引き出しが開かない箪笥を、30年捨てられなかった。
こちらの家具なんですけど、見た目どう思います。
横浜家具の欠陥品
無垢板で塗装もはげてないし、茶色なんで何処の部屋でも合いそう。そうこれ“横浜家具”なんですよ。
横浜家具なので、どことなく西洋風で、職人の方の手作り、高級家具に見えなくもないじゃない。万年青の鉢が引き立ちますね。
これは元々、私が社会人1年生の時、横浜家具の専門店(今もこの店はあります。閉店しました。他の横浜家具メーカーの名誉のために、横浜市中区でも、神奈川区でも、港北区でもない場所にある店で買ったとだけ言っておきましょうか)で3万か4万で奮発して買いました。
無垢材でいい買い物をしたと思っていました。とんでもないバッタ物でした。
この箪笥、欠陥品です。毎年梅雨時になると2・3段目の引き出しが開かなくなるのです。
6月から10月まで開きません。出入りの大工さんに引き出しを削ってもらったこともありました。
最後は、防災用品入れ
それでも、見てくれがいいので自室に置いていました。やはり引き出しが使えなのに腹を立てて「捨ててやる!」といったら、戦前生まれの親が「もったいない」と引き取りました。
これが10数年前です。衣類箪笥としてつかわれたり、姪が生まれたら、子供服とおもちゃの専用箪笥として。座敷に置かれていたのですが。
夏になったら、力を入れても開けられないのに懲りて、座敷から出されて、玄間で防災用品と農作業用品入れになりました。
ついに上段以外の引き出しが開かなくなるという。家具として根本的な欠陥品と家族にも認められ。おさらばとあいなりました。
長い間「欠陥品なんで捨ててやる!」「もったいないからマダ置いとけ。」言われ続けられた、箪笥でした。
捨てられなかった理由として
- 見た目が良かったので
- 粗大ごみのハードルが高い。ゴミ分別ではウルサイ鎌倉市です。何処に住んでいても面倒
だけど
苦節30年?思い切って、粗大ごみに出しました。
この間、他の粗大ごみもあったので、市のごみ処理センターに電話したら、あっさり取りに来てくれました。
今心配なのは、鎌倉市が、これをリサイクルセンターで販売してないかということです(笑い)。間違って買った人、飾り台としてお使い下さい。
笑える鎌倉のごみ事情


ダメ家具を作ったメーカーに言いたい
当時としても3万円の家具は安物だったです。
引き出しが「開かない」のを売ってメーカーは平気だったのかな。クレーム来なかったのかな。
安くて見てくれがいいと皆許すのかな?
以後その店では買い物をしなくなりました。通ると人だかりがする店です。見た目最強だね。
引き出しが開かないなら、1個千円で買えるプラスティックケースの方が優秀じゃ。家具業界のいびつさを感じるな。
2012年7月12日初出「ダメ家具を捨てるのに、苦節30年。家具を捨てるのはハードル高いよ。」2015年11月8日書き直し改訂、タンスを買った横浜家具の店は閉店しました。
2016年8月14日改訂「引き出しが開かない横浜家具を、捨てるのに30年かかった話し〖インテリア業界斜め見〗」