これぞ暁斎!展 2017年Bunkamuraザ・ミュジアム 河鍋暁斎好き歴30年超えの、私の感想。

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河鍋暁斎「動物の曲芸」日本美術
河鍋暁斎「動物の曲芸」http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_kyosai/introduction.html
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河鍋暁斎好き歴、三十数年!マイナー時代からのファン。

三月三十一日に都美術のティツィアーノ展のあと、Bunkamuraザ・ミュジアムに行き観ました。天才で巨匠で残され作品数が膨大なのが、河鍋暁斎と共通します。

ティツィアーノとヴェネツィア派展 2017年東京都美術館 フローラ、ダナエと代表作が見れました
ティツィアーノの美しさを感じる展覧会 「画家の王」と呼ばれるティツィアーノは、展覧会場でそこだけ、輝いている絵画でした。この展覧会場では、他の画家の絵はティツィアーノの引き立て役にしかなっていませんでした。繊細で、ナチュラルで、大胆です。...

私が河鍋暁斎のことを知ったのは、昭和五十年代まだ中学生でした。福富太郎の福富コレクションのカラーの画集「美人が百年」に紹介されて知りました。当時鏑木清方をはじめとする正統な美人画が好きでした、暁斎は達筆で余り女性好みの画風ではありませんが、面白い絵でした。また当時の画壇では評価されておらず。知る人ぞ知るマイナーな存在だったので気に入りました。展覧会があるといえば観に行き、バブルのころまで、「暁斎は凄い画家なのに、みんな知らないんだー」とほくそ笑んでおりました。

日本より海外の評価が高く、欧米の有名美術館やコレクターのもとに多くの名作が渡りました。今回イギリスのイスラエル・ゴールドマンコレクションの里帰りになります。

暁斎のアイコン、「地獄大夫と一休」

日本人は美人画好きなので、美人の絵は画家の代表作になります。地獄大夫と一休禅士がお座敷で遊んでいて、骸骨が三味線を弾いているこの絵は、極彩色で描かれた地獄絵の着物柄が見飽きなく、扇の骨を持って踊る骸骨達も面白いです。画才もあるけれど笑いをとるセンスも抜群です。

この絵も以前は日本人の所蔵でしたが、こちらのコレクションにはいり、UKからの一時帰国になりました。太夫さまが帰国子女然として、一段とお美しくなったようです。

河鍋暁斎「地獄大夫と一休」

河鍋暁斎「地獄大夫と一休」http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_kyosai/introduction.html

大妖怪展 土偶から妖怪ウォチまで 江戸東京博物館 国宝・重要文化財を惜しげもなく展示。
大妖怪展は、おすすめです。 東京会場の会期はあと半月です。でも金曜・土曜日は、夜9時まで観れます。9月からは大阪の、あべのハルカス美術館に巡回しますので、ぜひぜひ、ご覧になってください。 行きたくないかもと、思っている人に、この展覧...

ゴールドマン氏と暁斎の出会い「象と狸」

展覧会の冒頭最初の一枚がこの絵です。外国から来た象が日本固有の狸を、興味深げに見ています。画商であるゴールドマン氏はこの絵を一度お客さんに売りましたが、この絵のことが忘れらず数日後に買い戻したそうです。これから暁斎のコレクションがはじまりました。

象さんの表情が慈愛があるのも良いです。

河鍋暁斎「象と狸」

河鍋暁斎「象と狸」http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_kyosai/introduction.html

暁斎といえば、一羽千円のカラス

暁斎といえば、第二回勧業博覧会で、鴉の絵を破格の値段である千円と値をつけました。文句を言った人に、この鴉を描くために、どのくらい修行と研究をしたかと暁斎は語りました。その心意気に感じた、榮太樓の主人が千円の鴉の絵を引き取ったという、話が有名です。

暁斎の鴉は名物になって、多くの外国人に買われ、暁斎は海外旅立つ鴉を思い「万国飛」の印を押しました。鴉の絵のコーナーがあり。多数の鴉たちが並びました。精魂めた鴉、手抜きじゃないか鴉、ささっと描いても見事な鴉、いろいろな鴉がおりました。

