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ブラジル先住民族の椅子展 東京都庭園美術館 2018 可愛いくてカッコイイ、木の動物がたくさん。

ブラジルの先住民の椅子展 東京都庭園美術館 会場

アールデコの館で、動物彫刻のいすを見る。

東京都庭園美術館の展覧会は、特別感があります。このアールデコの館に展示されるために、この作品はあるのではないかと、錯覚したりします。今回も展示室と作品のハーモニーが中々よいです。

世界的建築家・伊東豊雄の会場構成

「せんだいメディアテーク」、「多摩美術大学図書館(八王子)」「台中国家歌劇院」で注目の建築家、伊東豊雄氏が会場構成を手がけました。

装飾の多い旧館では、白い丸い台の上に、椅子の載せていました。アールデコ装飾とミニマルと木の動物が、静かなハーモニーを醸し出しています。

新館の体育館みたいな部屋では、白い空間の壁にずらーと動物彫刻の椅子が並べられていて、大きなクッションに腰掛けると動物と目が合うようになっています。

東京都庭園美術館 アールデコの香水塔 ブラジルのいす

東京都庭園美術館 アールデコの香水塔とブラジルのいす

現代のブラジル先住民の、作ったいす。

ブラジルの美術・建築系の出版社BEI(ベイ)社の、コレクションので、15年以上ブラジルの先住民のいすを蒐集しています。ブラジル独特の現代美術表現として、評価、普及を目的としています。

今回、ベイ・コレクションがブラジル国外で、はじめて展示された展覧会です。

展示構成

Category A 伝統的な椅子 -実用性、しきたりに基づくー

アールデコの旧朝香宮邸一階に展示されています。椅子は共同体の中の高い人、年長者、戦士、シャーマンのような人が座る、実用、普段の日用の、昔からある椅子です。

動物型だけでなく、背の低いスツールにも興味深いデザインがありました。

Category B 動物形態の伝統的な椅子 ー村で使用 宗教的効用ー

旧朝香宮邸の二階が会場になります。伝統的な動物モチーフのいすです。スツール型を発展したもので、全体に背が低いいすです。儀式用に使われているので、特別感があります。動物が用いられていますが、座面が平らであったりと、座ることを考慮されています。

Category C 動物彫刻の椅子 -先住民としての存在証明 想像力ー

現代、先住民は現金収入を得るため、動物彫刻を彫っています。いすという形態から外れて、単独の彫刻となっています。製作者は空腹のジャガーと、狩りをして満腹にになったジャガーを見分ける観察眼を持っているそうです。ジャガーをはじめとしてハナグマ、シカ、バク、アリクイ、サル、カピバラ(あのカピバラよりシュットしています。)アルマジロ、アグーナ、カメ、サカナがいました。

これも丸太から刳り抜いて製作されています。貝殻の目に、黒の塗装という、単純化されているのですが、そこに生きている動物たちがいるみたいでした。

ブラジルの先住民の椅子展 東京都庭園美術館 「ジャガー」「無模様」

ブラジルの先住民の椅子展 東京都庭園美術館 「ジャガー」「無模様」

ブラジルの先住民の椅子展 東京都庭園美術館 会場

ブラジルの先住民の椅子展 東京都庭園美術館の会場

自然崇拝、日本人なら神道の目で見てもいいかな。

映像で流れていた、製作者のブラジルの先住民のインタビューのなかで、文字を自分たち民族が知ったので、自分でいすのことを書きたいと、言っていました。白人のキリスト教徒には、理解されない、自分たちの信仰との関わりを、書きたいようです。

インタビューでは、自分たちの信仰といすについて、語っていました。葬式では大きないすが使われます。最近あった葬式で、3人掛で座ったと言ってました。普段の生活では座らないとのことでした。

キリスト教徒に自然信仰の視点で、ブラジルのいすを見てくれと、いったところで、断絶があるので無理です。ブラジルの自然崇拝のことは分かりませんが、自然崇拝の神道を信仰する日本人は、ブラジルのいすを、神道的な感覚で鑑賞してもいいと思いました。アマゾンの自然と遥かに違います、鎮守の森を尊び、自然に畏怖のの念をもつ神仏混交の信者、日本人なら、感じて上げてください。アリクイが日本にいたら、神様のお使いだもん。

