浄楽寺|運慶の仏様を見に行く、 逗子・葉山に立ち寄りご機嫌です。アクセスデータ付き。

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横須賀市 浄楽寺季節の花と行事
横須賀市 浄楽寺
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3/3と10/19に運慶の仏像が公開されます。

運慶は鎌倉時代はじめに、源平の戦いの南都焼き討ちで焼失した、奈良の東大寺・興福寺の復興で、運慶は東大寺の金剛力士像、興福寺の無著菩薩・世親菩薩立像など有名な仏像を作りました。

運慶は奈良の仏師で、父親の康慶、息子の湛慶、快慶らと慶派と呼ばれる仏師です。

運慶の仏像が、横須賀市の浄楽寺にあります。2017年は三浦薬師如来霊場・三浦不動明王霊場の御開帳が132年ぶりに同時開帳されることとなりました。

普段は3月3日と10月19日の公開が、2017年は4月28日~5月28日に併せて公開されました。最終日の5月28日に見に参りました。

運慶はやはり素晴らしいです。仏像ファンならずとも美術マニアは、見に行くべき仏像でした。

現在運慶作の本物とされている31作のうち、ここ浄楽寺には阿弥陀三尊像と不動明王像、毘沙門天像の5体があります。

浄楽寺 本堂

横須賀市 浄楽寺 本堂

浄楽寺の見どころ

本堂

本堂は夕方17:00まで上がれます。こちらにも阿弥陀像と脇侍に観音勢至菩薩が祀られています。

運慶の収蔵庫

収蔵庫は本堂の裏の丘の上に建ってます。運慶作の阿弥陀三尊像と不動明王像、毘沙門天像の他に北条政子寄進の掛け仏、三浦薬師霊場の薬師像が収蔵されています。

公開日は 春の仏像特別公開が3月3日(てら展アートギャラリーも行われる)秋の仏像特別公開が10月19日。

一週間以上前までに、日時の指定の予約をすれば、参拝できます(雨天中止)。

運慶が浄楽寺に五体の仏像を作ることになったのは。運慶は文治2年(1186)に鎌倉幕府関係の仕事を開始そたからです。

その年5月3日には、北条時政発願の静岡県伊豆の国市願成就院の阿弥陀如来・不動明王及・二童子像・毘沙門天像を造りはじめました。

その3年後、文治5年(1189年)には、和田義盛発願のこの浄楽寺の阿弥陀三尊像、不動明王像、毘沙門天像を造くりはじめました。

和田義盛は、先に運慶が鎌倉幕府の執権北条時政に対抗して、これらの仏像を作らせたとも、言われています。

健保元年(1212)の和田合戦で北条義時により和田義盛は殲滅しました。

浄楽寺の運慶仏の、カラー写真は公式にはありませんでした。ボストカード買いました。カラーの画像が欲しい人も浄楽寺で買ってみてください。(今なら、東京国立博物館の運慶展のページで見れます。)

浄楽寺 運慶の仏像の解説

浄楽寺 運慶の仏像の解説https://www.jorakuji-jodoshu.com/unkei

横須賀市 浄楽寺 収蔵庫

横須賀市 浄楽寺 収蔵庫

前島密の墓 郵便制度の父

収蔵庫前の坂道を登り、墓地の中に、郵便制度を作り、「郵便の父」と呼ばれる前島密(ひそか)の墓があります。

晩年、密は浄楽寺の敷地内に別荘を作り「如々庵(じょじょあん)」名づけ暮らしました。大正八年にこの地で85歳て亡くなりました。

墓は海が臨める、丘のうえにあり、生前は夫婦で富士山を眺めていた場所でした。墓は富士山の形に作られています。

横須賀市の浄楽寺 前島密の墓

横須賀市の浄楽寺 前島密の墓

三浦地蔵・三浦薬師の御開帳の最終日に行きました。

アクセスは逗子駅から

2017年5月28日の合同開帳の最終日にすべり込みで行きました。

浄楽寺は横須賀市と聞いていましたが、ネットで調べたら、逗子駅からバスで行けることが分り、12時ちょっと前に逗子駅に到着。

地元で有名な魚屋、魚佐治の3階のさかな食堂で刺身定食をいただきました。ここは魚佐治と関係あるのかな?

