こちらのブログを読むまで、グッドデザイン賞のことを忘れていました。大変興味深いことが書かれていましたので、グッドデザイン賞は広告になるのかの、視点で考察してみます。
受賞までの、費用が一次審査、二次審査、六本木のミッドタウンでの受賞展「グッドデザインエキビジション G展」での展示で、計226,800円です。その他に二次審査と展示会に現品を審査会場に搬入する費用と、従業員に応募書類を作成させる人件費もかかってきます。
今回気になったのが、受賞後これを販売に結びつけれるのかどう考えてみます。
グッドデザイン賞を、みなさんどう見ているか。
情報リテラシーが高い人で、デザインに詳しい人
「グッドデザイン賞ベスト100」ならともかく、ただの受賞作に価値はない。
普通の人
「賞の名前は知っています。あまり見かけないな。CMでも見ないし。たまに店頭と楽天ショップで、Gマークを付けた商品を見るけれど、受賞していない商品と比べて、特にセンスがいいと思わないな。」認知度は抜群だけれど、デザインが特に優れているとは思われていない。
「グッドデザインエキビジション G展」の首都圏での認知度、感覚として一般人はほぼ知らない。
受賞後にかかるお金、Gマークを使うだけで年間20万円!
企業が、公益法人日本デザイン振興会にに支払う金額で試算します。グッドデザイン賞の対象は有形物の他に、地方振興策とかスマホのアプリなど無形の物も対象です。移動可能な有形物を審査会場に搬入する費用、懇親会もあるG展へ交通費、あるいは地元メディアへの広報活動の費用は別になります。
https://www.g-mark.org/about/#a02こちらを参考にしました。
受賞して、ただでやってもらえること。
サイト内で数年間、受賞作のページ「オンラインギャラリー」に載せてくれる。
表彰状をくれる。
審査委員からの、コメントが付く。
六本木のミッドタウンでの受賞展「グッドデザインエキビジション G展」と懇親会への参加、有名デザイナーとお近づきになれるチャンス!
Gマーク 一か月間使用無料、
ここまでで、226,800円
有料サービス
Gマークの使用料、50万円以下の商品で1年で、216,000円
参考に(50万円から500万円の商品で、54万円、500万円以上の商品で、1,080,000円 公共性のある団体は無料、中小企業、外国企業は50%引き)
1年間で216,000円は高いとみるかどうか、5年間はこの料金で、6年目から10年目は50%引き、10年目以降は無料です。定番商品ならともかく、3年くらい販売したら、モデルチェンジでしょうから。企業が一番使いたいときに高いです。
受賞年鑑、掲載料32,400円 1冊27,000円
このほかにシールなどグッズがあります。
Gマーク使用1年と年鑑掲載料と3冊年鑑を買うと、初年度は329,400円です。中小企業でも負担できない金額ではありません。応募金額と合わせて、556,200円なりです。
受賞すれば広告に使えるか?考えてみる。
グッドデザイン賞のサイトを見せてもらって思ったことは。応募して37%の確率でとれる、受賞作が、目立つことはできない。ベスト100になれば、オンラインギャラリーのトップページに載り、G展でも入場料をとるホールでの展示される。デザイン振興会から、押してもらえそうです。ベスト100でもならない限りマスコミに取り上げてくれる見込みも低そうです。お金で買える賞は、それだけのものなんでしょう。
デザイン振興会がわも、プロモーションはしてくれてます。先のブログでの分析結果の推定収入3億円ぐらいでは、一般人に認知される広告を打つことは、まづ無理でしょう。振興会の維持費で終わり。売上3億円しかないなら、ミッドタウンを出てもっと安いビルに移りなさいと言いたいくらいです。
受賞企業アンケートで、売上が上がると答えた企業が少なかったです。
2014年度受賞企業アンケート結果http://download.g-mark.org/data/others/research_gda.pdf
受賞したメリットとして、複数回答可で、
売上が上がった8.7%、新規取引先獲得が9.6%、一番低く
多かった回答が、関係者のモチベーションが上がった58.7%、だそうです。
まとめ
1、グッドデザイン賞を取るのは、20万円とお安く上がります。
2、日本デザイン振興会は、一般人に広く認知されるような、大掛かりな広告はできない。
3、グッドデザイン賞は、売上増に貢献しない事実がある。
お得情報、ロングライフ・デザイン賞は、応募したほうがよいかも。
グッドデザイン賞にの悪口ばかりになったので、企業経営に有効な情報を、発売から10年以上、対象のロングライフ・デザイン賞は、自薦・他薦ともあります。応募料金0円、受賞後のGマーク使用も、0円、いいことずくめなので、定番商品をもつ企業様は、応募されたらいかがでしょうか。


