江戸時代の、神社仏閣の建築について、つらつら思う。

スポンサーリンク
本妙寺 祖師堂考察インテリアの歴史
本妙寺 祖師堂

神社仏閣だけ、元禄時代以降の建築が、あまり好きでない件。

個人的に神社仏閣建築は、江戸時代の元禄年間くらいまでのが好きです。取材(という程大げさではなく、現地い行って拝観して写真を撮って来るだけ)に行って、一目で江戸時代の建築だと思うと、テンションが下がります。

ところが、同じ建造物でも、他のものは好きなんです。
御所、宮殿、お城、お屋敷、民家、蔵、工房……江戸だろうが、昭和だろうが好きです。

blogP9070242

光触寺 山門

ましてや、着物とか、かんざしとか。草草紙とか、江戸時代には好きなものが、一杯いあるのに、何故?

江戸時代は、建築の、ひな形がつくられ、システム化していた。

最近勉強のため、古建築の細部の本を読みました。建築の事はあまり分からないのですが、(古建築沼に落ちたくないもので)江戸時代に、建築の雛形=モジュールが広く使われるようになったそうです。沼に落ちたい方はどうぞ。

江戸時代は、和様・大仏様・禅宗様のまぜこぜです。その辺は品がないなーと思わせます。

blogPB072733

藤沢市 遊行寺 時宗の本山

つまり、江戸時代は、全国何処でもお寺が建てられるように。システム化した上に、過去のデザインを何でもありと盛り込まれていたのです。

江戸時代のあった、日本はラッキー!

お寺の建築については、高いデザイン性が無くなくなったのは、残念です!

それを引いても、余りある恩恵を受けました。江戸時代というのは平和が長く続き、豊かになった時代です。良かったこととして、今まで村の小さなお寺の掘っ建て小屋のお堂が、ちゃんとしたお堂に建て替えられられました。

我々庶民の住環境だって、中世より飛躍的に良くなりました。畳敷きの部屋に綿の入ったお布団で寝るなんて、鎌倉時代の上流階級の人から見ても、想像だにしない贅沢です。

文化でも、庶民でも高い教育を受け、教養を身に付けられた時代でした。

世界史的に見て、江戸時代を持てた国はあったのでしょうか。ヨーロッパ?ペストと戦争に明け暮れていたのでは、ないでしょうか。

遊行寺 本堂

藤沢市 遊行寺 本堂 時宗本山

日本は、幸福な国です。

鎌倉時代のデザインを探してます。

ブログを開設以来、運営の柱として、鎌倉の寺社を見て、デザインを語るエントリーを書き連ねています。

当初、「デザインの種を探して」という題名ではじめました。家具デザインをするにあたり、平安・鎌倉時代のデザインを取り入れ、東国の鎌倉のテイストを入れたいと思いました。鎌倉のお寺は一度見に行かなくては、と考えていたました。いっそのこと、全部の寺社を見に行く企画にしました。

blogPB223236

妙本寺 祖師堂

はじめてから3ケ月、読者の役に立つように、面白く読めるように。訪問のためのデータをつけました。由来も書きます。数あるwebのガイド・旅行記との差別化で、デザイン・ビジュアル的な観点も盛り込む、つもりです。応援よろしく。

2015年12月15日初出
2022年3月10日改訂

トップへ戻る
タイトルとURLをコピーしました