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円覚寺 2017年2月 梅かまくら特別参拝でのお坊さんのお話、アクセスデータ付き。

円覚寺 山門
円覚寺 山門

2017年2月の、梅かまくら特別参拝。

2017年2月8日の「僧侶とめぐる特別参拝(舎利殿も含む)」に参加しました。円覚寺のお坊さんの案内で、山門前ー仏殿ー選仏場ー正続院の禅堂ー舎利殿ー開山堂、とめぐりました。そのときのお坊さんとのお話と、参加者との鋭い一問一答を紹介します。

「 」内は説明していただいたお坊さんのお話の内容、地の分は私の補足と感想です。話の順番は実際と前後します。勘違い聞き間違いもあると思いますが、そこはお許し下さい。

円覚寺選仏堂前の梅

円覚寺選仏堂前の梅

円覚寺と臨済宗と鎌倉の禅とお坊さんのこと

「鎌倉の禅は”純粋禅”。京都の建仁寺の禅は、栄西が天台宗出身で、朝廷から天台宗の要素を残すよう請われていたので、天台宗的要素がある。」-鎌倉の禅は”純粋禅”は、はじめて聞いた概念でした。

「円覚寺の敷地は広くて、横須賀線の線路を越えて、鎌倉街道沿いの駐車場まで。」-地元民の補足として、横須賀線開通で総門が引っ込み、白鷺池が門の外になってしまいました。

「円覚寺は七堂伽藍がそろっていません。禅寺では山門、仏殿、法堂が一直線上の建てられ、脇に浴室、東司(とうす=トイレ)、僧堂、庫裏が建てられていますが、円覚寺ではこの七堂伽藍が揃っていません。火災や震災にたびたびあっているからです。」

「檀家は400軒あります。」

僧侶が手にしている、朱色の扇について。開いたら中は白紙でした。大きさは夏扇より大きく舞扇ほどの大きさはないようでした。私には儀式で持つ中啓檜扇の簡易版に見えました。
参加者「持っている扇子は開かないのですか?」
お坊さん「普通は開きません。ただし袈裟を付けてない時に挨拶をする場合、扇を胸の前で開き袈裟の代わりにします。滅多にないことです。」

円覚寺 山門

円覚寺 山門

山門前の二階

「山門の二階には、十一面観音像、十二神将像、十六羅漢像があります。建長寺の特別参拝では山門に登ります。円覚寺の山門は関係者でも滅多に登りません。6月18日山門で行われる観音懺法でも、限られた人しか登れません。今の季節登るとホコリだらけですよ。」

円覚寺 山門

円覚寺 山門

仏殿~選仏堂(せんぶつじょう)

「仏殿は円覚寺で唯一の鉄筋コンクリート造りです、昭和39年にできました。」前回の東京オリンピックの年です。

「本尊は釈迦如来像 火事で何回も焼けたので頭と宝冠は鎌倉時代、首から下は江戸時代のもの、脇侍は左は梵天様と右が帝釈天様です。」

「龍の絵は前田青邨監修(守屋多可志画)。龍は水の神で火災除けと、仏の効力を雨のように降らします。」

参加者「『今上天皇聖壽萬歳』は何ですか?」本尊の前に立つ札について。
お坊さん「臨済宗は皇室、将軍家の庇護を受けて来ました。毎朝6時から天皇陛下と世の中の平和のために祈っています。これは気持ちが良いことだと理解しています。」これは参加できます。

参加者「松が飾ってあるのは、何ですか?」
お坊さん「松は特別な木です、管長と前の管長の名前には『松』の字が入っています。正月だから松が生けられているのでしょう。鎌倉のお寺は花の寺として知られています、円覚寺もそうですが。禅寺は本来、がらんとしたものです。がらんとした何もない空間に、松の木が植えられています。」

参加者「天井の照明のデザインには何か由来があるのですか?」ー管理人が質問しました。
お坊さん「三年前に、私ともう一人で選びました。由来はありません。」

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選仏場にて、座禅が組めるよう両脇が高くなっています。
「江戸時代まで円覚寺は、僧侶以外入れませんでした。その頃は全山の僧侶が全員この選仏堂に、朝集まり座禅をしていました。」

円覚寺 仏堂 阿弥陀如来像

円覚寺 仏堂 阿弥陀如来像

円覚寺 仏堂 天井画

円覚寺 仏堂 天井画

正続院の禅堂・舎利殿・開山堂 舎利殿と修行について

正続院の中は撮影禁止でした。写真は2015年11月・2016年11月撮影です。

いつもの公開では出来ない舎利殿の周りを歩き、真後ろにある開山堂が見れました。実際に近くに行くと、舎利殿の正面の扉の開口部の高さは160cmくらいしかなく、小さくて女性的なお堂でした。数日後にほぼ同時代の同じ禅宗様式の覚園寺の薬師堂に行きました。比べるとスケールそのものが舎利殿は小ぶりなお堂でした。内は中央に舎利の入った厨子しか置いてなく、装飾も何もなく「がらん」としています。

