張り子の工作は、メンタルに良かった?仕事が能率アップ!

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鳩の張り子
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張り子の工作

5~6月に、ろうそくの鳩を原型にして、和紙を貼り、鳩の張り子を5匹つくりました。原型にしたのはずいぶん前に買った、ベルギーのろうそくで、頭が小さくて端正な形をしています。毎日一段ずつ和紙を糊で貼っていくき、何にも考えないで手だけ動かすので。メンタルによく、仕事や家事がはかどりましたので、ブログに報告いたします。

張り子の作り方

和紙の切れ端は全部取っておきます。

高校生のころ伊勢辰の千代紙を集めたり、姉様人形や千代紙細工を作りました。当時は手すき和紙に木版刷りの、浮世絵と同じ制作方法で作られた千代紙が300円で売られていたので、今では高価になった千代紙で細工物を作っていました。やはり本物は手触りがよく扱いやすいです。

3代目伊勢辰主人、廣瀬辰五郎著の「江戸千代紙 伊勢辰三代」に千代紙の切れ端や古くなって捨てることになった千代紙細工は、捨てないで反古紙にして、張り子の材料にしてほしいと、願いが書かれていました。質の良い千代紙や和紙だけは、当てもないのですが保存していました。何年も和紙細工物はしていないので大した量はなくて、薄葉紙や和紙もどきの紙も使いましたけれど、ストックしていた質のよい千代紙・和紙の切れ端を、有効利用した次第です。

「江戸千代紙 伊勢辰三代」  

作り方

私の尊敬するマダムスチームこと、五十嵐麻理様のサイト、スチームパンク大百科を参考にさせて頂きました。

新聞紙と木工用ボンドで作る「スチームボール植物育成ポット」

原型にサランラップを巻き、一段目は水で紙を貼りつけ、2段目から糊を薄くしたもので貼って行きます。マダムの一段毎に紙を変えるのは厚みが均等になるので良いアイデアです。一段貼ったら乾かすよう気を付けます。乾燥させないとカビが生える原因になります。張り子から原型を抜いたら、中まで乾燥するように2~3日乾燥させます。気を付けるのはこのくらい。

張り子の鳩制作中

張り子の鳩制作中

生麩糊(しょうふのり)を使いました。

生麩糊と書いて「しょうふのり」と読ませる糊があります。数年前は紙の専門店の通販で買えました。これひとつで60円くらいで鍋で煮て作ります。障子の張替や経師屋さんで使う糊です。字の通り小麦粉のでんぷんから作りますので、食べ物の生麩(なまふ)と同じです。

今回ネットで探したのですが、既製品は絶滅しているようです。ネットではプロの経師屋さんが探していました。小麦粉から自作することもできるそうです。伝統が一つ消えていくのが、よくわかりました。

生麩糊のいいところは、ベタベタしないところです。これだけでは足りなくて既製のフエキ糊とヤマト糊も使ったのですが、これらはベタベタして、ベタベタ嫌いの私は難儀しました。フランス額装やカルトナージュをするので、いつもはボンドで紙細工を作ります。次に千代紙細工を作るときは、生麩糊を自作してみましょうか。

生麩糊

今は入手困難な 生麩糊

張り子を作って、仕事の効率が上がった!

一か月以上、自宅でちょぼちょぼ、作っていました。一段和紙を貼って、今日は終わり。何も考えないで、手を動かして1時間くらいで作業を切り上げました。

それが気分転換になりました。家で仕事をしているのですが、仕事が進みました。メンタル的にも良かったです。工作の効用です。

工作は効率化になりました。縫物は違うようです。私は洋裁をするのですが、縫物を縫うときは、一挙に縫い上げたい気分になります。逆に型紙と作ったり、裁断するのは結構ストレスがかかります。これを間違えると布を無駄にしたりと気を使います。緊張のアップダウンがあります。そして縫いはじめると、終わるまで縫ってしまいたい欲求が高まります。私の母は和裁師です。一度縫い始めると、止められなくなり、夕飯を作ってくれないこともしばしばでした。

「昔、母親が着物を夜なべして縫ってくれた。」という生活が厳しかった話がよくあります。むしろ縫い始めたら完成するまで止められない、だから夜なべするのだと思います。(アドレナリン出ている?)昭和のころはのんびりしていましたのに。

張り子の鳩

完成した5匹の張り子の鳩たち

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