の方は、市井の人でお好み焼き屋の主人像に、ラジオの赤井英和さんの方が近いです。頼りなくて、この人どうなちゃうのかな、ヒヤヒヤで中井さんのイメージがついてきました。

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