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建築の日本展 六本木ヒルズ森美術館 2018 利休の茶室を体験、日本の建築のカッコイイところお見せいたします。

丹下健三研究室 《香川県庁舎執務室間仕切り棚》 1955-58年 ほか
丹下健三研究室 《香川県庁舎執務室間仕切り棚》 1955-58年 ほか この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。

意外にも良かった。建築の日本展

悪い予感しかなかった。

森美術館のこの展覧会については、かなり前から情報を知っていました。日本の建築家が海外で評価されていて、その源流となった日本の歴史的な建築と共に展示する。というひねりがきき過ぎたものでした。

学芸員のこだわりが強すぎて、えらく面倒な展覧会になりそうな予感。テーマ別に現代建築も、古建築も明治建築も一緒に展示になるということも、見るのが負担になりそうでした。

twitterでフォローしている建築科の院生が「(生きている)建築家のマスターベーション」とツイートしました。一緒に行った彼女とも気まずくなったようです。物故者の展覧会なら学芸員のやりたいように出来ます。生きている建築家だと、面倒なことが色々とあるのは想像できます。美術家と違い建築家は亡くなっても建築事務所があったりするので、権利関係が面倒になりそうです。

有名な美術ブロガーが、ほぼ主催者側の発表内容と同じブログを書いていました。あんまり誉めたくないんだなー、この人は批判を書かない人なので。

白を基調とした明るい会場、見易かったです。

会場に足を踏み入れて、意外にも見易かったです。壁が白と木でしたので、それだけでも目に優しい。会場内は模型と写真と、一部資料でした。現存の建築家については、ひとり一棟の紹介で、写真と模型の展示でした。取り立て悪目立ちはなかったです。それは私が古建築に興味があり、「古代出雲大社の模型だ!」なんて見方をしていたからでしょうか?有名現代建築家の展示を見たい人には、物足りなかったかも知れません。

設計図をほとんど見ませんでした、昨年の国立近代美術館の日本の家展では、設計図の展示があり、建築科の学生が熱心に写真に撮っている姿が、見受けられました。子供でも楽しめる展覧会でしたが、専門家の喜びそう資料も多数展示されていました。その点はこの展覧会は食い足りないかも知れません。

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北川原 温 《ミラノ国際博覧会2015 日本館 木組インフィニティ》 2015年 ミラノ(イタリア) 

北川原 温
《ミラノ国際博覧会2015 日本館 木組インフィニティ》
2015年 ミラノ(イタリア) 
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示 – 非営利 – 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。

「建築の日本展」って何だ?

藤森照信氏が監修です。丹下健三、谷口吉生、安藤忠雄、妹島和世など世界で人気のある建築家が日本にいます。人気の現代の日本建築を、古代から続く日本建築で読み解きます。

物凄く展示方法が、捻じれています。展示側がテーマ別に、世界で注目される、日本の建築家の作品の源流はコレ!古い伝統建築を持って来るのです。解説文を読むと「見た目が同じだから、関係性がある」という、ポエムになってしまっていました。

私は多少、日本建築史を知っていたので、時代がバラバラに展示されていても、理解できました。時間軸を提示しないことは、鑑賞者を混乱させるだけだと思います。

こちらの展覧会に来る前に、同じ六本木の新国立美術館のルーブル美術館展に行きました。こちらもテーマ別展示で、残念でした。古代エジプトから19世紀作品までの肖像作品をテーマ別に分けて展示していたのですが。男性権力者の肖像が並ぶところでは、正直見るのがしんどかったです。作品は地区別に、古い時代順から並べるのが、一番見易いと思います。

展覧会はどう感じるかは鑑賞者に委ねて欲しい。会場で知った作品で思考するためにも、時代別の展示にして頂きたかったです。

伝千利休 《待庵》 1581年頃(安土桃山時代)/2018年(原寸再現) 制作:ものつくり大学 

伝千利休
《待庵》
1581年頃(安土桃山時代)/2018年(原寸再現)
制作:ものつくり大学 この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示 – 非営利 – 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。

ルーヴル美術館展 国立新美術館 2018 今度のルーヴル展は肖像作品、エジプトから19世紀美術まで。

今度のルーブル展は、肖像! 2・3年に一度は来る、パリのルーブル美術館の出開帳、ご来日です。今回のルーヴル展は、古代から19世紀まで、8部...

