お正月から平安風俗が見れました。嬉しい!
2018年正月の「宮廷文化・今昔物語展」は1月15日まで、こちらのエントリーもよろしく

暮れも押し迫ったころ、twitterのタイムラインの見ていたら、フォローしている平安通の方から「東京フォーラムでお雛様をかざっている」旨の引用ツイートが流れてきました。写真を見て一目で京都の風俗博物館の物と分かりました。急ぎ東京国際フォーラムのサイトを確認、1月6日まで展示があると知りました。twitterをやっているとこんな小さなイベントでも見つけられるのですね、よかった。
2日に十二単のファッショショーがあったのですが、大晦日にシャンデリア掃除したとき踏み外して足を捻挫、そのまま数時間立ちっぱなしでおせちを作っていたら、足が腫れて歩けなくなる事態でしたので、養生して最終日の6日にすべり込んで見に行きました。

J-CULTURE FEST にっぽん・和心・初詣 十二単ギャラリー 源氏物語再現シーン
源氏物語 六条院の再現
風俗博物館の展示を持ってきて頂きました。御所人形のような人形です。人形が手の込んだ平安装束を身に着けていて、色鮮やかなのに目うばわれました。知ってはいたけれど再現されると、圧倒的な美しさにしばし呆然。
実物の十二単の展示
マネキンの展示はこちらの、官位束帯と女房装束だけでした。装束だけ衣桁に掛けた展示がこのコーナー周りにありました。源氏物語の登場人物の衣装で、紫の上は紫色地に花模様、若い玉鬘は元気いっぱいな黄色い細長、尼になった空蝉の衣装は渋い青の衣装に白い袈裟が掛けてていました。六条宮の展示に衣装選びの場面が使われていましたので、そちらと関係していて、興味深かったです。

J-CULTURE FEST にっぽん・和心・初詣 十二単ギャラリー 官位束帯 女房装束

J-CULTURE FEST にっぽん・和心・初詣 十二単ギャラリー 紫の上の衣装

J-CULTURE FEST にっぽん・和心・初詣 十二単ギャラリー 玉葛の細長
本物の牛車
牛車の車輪の軸は、割れないように奇数になっているという話を聞いたことがあります。実際に数えてみたら、21本で奇数でした。近くで見ると、手の込んだ工芸品。説明によるとこれに4人乗れるそう、かさばる装束を付けて、乗る乗り心地はどんなものでしょうか。
平安美学の鮮やかで精緻さに、感動しました。

J-CULTURE FEST にっぽん・和心・初詣 十二単ギャラリー 牛車

J-CULTURE FEST にっぽん・和心・初詣 十二単ギャラリー 牛車
感想 実物大をみて、現物の迫力を感じました。
首都圏に住んでいると、有職故実・平安時代のものに触れる機会が少なく、牛車の実物を見たのは今回初めてでした。もちろん平安時代そのままではなくレプリカですが、実物のもつ大きさの空間感と素材感を感じました。またこんな所まで、彫刻を施し漆をぬり金具を打っていたのかと、シンプルな実用品の対極にある品でした。
マリーアントワネット展と合わせて、貴族文化について考えさせられました。

2018年正月の「宮廷文化・今昔物語展」は規模が大きくなっていました。1月15日まで。


J-CULTURE FEST にっぽん・和心・初詣 十二単ギャラリー 概要
1月2日には十二単ショー、3日は十二単行列がありました。
開催期間:2017年1月1日(日)~2017年1月6日(金)時 間:10:00~20:00料 金:無料会 場:東京国際フォーラム ロビーギャラリーお問い合わせ 東京国際フォーラム事業推進部
電話 03-5221-9043(平日10:00~17:00)
井筒装束店、風俗博物館のリンク
京都の井筒装束店と同社が運営する風俗博物館の、協力のもと行われた模様です。(スピークが一切なかったのですが、展示品が同じだったので。)
株式会社 井筒 http://shouzokuten.izutsu.co.jp/
Facebook 井筒装束
Facebook 井筒企画『お祭り大好き』

J-CULTURE FEST にっぽん・和心・初詣 十二単ギャラリー 牛車
2018年のお正月に、規模が大きくなって、開催されました。1月15日まで。