図録の解説によると、現在のブラジルは、歴史の浅い多民族国家で、国民としてのアイデンティティのないことに、苦しんでいるそうです。国は先住民の宗教を薄めようとしています。先住民は確固として守っていて、生活のために動物彫刻を作り、売っていますが、この動物彫刻が先住民のアイデンティティーを守る、殻となっています。

会場を巡りながら想像したのですが、私がブラジルの動物彫刻を手に入れたら、仏間に置きたいな、法事やら、正月の行事に、お供物を載せる台としてでも、参加させたいほど、宗教の色がよく出ているいすでした。

ブラジルの先住民の椅子展 東京都庭園美術館現玄関

ブラジルの先住民の椅子展 東京都庭園美術館現玄関

私の感想

予想を上回る可愛らしさでした。東京都庭園美術館のサイトや看板には、背が低いスツールの動物いすが写真使われていました。先住民は低いスツールに座って生活しているのかな?と想像しながら行ったのですが、座高の高いいすも展示されていて、考えていたのと違うと思いました。解説を読むと、儀式に使われて、日常品ではないのです。

伝統工芸品は数多いけれど、洗練されて現代美術として鑑賞に堪えるものは少ないでしょう。これは奇跡じゃないかな。みんな格好いい!

ブラジルの先住民の椅子展 東京都庭園美術館の会場

ブラジルの先住民の椅子展 東京都庭園美術館の会場

エイがカワイイ

エイのいすが、気に入りました。丸みのある、平らべったい体をスツールにのせて、市販の実用的な家具にも、流用できそうな品でした。可愛い。

庭園美術館 ブラジルの先住民族の椅子展 エイとハチドリ

庭園美術館 ブラジルの先住民族の椅子展 エイとハチドリ

庭園美術館 ブラジルの先住民族の椅子展 エイ ハチドリ

庭園美術館 ブラジルの先住民族の椅子展 エイとハチドリ

ブラジル先住民族の椅子展 概要

ブラジル先住民族の椅子 野生動物と想像力

w e b: https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/180630-0917_benchesofthebrazilian.html
会  期: 2018年6月30日(土)~9月17日(日)
会  場:  東京都庭園美術館
休 館 日 :  第2・4水曜日(7/11 7/25 8/8 8/22 9/12)
開館時間:  10:00~18:00  7月20日〜8月31日までの毎週金曜は21:00まで開館
(入館は閉館の30分前)
入 場 料  :  一般 1,200円(960円)円 、大学生(専修・各種専門学校含む)
960円(760円)、中・高校生・65歳以上 600円(480円)
( )内は前売りおよび20名以上の団体料金。
小学生以下および都内在住在学の中学生は無料。
身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・
被爆者健康手帳をお持ちの方とその介護者一名は無料。
第3水曜日(シルバーデー)は65歳以上の方は無料。サイト

入場券で庭園も入れます。

巡回展 埼玉県立近代美術館 2019年4月6日(土)~5月19日(日)

図録が書店で買えます。

当展覧会の図録が、書店ネット通販で買えます。コンパクトで洋書のようなお洒落な本です。木工、家具界隈の人は、是非手に入れておいた方が、よいと思います。

「ブラジルの先住民族の椅子」美術出版 定価税込み価格 2,400円



東京都庭園美術館アクセス方法

webサイト:  https://www.teien-art-museum.ne.jp/
住   所: 東京都港区白金台5-21-9
電   話:  03-3443-0201

アクセス方法

最寄駅から歩く JR山手線目黒駅東口 東急目黒線目黒駅正面口より 徒歩7分
都営三田線・東京メトロ南北線「白金台駅」1番出口より 徒歩6分
バスで近くまで

行く

黒77系統(目黒駅―千駄ヶ谷駅)都営バス
橋86系統(目黒駅―新橋駅北口)都営バス
品93系統(目黒駅―大井競馬場)都営バス
東98系統(東京駅南口―等々力操車場)都営・東急バス
バス停留所「白金台5丁目」より徒歩3分

東京都庭園美術館 ブラジルの先住民族の椅子展の看板

東京都庭園美術館 ブラジルの先住民族の椅子展の看板

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