アンチンボルト、ヤン・ブリューゲル親子が、空いている会場で、ゆっくり見れます。
ルドルフ2世って誰?入り口でビデオ解説しています。
ビデオコーナーは展覧では、つきものです。ルドルフ2世の驚異の世界展では入り口付近と、出口の2か所でやっていました。これは珍しい。美術好きや、錬金術に興味のある人には、ほぼ常識と言ってよい、ルドルフ2世は、一般に知られてないので、予習になります。
何でルドルフ2世のコレクションが、スウェーデンにあるのかも説明されていました。プラハに残っていた品が、戦争に負けて戦利品として渡ったようです。
アンチンボルト・ヤン・ブリューゲル(父・子)がじっくり見れます。

アンチンボルト 「ウェルトゥムヌスとして皇帝 ルドルフ2世」ルドルフ2世の驚異の世界展 http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_rudolf/point.html
アンチンボルト、ヤン・ブリューゲルの父と子の油絵が、1枚ずつ展示されていました。流石に美しかったです。上野の国立西洋美術館や都美術で、押すな押すなの中で見るより ここなら空いていてゆっくり見れます。色が宝石のように鮮やか、細部まで描き込まれて、惹き付けられます。巨匠の作は王様が集めたなる気持ちがよくわかります。
毎週金・土は夜21時まで観れるので、会社帰りにゆっくりと見るのもよさそうです。
ヤン・ブリューゲル(子)ヘンドリック・ファン・バーレン「大地と水の寓意」も赤い色が綺麗な、絵でした。所有者の意向なのか、公式に画像がなく、ネットに上がっている、内覧会の写真にもなかったです。好みの絵でした。
水彩画、ヨーリス・フーフナーヘル
日本初公開だそうです。小さな作品で水彩画だそうです。骸骨とか毛虫も描かれています。(そこはメメントモリで。)色彩が鮮やかで可愛いらしいです。
自然の博物を主題とした細密画を得意とするヨーリス・フーフナーヘル(1542〜1600年)は、蔵書家でもあったルドルフ2世の求めに応じて繊細で華麗な細密画や装飾を写本に施した。小さきものたちへの眼差しが微笑ましいフーフナーヘルの水彩作品は、日本初公開。
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_rudolf/point.html

ヨーリス・フーフナーヘル「人生の短さの寓意」http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_rudolf/point.html
錬金術と、ハプスブルグ家名物、装飾された超絶技巧の品。
ルドルフ2世の趣味を紹介するため、錬金術関連の書籍の展示され、熱心に見ている方がいました。そちらに興味がある方には垂涎の品のようです。驚異の部屋にあったものとして、イッカクの牙が出品されていました。神奈川県立生命の星・地球博物館からでした。国内に本物があるなら、それに越したことはありません。
ハプスブルク家といえば、貝とか、水晶で出来た入れ物とかを、装飾した驚異の品々が、ウイーン美術史美術館から来日します。今回はルドルフ2世のコレクションを、スウェーデンのお城から出品されました。ルドルフ2世の好みなのか、ちょっといつものと違うようです。(品数が少ないので、断定しちゃいけないけど。)
北方マニエリスムに期待はしていたけれど…
マニエリスムはルネッサンス後半の美術をさします。ルネッサンスがイタリア中心だったのが、マニエリスム時代になるとヨーロッパ全土に拡大します。そこにはイタリア人画家や、イタリア留学した各地の画家の活躍がありました。「国際マニエリスム」と言われほどです。
1980年代バブルでブイブイいわせていた時代に、渋澤龍彦の著作でルドルフ2世のことを知りました。マニエリスム時代が美術界で認められ、一部ではマニエリスムが流行しました。私は結構北方マニエリスムが好きです。セクシーで変な絵もあるので、イタリア絵画とは趣が違いますが、気に入っています。
この展覧会に行くにあたり、絶対に図録は買うなと思っていました。会場で先に上げた巨匠の作以外の落差が多くてがっかりしました。アンチンボルト展では1点だけしかなかった。下手過ぎて笑えない、アンチンボルトの追従者の油絵が、3点も並んでいました。百年も後の17世紀に描かれた絵だそうです。その頃でもアンチンボルトは人気があった資料だと、思いますが酷い。写真パネルでいいのに。
個人的に、動物絵を描いたルーランド・サーフェリーの絵に、のれませんでした。油絵14枚と7枚組の版画で、量が多かったのですが、苦手だな。
今は無きリブロポート社の、「北方マニエリスム」の画集を持っているので、図録は買いませんでした。このシリーズは何処かで文庫本で出版されないのかな。

