断捨離もミニマルもしません。物は大切にしたいのです。
断捨離ブームは定着しています。私は気に入った物は捨てません。部屋に本があふれかえっています。部屋が乱雑で美しくないのですが、それでも私にとって必要ですので手元に置いています。
幼児期に、身近な人に物を隠されたり、捨てられた経験があり、物を失くすことのトラウマがあります。大事なもの、気に入っているものは、隣の部屋に置くのもいやなのです。精神の健康のために、自分の部屋に置くようにしています。
日本人芸術家が提唱したことで、世界的に広まった「ミニマル」スタイルは、美しいと思うけれど、私の部屋にはいらないかな。家具も物も何も置いていない、伝統日本家屋のイメージが強いので、日本人は「ミニマル」に憧れると考えています。私物はトランクだけで、友人の家や家具付き賃貸住宅を渡り歩く人がいるそうです。こういう生き方はできません。
お気に入りの物は一生手放さないつもりです。
家族に断捨離を強制させるのも、嫌いです。

若い頃に「本と着物は無制限に増えても良い」と決めた
私は20代のころ、「本と着物は、無制限に増えても良いけれど、他の物は増やすを止めよう。」と決めました。当時はバブルでヘレンドの食器とか、エトロのバックとか増えていきました。物をコントロールするため、一個買ったら一個捨てることにしました。
本と着物は好きなもので、触り心地素材感ともに愛しているので、増えても良しとしました。最近は一部処分をしています。
原則、お気に入り物は、絶対に捨てない。
今回は本について、私がやっている管理方法を書きます。
お洋服選びで迷っているひとへ、こういう洋服管理方もあります。

データベースとして本を手許に置く
大前提として、好きな本、背表紙を見ているだで幸せになる本、装丁が好みの本は捨てません。
ネットの時代になりましたが、まだまだ書籍でなければ辿り着かない、知識があります。私は本を読むが速く、積読もしません。図書館はたまにしか利用しません。年に数十冊本が増えていきます。電子書籍も買うことが多くなりました、まだ紙の本でしか出版されない本もありますし、古本を買うこともあります。物理的な紙の本まだまだ増えていきそうです。
私は本を手に入れたら、すぐ読みます。いわゆる積読本はほとんどありません。以前は積読をする人の気持ちが分りませんでした。最近なぜ積読をするのか、少し分りました。本の背表紙を見ているだけで、感じたり色々考えたり出来るのがイイそうです。私も思い返すと、本屋や図書館あるいはamazonのサイトを見ているだけで、中身を読んでなくても書名を見て、想像したり影響を受けています。
本を読んでも全て暗記することはできません。脳が内容の一部を覚えていて、〝河鍋暁斎のことをはじめて知ったのは、昭和52年発行の「美人画百年」福富太郎著グラフ社 だったね”と本棚から「美人画百年」を取ってきます。暁斎の絵を見ながら、マイナーで誰も知らなかった頃に3冊も画集を買ったよねと思い出し、わさわさ取り出して眺めてました。
本棚はデータベースとして使う。お片付けの先生が、3年間読まなかった本は情け容赦なく処分するとしていました。それは違います、3年どころか数十年前に読んだ本でも。本の記載が役立つなら、何か引っかかるものがあるなら、本棚に保存しましょう。
次はジャンル別の本の処分方です
メインストリーム 家具・インテリアの本、
家具・インテリアの本は、仕事であり生きがいなので、古い本でも、読んでみて役に立たなかった本でも、要保存です。古い雑誌にインスピレーションを受けたりします。
仕事関係であったり、オタクで入れ込んでいる分野であったりする、分野の本は処分しないで保存する考え方です。人生のメインストリームに関わる本は捨てない。
データベースなので、古い研究書は売る。歴史の本 美術の本
子供のころから、歴史と美術が好きです。美術館に行くとブログにエントリーを書いているくらいです。マニア歴が長いので古い本も随分あります。古い本は研究書でもガイドブックでも、処分しようと思います。
研究の世界では、新たな知見で学説が変わって行きます。古い研究書は古本屋に売ってしまいましょう。もちろん20年前に亡くなった学者さんの本でも、感動したり面白い本は本棚に残します。
画集はとりあえず保存
現在、画集は古本屋で喜ばれない本になっているそうです。処分するのをためらわされます。ネットの画像検索で、絵を見ることができるので、廉価な画集はオワコンなのかも知れません。展覧会の図録を作る学芸員さんによると、ディスプレイによって色の表示が変わるので、紙の印刷にしたいそうです。(展覧会の図録は重いので、要電子書籍化希望)
1980年代の画集は、オールカラーの本がでてきたり、印刷技術、手の込んだ装丁で私は良いと思うのですが。アナログで印刷会社の社員が色分析して印刷された時代でもありました。古い画集の評価が上がり、高価買い入れになる日が来ると思っています。
そんなこともあって、画集は本棚に残しています。

鈴木其一展図録
小説とエッセイは電子書籍 コミックは紙の本か電子書籍で迷っています。
小説とエッセイは楽しみで読むので、電子書籍にすることに決めました。どうしても紙の本しかない場合は買います。amazonのkindle使用、バーゲンがあるのがうれしいです。
コミックは現在迷っています。全巻紙の本にする漫画もあれば、電子書籍で買っているのもあります。だいたい電子書籍で一巻無料のときに試し読みをして購入を決めます。私の中の基準では、人にススメたい漫画は紙で、ちょっと変な漫画は電子書籍で読むかな。綺麗な絵の漫画はやっぱり紙。
古本屋に本を売りつけること
古本屋の買取りでは、ずいぶん不快な思いをしました。最近では割り切って、買取価格は定価の10%は仕方がないとしました。
古本屋とて得意分野があるので、本のジャンルによって買い取り先を変えることにしています。古本業界には交換会というものがあって、自店で売れない古書を出しているのが漫画、ドラマで知られてきました。どのジャンルも引き取とる店もあります。それでも高く買い取って貰うには、歴史書ならば歴史書を扱う専門店に売るのが得だと思います。相場を知っているし顧客もいてダイレクトに売れそうなので、高めの買取が期待できます。
先方のコストを考えると、出張買取なら近くの店を選ぶのも手です。
ブックオフはビジネス書や、大衆的な本を売るのに利用しています。値段の付かない本も引き取ってくれるのが便利です。
古本は、本を高く買い取って貰うも大事、大切される人の元に渡ってもらうのも大事。
まとめ
本棚に置いておく本、古本屋に買い取らせて、次のご主人様のもとに送り出す本のまとめです。
大前提として、好きな本、思い入れのある本、感動した本とデータベースになる本と、内容はともかくお洒落な装丁の本は残します。
自分の一番大切しているジャンル | 全て保存する。 |
そこまで重要でないジャンル | 研究は進んでいるので、古い本は原則処分する。 |
後々のことを考えると、物理的な紙の本より電子書籍にした方がよくなりました。まだまだ紙の本でしか買えない、面白い本、魅惑的な本があるのも事実です。
人生はコスプレだ!洋服と着物を管理します。


ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち展 図録