わびさびから、子供も楽しめる、変化のあるお寺
私は北鎌倉エリアの観光では、浄智寺をお勧めしています。家に割に近い場所なので、知り合いを連れていくときも浄智寺を案内しています。それは他の北鎌倉の寺より、空いていることも理由ですが。
侘びさび・幽玄・幻想性・杉木立・竹林・石・やぐら、鎌倉五山でありながら、衰退した歴史。真面目な禅堂と思いきや、ディズニーランド的な子供っぽい要素もあるのです。禅とか、歴史とか、鎌倉そのものにも興味のない人も、袖を引っ張て連れて行きたいお寺です。
楽しめるポイント
☆鎌倉石の石段(なんと無料エリア!)で写真撮影が楽しめます。
☆建物と庭を楽しむ。
☆竹藪から岩山、ここは何処?な景色。
☆たぬきに、布袋様と子供も楽しめるよ。
☆有名人のお墓もあります。
浄智寺は、順路を歩くだけで、幾つも違った風景が見れるお寺です。作り込みしていると、思いきや、由緒があり真面目なのが意外と面白いです。
わび・さび・幽玄・異世界 → 宗教としての禅宗 → 真面目に?エンターテインメントしています。布袋様の辺りはちょっとデズニー的かな。
浄智寺の見どころ、アクセスのエントリーはこちら


浄智寺 鐘楼門

浄智寺 竹林
鎌倉石の石段(なんと無料エリア!)で写真撮影が楽しめます。
鎌倉街道から、角を曲がると、視界に石橋と石の階段が目に入ります。うっそうと茂った杉木立が、この世ならざる、異世界へと誘うのでした。この光景は、まごうことなき、開山のころの、鎌倉時代の風景でしょうか。甘露の井からはじまる石段を、山門を抜け、入場券売り場までの無料の場所です。ゆるい石段が長く続きます。
池からかなりの長さを、すりへった鎌倉石のゆるやかな石段を上ります。タイムスリップして鎌倉時代に戻ったような気分です。平行して通る道は、源氏山へのハイキングコースへの道です。
ここで着物て撮影すると雰囲気のある写真になりますね。撮影スポットとしてもよろしいかと思います。浄智寺に入場する前の無料エリアなので、お急ぎの方も寄ってみたください。

浄智寺 石段
建物と庭を楽しむ
浄智寺はなかなかセンスのある建物がそろっています。関東大震災で、壊滅的な被害を受けたので、今見る伽藍はその後建てられたものです。大正・昭和の建築だから、現代の私たちの美的センスにマッチします。
石段を上がりきると、二階に鐘付堂がある変わった印象的な鐘楼門。本堂の曇華殿(どんげでん)は再建になります。中世の禅寺の土間形式のお堂になります。中には本尊の三世仏如来が祀られています。
本堂の後ろの茅葺屋根の書院は大正時代の再建で、藁ぶき屋根の和モダンの建物です。洗練されています。
浄智寺の各建物の紹介は、近く公開するエントリーで紹介します。

浄智寺 曇華殿
竹藪から岩山とここは何処?な景色。
書院の庭を抜けると竹林になります。順路を歩いて行くと岩山にでます。鎌倉名物のやぐらに石仏のほかに、この光景は!コスプレとか特撮ものの撮影もできそう。(実行する場合は自己責任で、よろしく)

浄智寺の裏山
たぬきに、布袋様と子供も楽しめるよ。
鎌倉は大人向けの場所ばかりで、お子さんが飽きてきているなら、浄智寺に行きましょう。何も考えずに楽しめる、ディズニーみたいなところもあります。家族ずれでなくても、デートでも、グループで行っても盛り上がれます。
竹林の中に狸。ふざけているように、見えますが、由緒のあるものだそうです。この辺に狸いますから。探検しましょう。岩がせり出して、わくわく!この辺は子供が喜びそう。すぐそばにトイレがあるので、お母さんは覚えておきましょう。インディージョーンスぽい風景に、ホスピタリティーあり。
大きな岩の下に、謎のトンネル。冒険しましょう。ずんずん行こう。
通り抜けると。布袋様が、見えます。等身大で大きいですよ。
ここで、「めたぼー」と言いながら、お腹をさすり、みんなで記念撮影しましょう。鎌倉七福神の布袋様です。こちらも由緒がありますから、造り物ではありません。面白いけれど、深みがありますね。書院の玄関の前あたり、ボリューミーな灯篭!
有名人のお墓もあります。
幻想小説の大家で、北鎌倉に住んでいた澁澤龍彦氏の、墓があります。
わびさび、から、格式ある禅宗の建物、後半は突っ込みどころ満載の、浄智寺でした。近くに住んでいるけれど、ここは面白い。
浄智寺の見どころアクセスのエントリーはこちら

北鎌倉 山ノ内の紹介
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円覚寺






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長寿寺、4~6月 10・11月 金・土・日曜・祭日 限定公開です
禅居院 非公開寺院をのぞいてきました
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成福寺 横須賀線で北鎌倉駅の手前で見えるあのお寺です、鎌倉ではレアな浄土真宗
常楽寺

2015年9月26日・27日・28日・29日初出
2016年12月22日改訂
2018年1月16日改訂
2022年2月12日改訂