お土産コーナーで、榮太樓の飴の暁斎パッケージが売らていました。奇縁を感じましたが、どこの美術展でも売られているので、榮太樓の営業力でしょう。

河鍋暁斎「烏瓜に二羽の鴉」

河鍋暁斎「烏瓜に二羽の鴉」http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_kyosai/introduction.html

追従を許さない戯画

若くして狩野派の御用絵師になった暁斎ですが、幕藩体制がなくなり失業しました。浮世絵や挿絵など印刷物に活路を開いた。子供の頃の師匠歌川国芳ゆずりの、笑いを取る画風で人気者に、新政府の官僚を風刺して投獄されました。

真面目な本画(浮世絵師でいうところの肉筆画)から浮世絵、挿絵、新聞の風刺画まで幅広く絵を描いています。会場で仏画まで描いていたので驚きました。展覧会最後の「祈る女と鴉」という絵が気になりました。遊女が祈る先には鴉がいる微妙な絵でした。

暁斎の戯画は、何も背景を知らなくても楽しいものです。学校で授業を受ける妖怪とか、鯰の上に乗る猫とか、ともかく面白い!

河鍋暁斎「動物の曲芸」

河鍋暁斎「動物の曲芸」http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_kyosai/introduction.html

河鍋暁斎「百鬼夜行図屏風」

河鍋暁斎「百鬼夜行図屏風」http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_kyosai/introduction.html

お得情報

今回も東急グループの御威光のもと、河鍋暁斎展の半券で、Bunkamuraと隣接する東急本店でサービスが受けられます。飲食店とデパ地下と子供用品などです。詳しくは館内の看板。チラシを参照に!

コラボレーションメニューもあります。こちら!

これぞ暁斎!http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_kyosai/

http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_kyosai/

これぞ暁斎(きょうさい)展 概要

This is Kyousai!ゴールドマン コレクション これぞ暁斎 展

w e b:美術館のサイト内 http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_kyosai/
twitter https://twitter.com/thisiskyosai
会  期: 2017年2月23日(火)~4月16日(日)
会  場: Bunkamuraザ・ミュジアム
休 館 日 : 会期中無休
開館時間:10:00~19:00 毎週金・土曜日は21:00まで(入館は閉館の30分前まで)
入 場 料  :一般1,400円(1,200円)大学・高校1,000円(800円)
中学・小学700円(500円)( )内、前売り・団体20名以上、
各種障がい者手帳での割引 詳細はサイトで、

巡回
高知県立美術館 2017年4月22日(土)~6月4日(日)
美術館「えき」KYOTO 2017年6月10日(土)~7月23日(日)
石川県立美術館 2017年7月29日(土)~8月27日(日)

Bunkamuraザ・ミュージアム アクセス方法

webサイト: http://www.bunkamura.co.jp/museum/
住   所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1
電   話: 03-5777-8600ハローダイヤル

アクセス方法 webページ

渋谷駅利用
JR線 渋谷駅 ハチ公口より 徒歩7分
東京メトロ銀座線、京王井の頭線 渋谷駅より 徒歩7分
東急東横線・田園都市線、東京メトロ半蔵門線・副都心線 渋谷駅 3a出口より 徒歩5分

神泉駅利用
京王井の頭線 北口より 徒歩7分

おすすめ、隣接する東急百貨店と渋谷駅との無料シャトルバス
渋谷駅・宮益坂口(東急東横店)⇔東急本店一階東口(Bunkamura)との循環バスが、
9:50~20:15の間に12~15分間隔で運転しています。東急百貨店アクセス
東京都渋谷区道玄坂2-24-1

浮世絵動物園

帰ってきた浮世絵動物園 太田記念美術館 2017動物たちが可愛くて、楽しい浮世絵展でした。
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水野年方展 太田記念美術館 2016年明治女性のファッションが素敵
国芳の孫弟子、水野年方 水野年方(としかた) 慶應二年(1866)~明治四十一年(1908)は、明治時代の浮世絵師・日本画家です。 今年2016年は水野年方が生まれて 150年という節目の年にあたります。 今大人気の浮世絵師歌川国芳...

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写真は太田記念美術館 歌川国貞 和の暮らし、和の着こなし。展 より ※この展覧会は終了しました。 ファション雑誌のような浮世絵 昭和初期でも国貞と言えば、お洒落女子 昭和4年のヒット曲「銀座行進曲」 (リンク先は敬愛する...
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