逗子駅の2番バス停より長井行きのバスに乗り浄楽寺を目指しました。

先にバスの時刻表で長井行を検索したら、一時間に2本しかなくてあわてました。

行き先が横須賀病院・佐島マリーナ・大楠芦名口でも行くそうなので、頻繁にバスは出ています。

時間は私が乗ったバスでは30分くらいでした。葉山を抜け海沿いを走るので夏など渋滞必須かな?

京浜急行バス 時間表検索 逗子駅 浄楽寺行きの時刻表PDF  浄楽寺バス停 逗子行の時刻表PDF

逗子駅前

逗子駅前 大船軒があります。鎌倉民なので反応する。

浄楽寺入り口とバス停

浄楽寺入り口とバス停

三浦薬師・三浦不動尊の123年ぶりの同時開帳

浄楽寺に着くと、御開帳最終日で日曜日ということもあり、人が出ていました。浄楽寺のサイトによれば年2回の公開日には千人もの参拝客が来るそうです。私が行ったときは。収蔵庫では余裕をもって鑑賞できました。

本堂の右脇からゆるい坂を上り、本堂の真後ろに建つ収蔵庫へ行きます。収蔵庫の前には仏様の指に結びつけられた紐の先が柱に結び付けられたお柱が建っていました。

御開帳感が高まります。収蔵庫内は十数人くらいの参拝客がいました。余裕をもって運慶仏を鑑賞できました。御朱印を頼む方とか、寺マイラーの方と多く遭遇しました。皆さん熱心。

私の運慶の仏さんの感想です。鎌倉の仏像を見慣れているので、「優美で、雅」な印象を持ちました。

慶派の特徴として、男性的でリアルとよく言われます。鎌倉では慶派以降、宋から持ち込まれた仏像に学んだ仏師がいて、禅宗系のリアルな仏像が多く残っていています。

私の評価が逆というのは、偉大な運慶に学んだ仏師が鎌倉辺りに多かったわけです。運慶・慶派の後輩の仏師たちがよりリアルで剛健な作風で、関東地方の風土にあった仏像になりました。

改めて運慶の仏を見ると先進地域の京都の貴族文化の香りがしました。

奈良の慶派は京都の仏師たちに古臭いと云われ、修理の仕事しか回ってこなかった不遇の時代が続いたそうです。

その中から天才運慶が誕生しました。鎌倉幕府にすり寄る才覚もありましたが、古い仏像を修理して身に着けた技術・センスで、花開かせました。

横須賀市 浄楽寺

横須賀市 浄楽寺

横須賀市 浄楽寺 三浦薬師・三浦不動合同開帳

横須賀市 浄楽寺 三浦薬師・三浦不動合同開帳

葉山に立ち寄りました

浄楽寺の帰りバスに乗ったら混んでいました。この辺りはバスしか交通機関がないもの。

で葉山の御用邸のそばのバス停で降り、葉山の町をぶらり、洋菓子店でケーキをいただきすぐそばのお寺も御開帳でしたので拝観しました。

玉蔵寺

三浦不動尊巡拝の札所、玉蔵寺がありましたので、参拝してみました。本堂に上がれて仏様が拝めました。玉蔵寺仏像の解説 こちらにも熱心な寺マイラーの方がお見えになっていました。

通りからのアプローチが長くて、静かなお寺でした。本堂で仏像と向き合うと気持ちがよいものですね。御開帳めぐりをはじめようかな。

webサイト:https://www.gyokuzoin.com/
住   所:

神奈川県三浦郡葉山町一色2154番

葉山町 玉蔵院

葉山町 玉蔵院

葉山のお店をぶらり

有名なこちらのお店も覗いて見ました。ビーチサンダルのげんぺい 逗子駅に戻り駅前の地元系スーパーで買い物して帰りました。

逗子は魚が美味しいですね。(地元的評価!)楽しい一日でございました。

葉山町 ゲンペイ

葉山町 ゲンペイ ビーチサンダルで超有名だけど、使える日常着・日用品も多数販売。

2017年・2018年は運慶・快慶・慶派イヤー

快慶展 奈良国立博物館 2017年4月8日~6月4日
鎌倉国宝館 鎌倉の至宝 優美なる慶派のほとけ展 2017年4月22日~6月4日

運慶の流れをくむ、慶派のほとけ展 鎌倉国宝館 2017年 今年は運慶・快慶イヤー!
 鎌倉時代の仏像といえば、運慶・快慶です。 歴史の授業で鎌倉時代、平家による奈良の大仏殿などが焼け落ちた、南都焼き討ちの復興で、東大寺南大門の金剛力士像を、奈良の仏師、運慶・快慶が作ったことが有名です。平安時代の仏像と違い、リアルな作風で...

