フェルメールが9枚も来る、これは事件だ!駆けつけねば!
今年の美術界最大の展覧会、フェルメール展。これは事件だ!駆けつけねば!ということで、10月6日開催日翌日に、早速駆けつけました。フェルメールの絵は一つの部屋に展示され、それは夢のような空間でした。(注意:人がいっぱい!)
壮観!フェルメール・ルーム。
上野の森美術館に入館すると、2階に上がり、フェルメールと同時代のオランダ絵画の展示がありました。最後に一階に降りてフェルメールだけの展示室に行きます。
長方形の展示室の三方の壁に飾られています。部屋は光を落としていて、暗闇にフェルメールの絵が浮かび上がっていました。
テンの毛皮の縁取りがついた、黄色の上着を着た女性像「リュートを調弦する女」「真珠の首飾りの女」「手紙を書く女」「手紙を書く婦人と召使い」が並んでいるのは驚きでした。フェルメールが限られたモデルとセットだけで絵を描いているは、知っていました。目にすると手の内を知った気持ちになりました。
日本人にフェルメール人気が高いのは、その清潔性と多くのストリーが想像できることかなっと感じさせたのは、「取り持ち女」「ワイングラス」の2枚でした。両方ともエロティックな題材で先行絵画もあり、解釈の方法は固定されている題材です。フェルメールは資質もあるのでしょうか、清潔で道徳的です。「ワイングラス」若い女性にワインを飲ませて誘惑する男の図なんですが、画面が綺麗すぎて、彼女は魔の手の逃げそうに見えるし、窓のステンドグラスの馬の手綱を持つ女性で、「節制」を意味するものだそうです。そうするとこの絵から読みとれる意味は、多様です。
「牛乳を注ぐ女」は私論ですが、ストーリーをどうこう考えるより、現象だけを見る絵だと思います。ほかの作品より超絶度合いが高い気がしています。今回も凄いしか出てきませんでした。

フェルメール「ワイングラス」https://www.vermeer.jp/pictures/
50枚はちょうど良いかも
大概の西洋美術のオールドマイスターの展覧会は、百枚くらいで構成されています。さすがに百枚だと、これは二流品?と思われるものも混ざっていて、時には鑑賞がきつくなることがあります。
上野の森美術館は会場が狭いこともあって、フェルメールも含めて50枚と厳選されて来ていました。疲れないで集中して見れて良かったと思います。

フェルメール展 https://www.vermeer.jp/
国立西洋美術館でも、フェルメールが見れます!帰属作ですが。
フェルメール大好きの日本人、いつか日本の美術館でも所有して欲しいなー、と思っていたら、お近くの国立西洋美術館の常設展示場に、フェルメールの作風の女性像が展示されていました。「聖プラクセディス」フェルメール帰属の作品です。フェルメールのオーラが漂う絵です。ちなみ寄託品です。
いつか帰属の文字がはづれて、真作になるといいなーと思っています。

国立西洋美術館の看板
日時指定だけれど、満員だと結構混んでいます。
日時指定なので、会場内は空いているのかなと想像していました。上野公園に行ったら入館時間の数十分前なのに結構な長さの行列が出来ていました。
10月6日の15時からの回でしたが。この日はこの回だけが満員でした。満員だと会場内は混んでいます。上野の森美術館自体が会場が大きくないので、展示室内の通路の幅が狭いです。片側の壁面を鑑賞して、逆側に行くのに人波が邪魔でした。
フェルメールの絵が見れるので、それは許そうかな。
高齢者でも、ベビーカーでも大丈夫!階段がダメの人も。
フェルメールの絵画が9枚来るとなれば、普段は美術館に行けない高齢者も絶対に行きたくなります。私が誘ったら高齢の家族も行きたいと同行しました。会場で係員申し出ましたら、エレベーターで展示室に上がれました。一階の展示室に行くときもエレベーターで行き、係員の先導で販売エリアから逆向して、展示室に案内して頂きました。
同じ回で、ベビーカーに赤ちゃんを載せたご夫婦が来ていました。階段が苦手な人は、係員に申し出てみてはいかがでしょうか?
あまりにもお得な、図録付きのチケット。
入場券が2,500円と知ったときは、フェルメール9枚とはいえ、普通の展覧会が高くて1,800円なので、高いなと思いました。石原さとみの音声ガイドが漏れなく付きます。作品紹介の小冊子もついて、それなりにお得感を出してきています。
図録付きのチケットが、5,000円になります。これ図録を買うつもりの人は、買っておいた方が絶対にお得です。
図録の値段は3,000円なので、5,000円-2,500円=2,500円で、500円もお得です。
7月に前売りのサイトがオープンした直後に、チケットを買ったのですが、その時は図録の価格が2,800円でした。急遽追加があったためなのか、予定価格から上がっています。これはお得なので、迷わず図録付きチッケトを、予約すべきです。
フルメール展 概要
w e b: | サイト https://www.vermeer.jp/ twitter https://twitter.com/VermeerTen facebook https://www.facebook.com/vermeerten/ |
会 期: | 2018年10月5日(金)~2019年2月3日(日) |
会 場: | 上野の森美術館 |
休 館 日 : | 無休 |
開館時間: | 9:30~10:30 11:00~12:30 13:00~14:30 15:00~16:30 17:00~18:30 19時:00~20:00 |
前売日時指定券 | 一般2,500円 大学・高校1,800円 中学・小学生1,000円 未就学児 無料 図録付き前売日時指定券 5,000円 |
当日日時指定券 | +200円 入場条件は、前売りが予定数に達しない。前売り券の入金がない場合。 |
入場券には、音声ガイドがついています。
巡回展
大阪市立美術館 2019年2月16日(土)~5月12日(日) https://vermeer.osaka.jp/
上野の森美術館アクセス方法
webサイト: | web http://www.ueno-mori.org/ twitter https://twitter.com/UenoMoriMuseum Facebook https://www.facebook.com/uenomori |
住 所: | 東京都台東区上野公園1−2 |
電 話: | 03-3833-4191 |
アクセス方法 サイト
JR 上野駅 公園口より 徒歩3分
東京メトロ・京成電鉄 上野駅より 徒歩5分
フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展、六本木ヒルズ。 「水差しを持つ女」

2018年10月23日初出
2018年11月24日加筆