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酒呑童子絵巻展と百椿図 根津美術館 2019 リア充過ぎる童子と、お殿様発案の女子力の高い百椿図。

酒呑童子絵巻
酒呑童子絵巻

根津美術館所蔵の3つの「酒呑童子絵巻」

この冬の根津美術館の特別展は、酒呑童子絵巻です。特別展となるとほかの美術館所蔵品も展示されますが、今回は根津美術館の所蔵品だけで構成されていました。

酒呑童子絵巻         1巻 紙本着色  日本・室町時代 16世紀 
酒呑童子絵巻  伝 狩野山楽筆 3巻 紙本着色  日本・江戸時代 17世紀 茂木克己氏寄贈 
酒呑童子絵巻  住吉弘尚筆  8巻 絹本着色・紙本墨書  日本・江戸時代 19世紀 

伝、狩野山楽の3巻が修理後の初お目見えだそうです。住吉弘尚の8巻もの絵巻の展示があり、源頼光の酒呑童子一味退治の、クライマックスシーン以外も展示されています。酒呑童子の生涯は悲しいです。

伊吹明神の子で、アル中少年。酒呑童子の悲しいプロフィール

酒呑童子には、大江山系と伊吹山系のふたつの系統があります。根津美術館所有の「酒呑童子絵巻」は全て伊吹山系です。江戸時代の住吉弘尚の全八巻の「酒呑童子絵巻」には酒呑童子のの悲しい子供時代がありました。

近江の郡司の娘のところに、身分の高そうな男性が通っていました。郡司が探らせたところ伊吹明神でした・やがて娘は伊吹明神の子供を産みます。男子でした。この子は、3歳から酒を飲んだため郡司に比叡山に修行に出されて、伝教大師の指導で酒を絶ちます。

ところがこの子は、宮廷の慶事に鬼の舞を舞った褒美に、酒をふるまわれて本性がよみがえり、比叡山をを追われました。これはアル中ではないのでしょうか。寺院で修行中は一滴も飲まなかったので発病しなかったのではありませんか。

踊りの準備のため七日間で三千個の鬼面を作ったのは、もとより超人的な力があったということでしょう。神様の子供なので、もっといい人生に出来なかったたか。それにしても、現代でもありそうな話です。

リア充過ぎる、酒呑童子は何処から発想されたのだろうか?

3っの「酒呑童子絵巻」ともに彩色が鮮やかでした。江戸時代の狩野派のも、住吉弘尚作も、酒呑童子の隠れ家を永延と描いています。京都の大貴族もかくやと思える大御殿です。山の中に隠れるようにあるのも趣向です。酒呑童子の隠れ家の門がどこの貴族の邸宅かとおもわせる屋根付きの門。延々と続くお屋敷には、まだ緑色の畳に調度品。酒呑童子が貴族の娘をは侍らす寝室はさらに奥にあります。

美女を侍らすのは、男のロマンだと思いますが。山の中に御殿はどのあたりから来たのだろうかと、拝見しながら思いました。 

「酒呑童子絵巻」 伝狩野山楽筆

「酒呑童子絵巻」 伝狩野山楽筆 http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html

「百椿図」 

根津美術館はこの季節になると毎年、「百椿図」の公開をしています。初夏の「燕子花図屏風」と同様に季節の展示になります。「酒呑童子絵巻」同様に色鮮やかな絵巻物でした。数年前から私はこれが見たくて、ようやく今年願がかないました。本物が素敵でインスピレーションを喚起されましたので、また見に行きたいです。

「百椿図」は江戸時代初期、丹波篠山藩・明石藩の藩主をつとめた、松平忠国(1597~1659)とその息子で老中にもなった、松平信之(1631~1659)が制作させました。様々な品種の椿をいろいろな器物と取り合わせて描いた絵巻です。

「百椿図」には皇族、公家、大名、歌人、連歌師、僧侶と当時一流の文化人の、和歌・俳句・漢詩の、「賛」が入っています。本之巻の最初の賛は、徳川光圀、水戸黄門様でした。林羅山が「酒呑童子」漢詩を寄せていたのには、シンクロを感じました。(江戸時代、桃太郎並みのよく知られたお伽噺なので、このシンクロニシティは、今回の根津美術館だけです。)

女子が好みそうな赤色が目立つこの絵巻が、男性の手になったものかと思うとちょっと不思議です。自分の娘に「お父さん凄い!頑張ったね!」言われたかったりして。

「百椿図」

「百椿図」https://twitter.com/nezumuseum

「百椿図」

https://twitter.com/nezumuseum

酒呑童子絵巻 鬼退治のものがたり 展 概要 

w e b: サイト  http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/past.html
twitter  https://twitter.com/nezumuseum
Facebook https://www.facebook.com/NezuMuseum/
会  期:  2019年1月10日(木)~2月17日(日)
会  場:  根津美術館
休 館 日 :  月曜日 1/14(日・祝)2/11(月・祝)は開館翌日閉館
開館時間:  10:00~17:00 (入館は閉館の30分前まで)
入 場 料  : 一般1,100円(900円)学生800円(600円)
( )内 前売、20名以上の団体
各種障がい者手帳お持ちの方は、本人と介護者一人まで200円引き
詳細はサイトで

根津美術館アクセス方法

webサイト:

web http://www.nezu-muse.or.jp/
twitter https://twitter.com/nezumuseum
Facebook https://www.facebook.com/NezuMuseum/

住   所: 東京都港区南青山6-5-1
電   話:  03-3400-2536

アクセス方法 webページ http://www.nezu-muse.or.jp/jp/access/index.html

地下鉄  銀座線 半蔵門線 千代田線 表参道駅下車

A5出口(階段)より徒歩8分

B4出口(階段とエレベータ)より徒歩10分

B3出口(エレベータまたはエスカレータ)より徒歩10分


バス   都営バス 渋88 渋谷⇔新橋駅前行 南青山6丁目下車 徒歩5分

東京都港区南青山6-5-1

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