禅堂は修行僧が寝起きする場所で、舎利殿の隣には座禅場があります。お休みで帰省していたので、数人の僧が仏様の前でお勤めをしていました。
「現在ここには修行僧25名がいます。建長寺は15名です。(これを言ったとき嬉しそうにしていました)京都の妙心寺はこの10倍います。数日後から春の入門者が来ます、春と秋に入門します。今年は40代の方が一人入門してきます。私は46歳で入門しました。」

円覚寺 正続院入り口

円覚寺 正続院入り口 工事中でした。

円覚寺 正続院 禅堂

円覚寺 正続院 禅堂 修行僧がいます。古風で清潔な建物でした。

舎利殿と開山堂について
「厨子の脇侍は、右観音立像 鎌倉時代、左地蔵像 鎌倉時代の仏像です。今後県の指定を受けるかもしれません。」

「開山堂におまつりされているのは、無学祖元様です」

参加者「欄間の真ん中にあるものは何ですか?」
お坊さん「宝珠です。願い事がかないます。」

「舎利殿は、雨風がなければ朝、前の扉を開けて夕方閉めます。閉めっぱなしにしても、欄間から風がはいり通気になっています。」

「開山堂の裏の山道から今泉台に抜けられます。今泉台、今泉、岩瀬(鎌倉市内北部)に托鉢に行くときは、ここから行きます。今日も数人托鉢に出かけて行きました。」

円覚寺 舎利殿

円覚寺 舎利殿

円覚寺 舎利殿

円覚寺 舎利殿 欄間(らんま)の中央にあるのが宝珠 厨子と脇侍の観音像と地蔵像

円覚寺とは

宗派 臨済宗円覚寺派

山号寺号 瑞鹿山円覚興聖禅寺(ずいろくざん えんかくこうしょうぜんじ)

創建 弘安五年(1282)鎌倉時代
開山 無学祖元(仏光国師)
開基 北条時宗
本尊 宝冠釈迦如来

鎌倉五山第二位の円覚寺は、臨済宗円覚寺派の総本山、約六万平方メートルに及ぶ寺域を全体が史跡に指定されている。(略)

時宗は文永・弘安の役(1274・1281)の二度にわたる元との戦いで死んだ兵士のたちの菩提を弔うため、かねてより崇敬していた宋の禅僧・無学祖元(仏光国師)を開山に招いて円覚寺を建立した。

寺名の由来は起工の際、地中から「円覚経」を納めた石櫃が掘り出されたことによる。創建当初の伽藍は仏殿・僧堂・庫裏があるだけだった円覚寺も鎌倉幕府の祈願所に定まられてからは土地や建物の寄進を受け、次第に大きな寺に育っていった。

一方、大火や震災にも度々遭遇したが、北条氏によってその都度復興されてきた。(略)

足利義満により五山制が確立されてからは鎌倉五山第二位に列せられる。現在の姿に整えられたのは室町幕府、江戸幕府の保護によるところが大きい。

鎌倉の寺 小事典

円覚寺アクセスデータ

webサイト: サイト http://www.engakuji.or.jp/
住   所: 神奈川県鎌倉市山ノ内409
電   話: 0467-22-0478
駐 車 場: 円覚寺前駐車場
入場時間 : 8:00~17:00 11月~3月は 16:00まで
拝 観 料: 一般・高校生300円 小・中学生100円
障害者手帳をお持ちのかた、およびその介護者(1名)
福寿手帳をお持ちのかたは無料。
御朱印受付: 1件300円

アクセス方法

最寄駅:JR横須賀線線北鎌倉駅 徒歩1分 (総門まで)

バ ス:江ノ電バス 鎌倉駅⇔大船駅・本郷台駅・上大岡駅 北鎌倉駅バス停下車 1分

神奈川県鎌倉市山ノ内409
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2016年2月23日初出

 鎌倉の、ヴィジュアルの良いところを紹介する、ガイド記事を、目指して書いています。

ブログを書くときは、実際に神社仏閣に行って、情報を足で歩いて探して書いています。今のところ有名な名所が、抜けていますが、ご容赦ください。鎌倉市内の観光エリアの寺院はすべて取り上げる予定です。

当ブログ管理人 山本は鎌倉に住んで47年になります。鎌倉市民だから知っている、情報も書きます。他で読むことのない、鎌倉観光情報サイトにいたします。

鎌倉らしい日本の古典デザインの、家具をデザインしたいと思っています。鎌倉の名所めぐり、勉強になります。デザインのヒントもいただけて、ワクワクしながら、取材しています。

投稿者プロフィール

山本
平安・鎌倉・室町時代の有職故実デザインの家具・インテリアを、売りたい!と業界ををリサーチしたら、どこも作っていませんでした。絵なんて30年描いていませんが、もう私がデザインするしかない。
雅で品格ある、有職故実のインテリアを世に出すのが、目標。

なお、古いものなら、ヨーロッパのものも大好き、美術・ファションも好きです。十代のころは歴女、二十代は、古典文学と耽美主義と能楽ファンだったので、そちら方面のエントリーも書いてます。

Twitter 江戸唐草

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ほぼ家具のこと。

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