古建築大好きの私が好きな作品

誰も注目してないけれど、「木割書」大工秘伝書

会場に入って直ぐの、「1. 可能性としての木造」に木割書が展示されていました。巻物で寺院建築のページが出ていて、個人的にはこれが一番感激しました。大工の家に代々伝わる秘伝書となっていますが、忍者の巻物と違い、広く多くの大工に参考にされました。現代でも寺院建築の参考として使われています。

これの復刻本は高くて、国会図書館のネットで見ています。木割書に興味を持つ観客は、どのくらいいるのかな?1万人に1人くらいかな?説明文がなってなかったです。知識0でも分かるよう、子供でも分かるように説明文をつけてください。夏休みのエンタメだから高尚ぶっても、はっきり伝えるところは伝えないと、楽しみが半減です。

入室体験!注目の原寸大、待庵。

展覧会の目玉は、利休作の茶室、国宝待庵の原寸大模型です。入る機会のない待庵に、何と入れるのです。

この展示室は外を向いていて、高層ビルから東京を眺める位置になっています。それがすっこーんとして、良かったです。私も中に入りました。竹の格子から光が漏れる。躙り口からの光で、ぼんやり浮かび上がる床の間の掛軸。またとない経験ができました。

この翌日、大阪で地震があり、本物の待庵の壁にひびが入りました。同じく展示のあった聴竹居にも被害があったそうです。

伝千利休 《待庵》 1581年頃(安土桃山時代)/2018年(原寸再現) 制作:ものつくり大学 

伝千利休
《待庵》
1581年頃(安土桃山時代)/2018年(原寸再現)
制作:ものつくり大学 この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示 – 非営利 – 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。

香川県庁の書棚

現在改修工事中の、丹下健三の香川県庁舎から、本棚と本棚付きベンチが出品されていました。一休みコーナー「ラウウンジスペース」となっていました。本棚の本は自由に読めます。

設計した建築家が、デザインしたオリジナル家具を使うというのは、よく行われています。そこから幾多の名作家具が誕生しました。木製の家具というのは、木の国日本なので、私は見た瞬間、自然に木工の本棚があると思いました。現在の状況においては、建築家デザインの家具・什器は、木製ではなく他の素材や、フラッシュ構造になりそうです。無垢板で木工の本棚はちょっと贅沢にな時代になりました。

丹下健三研究室 《香川県庁舎執務室間仕切り棚》 1955-58年 ほか

丹下健三研究室
《香川県庁舎執務室間仕切り棚》
1955-58年 ほか
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示 – 非営利 – 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。

一部作品の撮影許可が出ていましたので、撮影した写真を使いました。曇りの日でしたのでホワイトバランスで黄色味赤味が強く出てしまいました。写真の加工は禁止されていますので、映り込んだ観客のトリミングだけいたしました。実際の色味と違う写真になっております。

建築の日本展 概要

建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの

w e b: 紹介ページ
展示風景
会  期:  2018年4月25日(水)~9月17日(月・祝)
会  場:  森美術館
休 館 日 :  無休
開館時間:  10:00~22:00 火曜日は17:00まで(入館は閉館の30分前まで)
5/26は六本木アートナイト2018に合わせて 翌朝6:00まで
入 場 料  : 一般1,800円(1,500円)高校・大学1,200円(1,100円)
4歳~中学生600円(600円)65歳以上1,500円(1,400円)内、前売り
15名以上の団体。
東京シティビュー 屋内展望室も入場できます。
詳細はサイト

