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国立西洋美術館の常設展、日本人好みの西洋画が増えています。

ジャン=マルク・ナティエ「マリー=アンリエット・ベルトロ・ド・プレヌフ夫人の肖像」
ジャン=マルク・ナティエ「マリー=アンリエット・ベルトロ・ド・プレヌフ夫人の肖像」http://collection.nmwa.go.jp/artizeweb/search_7_detail.php

いつものあの場所に、名画がある幸せ。

今年になって美術館めぐりを、十数年ぶりに再開したのですが、常設展示がある美術館・博物館は意外に少ない気がしています。限られた美術マニアに何度も足を運んでもらうには、特別展が有効ですし。日本画は長期の展示に耐えられないので必然的に展示替えがあります。展示スペースより所蔵品の方が多いミュジーアムの事情とかでしょう。

常設展示には特別展にない楽しみがあります。パリのルーブル美術館には「モナリザ」、フィレンツェのウフィツィ美術館には「プリマベーラ」、ウィーンの分離派館へ行けば「ベートーベンフリーズ」にいつでも会える。自分の町の小さな美術館館でも、ナショナルミュージアムでも、そこに行けばいつでもあの名画ある楽しみ。一枚の絵の感想が何度も見るうちに、自分の印象がどんどん変わっていく面白さ。

上野の国立西洋美術館の常設展示は、10代の頃から、幾度となく絵を見に行った所です。高校の美術部で油絵を描いたので、点描画にあこがれて真似ました。(似てなくて自分の才能のなさに撃沈した。)カミューユクローデルの彫刻を見つけた20代…私にとって昔の自分に出会う場所でもあります。

国立西洋美術館 レストランすいれんの

国立西洋美術館 レストランすいれんの窓見える中庭

日本人好みの作品が集められています。

ヨーロッパの国立美術館は、君主制時代に王様がガンガン買った美術品が母体になっています。その後も国の威信をかけ美術史が一目で分る各時代の名作を集めてきました。やはり実際に見に行くと、その国民の好みが反映されている気がしているのは、私だけなのかな。

松方コレクションから始まった、国立西洋美術館も、日本人好みの美術品が集められています。

大原美術館のコレクションも日本人好みだと思います。

大原美術館コレクション、国立新美術館。エル・グレコなど教科書で見た有名作ぞくぞく!
写真は、この後に行った六本木ヒルズの森タワー森アーツギャラリーより撮りました。アーメーバのような曲線は、前だけだったのね。裏側も曲線だったら...

静謐な絵が好き。

美術館の特別展で人気のあるのはオランダバロック時代のフェルメールでしょう。30数枚しか本物がない希少性もさりながら、フェルメールの描く静謐な世界が日本の美術ファンが好だからでしょう。

国立西洋美術館の所蔵品にも、フェルメールテイストの、静謐な絵がありました。

スイスの清冽な色彩で、明治時代から愛されてきた、セガンティーニは2枚展示。
「風笛を吹くブリアンツァの男たち」「羊の剪毛」

2008年の回顧展で衝撃を受けました。19世紀のデンマークの画家ハンマースホイ、室内で妻と限られた家具、ピアノ、調度品をなんども描きました。北国の空気感と押さえられた色調で静かな部屋、惹かれてしまいます。
「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」

ハンマースホイ「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」

ハンマースホイ「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」http://collection.nmwa.go.jp/artizeweb/search_7_detail.php

ななっなんと、フェルメールではないか?と思われる絵がありました。フェルメールが若いころ描いていた歴史画ジャンルで、女性像です。「フェルメール帰属」となっていました。フェルメールの真筆ほど冴えはないのですが、真筆を期待したいです。

歌麿の美人浮世絵を見るように、西洋画の美女を見る。

日本では「美人画」という括りで、絵を鑑賞します。古くは「源氏物語絵巻」からその傾向あり、江戸時代の浮世絵は、女性像を格別の物として鑑賞するようになりました。現代でも浮世絵師の流れをくむ画家や、日本画家で女性像をよくする画家が、「美人画家」と称されています。

伝統的に「美人画」を愛する日本人は、西洋絵画を見るときも「美人画」として鑑賞してしまいます。宗教画のマリア像、ビーナスのギリシャ神話物、女性貴族の肖像画……うら若き女性の描かれている絵があれば、歌麿の浮世絵の大首絵を見るように、鑑賞しています。野郎の肖像画より女性像の方が大好きです。

多くの「美人画」がありますが、18世紀フランスの画家の描いた、女性像2枚紹介。
マリー=ガブリエル・カペ「自画像」
ジャン=マルク・ナティエ 「マリー=アンリエット・ベルトロ・ド・プレヌフ夫人の肖像」

ジャン=マルク・ナティエ「マリー=アンリエット・ベルトロ・ド・プレヌフ夫人の肖像」

ジャン=マルク・ナティエ「マリー=アンリエット・ベルトロ・ド・プレヌフ夫人の肖像」http://collection.nmwa.go.jp/artizeweb/search_7_detail.php

国立西洋美術館様、これからも日本人好みの「美人画」の蒐集を続けて下さい。期待しております。

国立西洋美術館

国立西洋美術館

国立西洋美術館 常設展 概要

w e b: サイト内常設展ページ
休 館 日 : 月曜日 月曜日が祝日又は祝日の振替休日となる場合は開館し、翌日の火曜日が休館 年末年始(12月28日~翌年1月1日)
その他、臨時に開館・休館することがあります。詳細はこちらから
開館時間: 9:30~17:30
秋の企画展閉会日以降の開館日から春の企画展開催日までの開館期間中は9:30~17:00
金曜日 20:00まで 土曜日 常設展のみ 20:00まで
入 場 料  : 一般 430円(220円)大学 130円(70円)( )20名以上の団体
高校生以下・65歳以上無料 サイトの詳細ページ
無料の日: 毎月の第2、第4土曜日、文化の日(11月3日)常設展示のみ無料となります

国立西洋美術館アクセス方法

webサイト: web http://www.nmwa.go.jp/jp/index.html
facebook https://www.facebook.com/NationalMuseumofWesternArt/
住   所: 東京都台東区上野公園7-7
電   話:  ハローダイヤル 03-5777-8600

アクセス方法 http://www.nmwa.go.jp/jp/visit/map.html

電車
JR線 上野駅公園出口 徒歩1分
京成電鉄 京成上野駅 徒歩7分
東京メトロ銀座線、日比谷線 上野駅 徒歩8分

東京都台東区上野公園7-7

国立西洋美術館

国立西洋美術館

投稿者プロフィール

山本
平安・鎌倉・室町時代の有職故実デザインの家具・インテリアを、売りたい!と業界ををリサーチしたら、どこも作っていませんでした。絵なんて30年描いていませんが、もう私がデザインするしかない。
雅で品格ある、有職故実のインテリアを世に出すのが、目標。

なお、古いものなら、ヨーロッパのものも大好き、美術・ファションも好きです。十代のころは歴女、二十代は、古典文学と耽美主義と能楽ファンだったので、そちら方面のエントリーも書いてます。

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ほぼ家具のこと。

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