シルク博物館の小袖だけの展覧会
着物大好きです。古い着物はもっと好きです。シルク博物で小袖の展覧会があると知り行ってきました。シルク博物館の近くで2000年頃働いていました。当時は横浜市営地下鉄の工事が遅れていて、この辺りは寂れていました。シルク博物館の入っているビルも大変古く、数十年前にこのビルにあったホテルが閉鎖されて、地下の商店街も昭和な店ばかりです。
近くのスカンジナビアレストランで、昔を思い出しランチ。メニューが大幅に変わっていました。シルク博物館のビルに一階には明るいドラックストアがあり明るくなっています。でも一歩ビルに足を踏み入れると相変わらずでした。シルク博物館に行くとなんと小学生が沢山いました。意外とお客さんが多くて、少しびっくりでした次第です。
5月の半ば過ぎで、暑い日と寒い日が交互に来て、着物初心者は何を着るか迷い、一枚しか持ってない一重の着物を着ました。最近着物を着て外出するとテンションが上がります。着物の力は素晴らしいです。
小袖って何?今の着物・長着のことです。
小袖は平安時代・中世は下着でした。袴を付け桂着、狩衣、直垂と上着を着るもので、庶民でも袴や袴の簡易形の、前掛けのような裳を付けていました。庶民の方から下着であった小袖が表着として、下剋上したのでした。後には上流層でも、表着として着られるようになりました。
今回、展示されている江戸時代の小袖は、現代の着物の原型になります。現在の着物でも使われる、綸子が使われ、刺繍・絞りを施した絢爛豪華な小袖があります。デザインは吉祥、植物、風景、文学など題材が多岐に渡っています。古典柄として現在の着物にも引き継がれている柄もあります。
「江戸の粋とデザインー小袖コレクション展」の様子
シルク博物館所蔵の小袖65領を前期・後期に分けて一堂に展示しています。この小袖65点は昭和34年の開館当時から収集したもので、今となっては新たに収集することができない貴重な小袖です。シルク博物館の中核となるコレクションです。
この企画展は、平成5年に開催した「江戸小袖展」以来、25年ぶりの大規模展で、また、400年前江戸時代前期の小袖裂も併せて公開するのは初めてとなるそうです。
小袖裂は写真撮影可でした。
【本日開催】
平成30年4月28日(土)~6月3日(日) 期間中展示替えあり
春の企画展「江戸の粋とデザインー小袖コレクションから」江戸時代の貴重な小袖65領を25年ぶりに大規模に展示。江戸時代に生きた女性たちの美意識の結晶をご堪能ください! https://t.co/DNuYaXtoSt #着物 #キモノ pic.twitter.com/av4WOJtG4H
— シルク博物館 (@yokohama_silk) 2018年4月28日
本で見たあの小袖が見れました。
日本の服飾の歴史の本で見るような、江戸時代の小袖の本物が展示されていました。小袖は衣桁に掛けられて展示されていました。メンテナンスされているようで、保存状態が良く見えました。本の中の小袖の本物があったので、少し感激です。
展覧会の最初は、公家の小袖でした。武家ー町人と展示がされていました。公家・武家・町人の小袖のテイストがちがいます。今回は公家の小袖が良かったです。刺繍など手間のかかった技法が使われているのに、控えめな細かい柄施されています。京都らしくはんなりなんです。
武家の小袖は、ぱっきとした格好の良いものです。今回青い小袖が多かったです。青系の色は武士の気風と合っているのでしょうか。
実際に目にして、今の私の気分に合わなかったのは江戸後期の町人の晴れ着でした。総絞りの緋色の振袖を見ましたが、やはり禁令があったので豪華な衣装は、家の中でこっそり着るとか、婚礼の時誂えて、一生長持ちに入れぱなしにする、ような話を、読んだことがあります。小袖に屈折していたのが、今の私の気分に合わないかったようです。
会場内を何回もぐるぐる回って鑑賞しました。いい着物を見るとテンションが上がります。着物はオーダーできるので、こんな柄の着物が欲しい。この小袖をアレンジすれば今でも着れるなどイメージが膨らませられるのも楽しいです。特に公家の小袖は袋帯にして欲しいな。

「小袖裂 黒綸子地菊模様縫箔 江戸時代前期」「小袖裂 染分綸子地小菊唐草に雲取り模様縫箔 江戸時代前期」http://www.silkcenter-kbkk.jp/museum/2018-harukikaku/
江戸の粋とデザインー小袖コレクションから 展 概要
w e b: | サイト http://www.silkcenter-kbkk.jp/museum/ twitter https://twitter.com/yokohama_silk |
会 期: | 2018年4月28日(土)~6月3日(日) |
会 場: | シルク博物館 |
休 館 日 : | 月曜日 4/30は開館 5/1は閉館 |
開館時間: | 9:00~17:00 毎週金・土曜日(入館は閉館の30分前まで) |
入 場 料 : | 一般500円(400円)65歳以上300円(200円)大学・高校200円(150円)小・中学生100円(50円)( )内 20名以上団体 |
お得情報
シルク博物館 入館料割引クーポン
こちらのページを印刷して、持って行くと100円引きです。
シルク博物館アクセス方法
webサイト: | web http://www.suntory.co.jp/sma/ twitter https://twitter.com/sun_SMA |
住 所: | 神奈川県横浜市中区山下町1番地 シルクセンター2階 |
電 話: | 045-641-0841 |
アクセス方法 シルクセンタービル アクセス

シルク博物館
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