大佛茶廊(雪の下)文豪 大佛次郎の、数奇屋造りお屋敷、アクセスデータ付き。

スポンサーリンク
大佛茶廊雪ノ下・大町・小町
大佛茶廊
スポンサーリンク

作家 大佛次郎(おさらぎじろう)の別荘

若宮大路の東側の住宅街に、「天皇の世紀」「鞍馬天狗」の昭和を代表する作家、大佛次郎(おさらぎじろう)の別荘があります。現在土曜・日曜・祝日に親族の方がカフェを開いています。大正時代に建てられた、「おもてなし」をするために建てられた日本家屋です。四季の花が咲く庭園もさりながら、趣向をこらした建物の内部も、注目して下さい。

残念ながらカフェが閉店になるので、大慌て再訪いたしました。やっぱり居心地が良かったです。お店の方に「また来て下さい」と言われました。閉店までにまた行こうと思っています。

2015年に鎌倉風致保存会の公開に行ったときのエントリーです。

大仏次郎茶寮 雪ノ下 懐かしい家です。作家、大佛次郎さんの自宅が公開に行ってきました。
大佛次郎茶亭 2015年10月3日、今日は大佛次郎茶亭(おさらぎじろうちゃてい)の一般公開日でしたので、行ってきました。 詳しいエントリーです。大佛茶廊(雪の下)文豪 大佛次郎の、数奇屋造りお屋敷、アクセスデータ付き。 ...
大佛茶廊

大佛茶廊

大佛茶廊(おさらぎさろう)について

作家、大佛次郎がおもてなしの家として所有していた建物を
IDEEの協力で修復す、そのままカフェにしました。
大正8年に建てられたこの家は、茅葺屋根の数奇屋造り。
梅、椿、桜、藤、紫陽花など四季の花々が庭を彩ります。
聞こえてくるのは風の音と、鶏のさえずり
ネルドリップで丁寧に抽出し珈琲や、
上生菓子をそえた抹茶、選りすぐりのシャンパンで
くつろぎの時間をお過ごしください

大佛茶廊サイト http://www.1938.jp/osaragi/1.tuite.html

大佛茶廊

大佛茶廊

懐かしい、大正時代の日本家屋。

2016年10月と2019年7月と8月の写真で紹介します。

外観 粋な黒塀に茅葺屋根

車社会が発達する昔の住宅街ですから、車の行き来する真直ぐな道に面していません。大佛邸の前は緩やかカーブを描く、車一台が通れるくらいな道です。黒塗りの板塀が続きます。大佛茶廊の門前に人力車を見かけたときは、大正時代いや江戸時代にタイムスリップの風情がありました。

黒塗りの板塀は、昭和の東京下町でもたまに見つけられました。書院造りをカジュアルに崩した数奇屋造りは、江戸時代から住宅建築として用いられました。戦後しばらくも建築は、施主のセンスによって建てられました。大工は料亭の建築も出来るほどの、技術の他に知識教養がありました。でないと大工ではありません。施主と大工の間に、建築家もデザイナーも入らず。建てられた家には、施主の教養と美意識が現れてしまうものだったのです。この建物をデザインしたのは、大佛次郎自身だと思います。そうやってみると屋根を茅葺にしたことで、柔らかで平易な印象を持たせている気がします。別荘ですから優しい印象です。

大佛茶廊

大佛茶廊

大佛茶廊

大佛茶廊

大佛茶廊

室内 座敷

数奇屋造りで、次の間に炉が切ってあって、茶室としても使える座敷で、粋でですね。杢(もく)板が使われたり建具は今では贅沢なものになっています。土壁がやさしいお座敷でした。

大佛茶廊

大佛茶廊

大佛茶廊

大佛茶廊

低座椅子が置かれています。和風旅館でしか現在は見かけることがありません。着物を普段に着ていた時代に、和室でいすを使うことを考えて設計されています。畳の上に置いても軽い、座面が大きいので、正座や胡坐をしても大丈夫。低座椅子で和装で正座すると、普通のいすに座った人と視線の高さが同じになります。