ルーランド・サーフェリ 「動物に音楽を奏でるオルフェルス」「二頭の馬と2人の馬丁」http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_rudolf/point.html
2017-18年は、北方ルネッサンスが大挙して来ます。
ベルーギー・オランダあたりの北方ルネッサンス・マニエリスムが大好きでございます。近代の画家クノップフなどベルギーの近代の画家も好きです。ハプスブルク家のお抱えの画家で、人間の顔を花・果物・本などで描いた面白絵画で有名なアンチンボルトが、個展とパトロンのルドルフ2世コレクション展両方で見られます。今年はブリューゲル一族が都美術に来ます。スケジュールを簡単に記しておきます。
バベルの塔展
2017年4月18日(18)~7月2日(日)東京都美術館
2017年7月18日(火)~ 10月15日(日)大阪国際美術館

アンチンボルト展 2017年6月20日(火)~9月24日(日)国立西洋美術館

ベルギー奇想の系譜
2017年3月18日~5月7日 宇津宮美術館
2017年5月20日~7月9日 兵庫県立美術館
2017年7月15日(土)~9月24日(日)Bunkamuraザ・ミュジアム

ルドルフ2世の驚異の世界展
2017年11月3日(金・祝)~12月24日(日) 福岡市博物館
2018年1月6日(土)~3月11日(日)Bunkamuraザ・ミュジアム
2018年3月21日(水・祝)~5月27日(日) 佐川美術館
東京都美術館2018年1月23日(火)~4月1日(日)
豊田市美術館 2018年4月24日(火)~ 7月16日(月・祝)
札幌芸術の森美術館 2018年7月28日(土)~ 9月24日(月・祝)
その後広島県・福岡県を巡回

真打登場!ルーベンス展
ルネッサンス・マニエリスムより時代が下りますが、バロック絵画といえばこの人、ルーべンスの展覧会がこの秋、あります。
ルーベンス展 2018年10月16日(火)~2019年1月20日(日)国立西洋美術館
お得情報
今回も東急グループの御威光のもと、ルドルフ2世の驚異の世界展の半券で、Bunkamuraと隣接する東急本店でサービスが受けられます。Bunkamuraではドゥマゴ パリ、ロビーラウンジ、東急本店ではレストラン、カフェとデパ地下なとです。詳しくは館内の看板。チラシを参照に!
コラボレーションメニューもあります。http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_rudolf/tieup.html

ルドルフ2世の驚異の世界展 Bunkamuraザ・ミュジアム http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_rudolf/
ルドルフ2世の驚異の世界展 概要
神聖ローマ皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展
w e b: | 美術館のサイト内 http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_rudolf/ |
会 期: | 2018年1月6日(土)~3月11日(日) |
会 場: | Bunkamuraザ・ミュジアム |
休 館 日 : | 会期中無休 |
開館時間: | 10:00~18:00 毎週金・土曜日は21:00まで(入館は閉館の30分前まで) |
入 場 料 : | 一般1,600円(1,400円)大学・高校1,000円(800円) 中学・小学700円(500円)( )内、前売り・団体20名以上、 各種障がい者手帳での割引 詳細はサイトで、 |
巡回
福岡市博物館(福岡) 2017年11月3日(金・祝)~12月24日(日)
https://rudolfukuoka.com/
佐川美術館(滋賀) 2018年3月21日(水・祝)~5月27日(日)
http://www.sagawa-artmuseum.or.jp/
Bunkamuraザ・ミュージアム アクセス方法
webサイト: | http://www.bunkamura.co.jp/museum/ twitter https://twitter.com/Bunkamura_info |
住 所: | 東京都渋谷区道玄坂2-24-1 |
電 話: | 03-5777-8600ハローダイヤル |
アクセス方法 webページ
渋谷駅利用
JR線 渋谷駅 ハチ公口より 徒歩7分
東京メトロ銀座線、京王井の頭線 渋谷駅より 徒歩7分
東急東横線・田園都市線、東京メトロ半蔵門線・副都心線 渋谷駅 3a出口より 徒歩5分
神泉駅利用
京王井の頭線 北口より 徒歩7分
渋谷駅・宮益坂口(東急東横店)⇔東急本店一階東口(Bunkamura)との循環バスが、
9:50~20:15の間に12~15分間隔で運転しています。東急百貨店アクセス
北方ルネッサンス