お得情報

あとろ割、新国立・サントリーの半券で値引き

六本木アートトライアングル あとろ割 相互割引

森美術館(六本木ヒルズ)200円引き
国立新美術館 展覧会毎に異なる
サントリー美術館 100円引き

三角スケール持参で、100円引き
三スケ割り
三角スケールを持参の方 
一般、学生(高校・大学生)、シニア(65歳以上)は一律100円引き
子供(4歳~中学生)は対象外

そのほかの割引については、こちら

同時開催、MAMコレクション 見えない都市

日本の建築展の続きで、森美術館収集の日本と東洋の現代美術のコレクションを展示していました。

MAMコレクション 見えない都市

「見えない都市」という題名はイタロ・カルヴィーノの小説のタイトルから採られました。廃墟となった都市。本展覧会との関連もあり、少し考えさせられました。

日本を含むアジアの現代美術に焦点をあてた森美術館のコレクションは、現在、400点近くを数えます。「MAMコレクション」は、このコレクションを順次、多様なテーマに沿って紹介するシリーズです。ダイナミックな眺望とリビングルームのような空間で現代アートを楽しむ、美術館のモットー、「アート&ライフ」を体現したプログラムです。

黒川紀章のメタボリズム建築「山形ハワイドリームランド」の設計図・模型
実現しなかった建物

ジャガンナート・パンダの「叙事詩 Ⅲ」
絵画 グローバル化の中で神話と動植物と一体化する都市

イ・ブルの「朝の曲」
鉄塔にネオン「ロシア・アヴァンギャルドを彷彿とさせつつも、エスペラント語の言葉がネオンとして輝くユートピア建築」

韓国のアーティスの作品に日本との違いを見る

イ・ブルは説明文によると、アメリカに留学してアメリカで活躍するアーティスとのこと。サイトの説明にはロシアン・アヴァンギャルド云々と書いてありましたが、アメリカの廃園になった遊園地に建つ、鉄塔に見えてしまいます。アメリカンでゴツイ作品という印象。

日本人の建築のDNAなるものを見た後なので、韓国人の建築DNAはこうなの?韓国建築にはとんと詳しくないのですが、たまにネットで見る韓国の建物と印象が遠く感じました。イ・ブルさんはこの作品に韓国的なるものを、恣意的に持ち込んでないかは分かりません。

私はこの作品を見ながら、頭の中で「日本人はこれを作るか?」と疑問をながら見ました。

日本人は海外文化を一度「華奢」な形に整えてから受け入れる傾向があります。いきなりゴツイ印象のものは作らない!隣国とわいえかなり違和感を感じました。

その場で答えが出るわけではないので、「隣国とは文化的素地が違うんじゃない???」という感想を持って、会場を後にしました。

イ・ブル 《朝の曲》

イ・ブル
《朝の曲》
2007年
アルミニウム、 LED、 ワイヤ-、ビーズこの写真は「クリエイティブ・コモンズ表示 – 非営利 – 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。

夕闇も迫って、なかなかいい感じでした。哀愁がただよう~。

六本木ヒルズ 森美術館

webサイト: web https://www.mori.art.museum/jp/
六本木ヒルズ twitter https://twitter.com/roppongihills
六本木ヒルズ facebook www.facebook.com/RoppongiHills.official
住   所: 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
電   話: ハローダイヤル03-5777-8600 8:00~22:00

アクセス方法 webページ   PDF

六本木ヒルズ入り口まで。

東京メトロ 日比谷線 六本木駅 1C出口 徒歩0分 コンコースにて直結
都営地下鉄 大江戸線 六本木駅 3出口 徒歩4分
都営地下鉄 大江戸線 麻布十番駅 7出口 徒歩5分
東京メトロ 南北線 麻布十番駅 4出口 徒歩8分

ミュジアムコーンより、美術館・展望台は入場します。

東京都東京都港区六本木6-10-1

投稿者プロフィール

山本
平安・鎌倉・室町時代の有職故実デザインの家具・インテリアを、売りたい!と業界ををリサーチしたら、どこも作っていませんでした。鎌倉時代の禅宗様にインスピレーションを得た、インテリアをデザインをしたいです。

Twitter 江戸唐草

Facebook 山本公子

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