大佛茶廊

大佛茶廊

大佛茶廊

大佛茶廊 床の間 仏壇の写真は大佛次郎氏のものです。

麗しのお洗い

大佛茶廊のお手洗いは、ずーと前から紹介したかったのです。お店の方の承諾が取れましたので、紹介しちゃいます。

玄関を入って直ぐの、板の木目が珍しい引き戸がお手洗いの入り口です。土間に降りるようになっていて、飛び石がありちょっとした中庭の趣です。視線先に柄杓が置かれた蹲(つくばい)が見えます。丸窓が付いた仕切り壁の向こうに、朝顔(男性用便器)と洋式トイレがあります。

カフェ営業中に、大佛茶廊に行く機会があるならば、是非このお手洗いを体験して下さい。関東地方の日本家屋のお手洗いが、どういうものか分かります。ここのトイレは凄く贅沢なのです。臭いがこもらない様に通気を良くして、夏の暑い時でも涼しく心地よく利用できるように、作られています。特に国文科で近代文学のゼミに入っている学生さんは体験してください。

私は戦前に建てられた、木造瓦葺の日本家屋に住んでいたことがあります。大佛茶廊よりずーと庶民的で、庭の植栽に囲まれた、掃き出し窓のある和式トイレを使っていました。夏は気持ちがいいんです。でも冬が寒い。夏は天国、冬は地獄でございます。冬場は過酷なんて想像できないかな。

「関東の麗しくも、地獄のお手洗い」と密かに呼んでいます。

大佛茶廊

大佛茶廊

大佛茶廊

大佛茶廊

大佛茶廊

大佛茶廊 今となっては贅沢な網代の天井

鎌倉巡りで寺社の庭園を巡って、大佛茶廊庭園に来ると、ほっとします。住宅の庭は安らぎます。七月に行ったときは紫陽花と桔梗・百合が・咲いていました。

大佛茶廊

大佛茶廊

大佛茶廊

大佛茶廊

大佛茶廊

大佛茶廊

カフェ

2019年8月にカフェ、大佛茶廊が閉店となります。土曜日・日曜日・祝日の12時から日没までの営業です。

客席は室内と庭の二か所あります。

メニューは庭と室内で、価格が違いました。

珈琲・アイス珈琲・カフェオレ・アイスカフェオレ・生葡萄果汁に焼き菓子
抹茶・冷抹茶に上生菓子、
鎌倉麦酒に、おかき

以上 室内1,500円、庭園1,300円

シャンパン・ブリュット ハーフボトル5,000円 フルボトル8,000円(時価)

大佛茶廊

大佛茶廊

大佛茶廊 コースター

大佛茶廊 大佛次郎の猫の絵のコースター

大佛茶廊 抹茶セット

大佛茶廊 抹茶セット

大佛茶廊のデータ

鎌倉風致保存会の公開

年に二回、鎌倉風致保存会で、大佛茶廊の公開があります。

鎌倉風致保存会 http://userweb.www.fsinet.or.jp/fuhchi/index.html

大佛茶廊公開の様子 http://fuchi.na.coocan.jp/report.html

アクセス方法

住所:神奈川県鎌倉市雪ノ下1-11-22

神奈川県鎌倉市雪ノ下1-11-22

大佛茶廊のサイトには、若宮大路のスリーエフの角を曲がるとなっています。現在スリーエフは閉店しています。鎌倉雪ノ下郵便局の鶴岡八幡宮よりの隣のカフェと、駐車場の間の道を入ってください。

リンク

大佛茶廊 http://www.1938.jp/osaragi/

CQL (焼き菓子を提供している東京の洋菓子店)http://www.cql.jp/

美鈴 (上生菓子を提供している鎌倉の和菓子店)食べログ

美鈴 (鎌倉/和菓子)
★★★☆☆3.51

2015年に鎌倉風致保存会の公開に行ったときのエントリーです。

大仏次郎茶寮 雪ノ下 懐かしい家です。作家、大佛次郎さんの自宅が公開に行ってきました。
大佛次郎茶亭 2015年10月3日、今日は大佛次郎茶亭(おさらぎじろうちゃてい)の一般公開日でしたので、行ってきました。 詳しいエントリーです。大佛茶廊(雪の下)文豪 大佛次郎の、数奇屋造りお屋敷、アクセスデータ付き。 ...

2019年7月19日初出
2019年8月8日訂正写真張替

トップへ戻る
タイトルとURLをコピーしました