運慶展 東京国立博物館 2017年9月26日~11月26日

運慶展 東京国立博物館 2017 運慶の仏像が上野に集結!
只々、完成度の高さに圧倒されました。 東京国立博物館の運慶展に行ってきました。運慶の仏さまたちの、完成度の高さに圧倒されました。 鎌倉の美とは何か、その答え探索するため鎌倉ブログを書いています。2017年は鎌倉時代を代表する...

※東京国立博物館の運慶展のサイトをチェックしたところ。2017年6月4日現在、浄楽寺から出展しないようです。これは運慶展開催中でも浄楽寺の秋の公開に行った方がよいようです。
※2017年8月21日に運慶展の作品リストがでました。それによると、浄楽寺の運慶像は、阿弥陀如来坐像および両脇侍立像は、秋の公開10月19日の後の10月21日から展示、不動明王立像と毘沙門天立像は展覧会中通期で展示されます。

横須賀市 浄楽寺 運慶仏特別公開 2017年4月28日~5月28日、10月19日、

運慶仏お戻り開帳 2018年3月1日(木)~5日

神奈川県立金沢文庫 特別展運慶 2018年1月13日~3月11日

運慶 鎌倉幕府と霊験 展 神奈川県立金沢文庫 2018 東国で運慶は伝説となった。

浄楽寺(じょうらくじ)とは

  • 宗派 浄土宗 光明寺の末寺
  • 山号院号寺号 金剛山勝長寿院大御堂浄楽寺(こんごうざん しょうちょうじゅいん おおみどう じょうらくじ)
  • 中興の祖 光明寺二世寂恵
  • 本尊 阿弥陀三尊像

浄明寺の元は、鎌倉幕府初代侍別当の和田義盛の建立した阿弥陀堂でした。創建は不明です。

鎌倉時代後半に活躍した、鎌倉光明寺の僧、寂恵が中興し浄楽寺を建立しました。

院号の「勝長寿院大御堂」は運慶がはじめ頼朝の創建した、勝長寿院(廃寺)の名称です。

運慶は、勝長寿院の阿弥陀像を制作するために、鎌倉に来た記録があり、北条政子建立の大御堂(廃寺)の制作もあって、浄楽寺の運慶仏は長らく、勝長寿院・大御堂の仏像ではと考えられてきました。

研究調査により、和田義盛夫妻が注文した仏像と確認されました。

浄楽寺のアクセスデータ

運慶仏は予約をすれば、拝観できるそうです。
2017年現在、収蔵庫の耐震工事で、御像のお戻りが2018年3月になります。

観光情報

webサイトweb https://www.jorakuji-jodoshu.com/
facebook  https://www.facebook.com/jorakuji/
tweeter  https://twitter.com/ashina_jorakuji
住   所神奈川県横須賀市芦名2-30-5
電   話 0467-856-8622
メ ー ル jorakuji-jodoshu@gmail.com
入場時間本堂は17:00まで上がれます。その他は制限なし。
拝 観 料 通常無料 運慶仏拝観 通常時500円、特別開帳時200円

アクセス

アクセス方法 サイト内

最寄駅:JR横須賀線線逗子駅 京浜急行新逗子駅
バ ス:京浜急行バス 逗子駅・新逗子駅⇔長井・横須賀病院・佐島マリーナ・大楠芦名口 浄楽寺 バス停下車、1分。

車  :

横横道路 逗子IC横須賀IC逗葉新道を通り国際村方面へ、国道134号湘南国際村秋谷入口信号を左折、約1km。
横横道路 衣笠IC県道26号を林方面へ、林交差点を右折、約3km。

2017年6月5日初出
2017年8月21日運慶展情報訂正・加筆
2017年10月8日加筆
2022年6月21日改訂

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