何が、アツアツなの?
昨年夏の、調度♡ハッピー展に引き続き、国立近代美術館工芸館に行きました。金沢に工芸館が移転するので、東京にあるうちに、興味のあるものは出来るだけ行こうと思っております。
ほぼ収蔵品だけの展覧会で、染織・陶器・ガラス・漆芸・木工・竹細工・人形・金属工芸があります。工芸のジャンルを網羅しています。(家具がほぼなかったのは残念!)金属工芸特に鉄のオブジェに注目して、特別展示をしていました。だから゛アツアツ”⁉
展示内容は昨年と比べると、大人向けの展示で、展示品自体は子供が喜びそうなものではありませんでした。スタンプラリーやら子供向け冊子があったくらいで、通常の大人向けの展覧会と言っていいでしょう。
鎌倉国宝館の夏恒例の仏像展は、ターゲットは小学校高学年生で、仏像のキャラを作り説明させていました。低学年生・未就学児でも読めるように、説明文が゛大人用”漢字少な目の゛小学生用”と全文ひらがなの゛低学年”を掲示していました。内容が3っとも違うので、大人は全部読むことになりました。
工芸館は、昨年の展覧会に比べると子供にも分かりやすさが、少なかった気がします。会場内は普通の展覧会場でした。
仏像入門 のぞいてみよう!ウラとワザ 鎌倉国宝館 2018 小学生でも好きになる、仏像展


国立近代美術館工芸館 こどもおとなのアツアツこうげいかん看板
お気に入りだけ紹介
工芸は詳しくないので、感動に説明が付きませんでした。解説にならなくてすみません。
染織
着物を着出したので、この着物欲しいか?という観点で見てしまいました。江戸時代から代々東京住まいの都会人家系なので、民芸・素朴・田舎は苦手です。ここの展示されていたものは家系的に受けませんでした。個人の感想ではなく先祖も多分好きではないだろう的な。
紬という繊維は、機能的に良いということに、着物を着始めたから気づきました。秋から春にかけての普段着着物では、着心地が抜群で高価で憧れを持って見られるのが、紬です。私的には、人間国宝が制作したもので、いいものだとは分かりますが、欲しくないよねが、先に立ちました。
もっと着物を着るようになると、また別の見方ができると感じました。

こどもおとなのアツアツ工芸展
色鍋島薄墨石竹文鉢 十三代今泉今右衛門
陶磁器のコーナーでは、いろいろと気になる作品がありましたが、 私の好みで一番だったのが、十三代今泉今右衛門の色鍋島の大皿でした。会場のちょっとやそとの、思いつきモダンデザインの作品を、薙ぎ払う確固たる伝統です。皿の曲線から側面の模様から何から何まで、云われがありそうです。
日本に住んでいると、色鍋島はよく目にします。恐ろしく高い技術のものなので、眼福でございます。

こどもおとなのアツアツ工芸展 十三代今泉今右衛門
棗二つ、黒田辰秋
家具界隈では、つと有名な京都の漆工芸家で家具作家の、黒田辰秋のお茶事に使う棗です。
昨年は、ホールにベンチが置かれて、巨匠のベンチにに座り放題でした。ぐるぐるの向きが左右別で、塗も違うようです。一目で黒田らしいと分かる棗でした。

茶器 黒田辰秋
黒田辰秋の世界展(そごう美術館)で考えた、近頃の伝統工芸。

調度♡ハッピーのかたち 国立近代美術館工芸館 2017 夏休はここに遊びに行こう!

ガラスの玉手箱 櫛筥竹取物語 藤田喬平
源氏物語シリーズで有名な、藤田喬平の「櫛筥竹取物語」です。展示室に入って真っ先に目に入りました。子どもでも知っている竹取物語・かぐや姫をテーマにしたガラスの玉手箱です。緑と金が綺麗、写真やモニターで見るより数倍綺麗です。竹をイメージできるので、子供たちにも、分かりやすいガラス作品でした。
子供も読める解説文を添えて欲しかったな。

櫛筥竹取物語 藤田喬平
鹿児島寿蔵の人形たち
人間国宝で有名な人形作家、鹿児島寿蔵の人形が展示されています。人形について詳しくない私でも知っていた作家です。人形に品があるなー。

鹿児島寿蔵 人形
名作いすから、IKEAまで。
昨年の黒田辰秋のベンチが、また出ていないかなと、少し期待し期待しました。会場には気になるいすがありました。休憩用に座れるいすなのです。
うさぎの幼児用の小さないす。お大人も座れるスケールにすると可愛くなくなりそうです。
下の写真は剣持勇デザインの、籐いすとテーブルです。この丸みがいいです。製造元が倒産しても、製造が引き継いだ地方のメーカーがあり。デザインが良いものは歴史を超えてくるのです。
天童木工のバタフライチェアもありました。座ると視線が低くなります。これは座らなかったら分からないことです。

国立近代美術館工芸館 うさぎのいす

国立近代美術館工芸館 剣持勇のいす
こどもとおとなのアツアツこうげいかん展 概要
こどもとおとなのアツアツこうげいかん
Crafts Gallery for Kids x Adults: Heat and Pressure
w e b: | http://www.momat.go.jp/cg/exhibition/kids_adults2018/#section1-1 |
会 期: | 2018年6月19日(火)~8月26日(日) |
会 場: | 東京国立近代美術館工芸館 |
休 館 日 : | 月曜日(7月16日は開館)、7月17日(火) |
開館時間: | 10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで) |
入 場 料 : | 一般250円(200円)大学生130円(60円)( )内は20名以上の団体料金 無料 高校生以下および18歳未満、65歳以上 「MOMATパスポート」をお持ちの方、友の会、賛助会員、MOMAT支援サークルパートナー企業(同伴者1名まで、シルバー会員は本人のみ)、キャンパスメンバーズ、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名) 詳しくはサイトで |
無料入館便:7月1日(日)8月5日(日)
東京国立近代美術館工芸館 アクセス方法
webサイト: | web http://www.momat.go.jp/cg/ twitter https://twitter.com/MOMAT60th Facebook https://www.facebook.com/momat.pr |
住 所: | 東京都千代田区北の丸公園1-1 |
電 話: | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |
アクセス方法
地下鉄 | 東京メトロ | 東西線 | 竹橋駅 1b出口 | 徒歩8分 |
東京メトロ | 半蔵門線・東西線・都営新宿線 | 九段下駅 2番出口 | 徒歩3分 |

「彩漆裂罅箔屏風 華の舞」黒澤千春
調度♡ハッピーのかたち 国立近代美術館工芸館 2017 夏休はここに遊びに行こう!

日本の家 1945年以降の建築と暮らし展 国立近代美術館 2017 感想"寝殿造りコンプレックス”と日本の未来

超絶記録!西山夘三のすまい採集帖展 LIXIL GALLERY 2017 部屋に物があふれていたのは戦前からだった。
