紫陽花で有名になった、明月院(めいげついん)。
紫陽花ですっかり有名になった、明月院です。紫陽花が植えられた経緯は、人手不足で植えっぱなしでも手間がかからないからと、紫陽花を植えたことがはじまりだと聞いています。
いま明月院におじゃますると、よく手入れされたお庭と、季節には見事な紫陽花が見られます。
今回は、明月院の見どころを記事にしました。紫陽花以外の明月院の魅力をお伝えします。
私、江戸紫は鎌倉に52年住んでいます。ブログを書くときは、必ず実際に足を運んで、書いています。鎌倉市民ならではの地元情報もあわせて記事にしています。
アクセス
拝観料:300円 6月 500円
最寄駅:JR横須賀線線北鎌倉駅 徒歩10分
バ ス:江ノ電バス 鎌倉駅⇔大船駅・上大岡駅・本郷台駅 明月院下車5分
鎌倉執権・室町将軍・関東管領と関係がありました。
能「鉢の木」で有名な五代執権北条時頼が、この地に最明寺を作りました。その子の六代執権北条時宗が禅興寺にしました。明月院の境内には北条時頼の宝筐院塔があります。
かつて、この場所は管領屋敷という地名でした。室町時代、この辺りは、関東管領(東日本では、鎌倉公方に次いでNo2の地位)の山ノ内上杉家の屋敷がありました。室町時代鎌倉公方足利氏満は、関東管領上杉憲方に命じて禅興寺を発展させました。そのころ明月庵から明月院に名を改めました。
室町三代将軍足利義満の時代、禅興寺は関東十刹の一位になりました。しかし衰退して明治初めに禅興寺は廃寺になり、明月院だけが残りました。
見どころ
明月院もヴィジュアルが大変いいお寺です。写真撮影で訪れる観光客も多数来ます。見どころを紹介。
山門と鎌倉石の階段
季節になれば、両脇に紫陽花が咲き乱れる有名な場所です。鎌倉石の石段でとっても趣があります。
本堂 方丈
本堂には本尊の、聖観音像がまつられています。靴を脱いで拝めますので、近くまで行って拝みましょう。
なお、残念なことに丸窓のある隣の座敷には入れません。(前は行けた!)
枯山水の庭
本堂・方丈前にあります。古いものではありませんが、なかなか見ごたえのある枯山水・石庭です。
開山堂 仏殿 宗猷堂(そうゆどう)
禅興寺 の開祖 密室守巌(みっしつしゅごん)の像をまつっています。
明月院やぐら
開山堂の左手の山際にあります。鎌倉のやぐらでは最大級です。室町時代の上杉憲方の墓と云われています。実際に見ると彫刻があるのがよくわかります。
瓶の井 つるべの井
開山堂の左手にある井戸です。鎌倉十井の一つで、「瓶ノ井」「つるべの井」と呼ばれています。
うさぎ小屋
目立たない場所にあり、パンフレットにも出ていないのですが、本堂の右手前の生垣の道を右に曲がると、うさぎ小屋があります。お子様連れや動物好きさんは探してみて下さい。
月笑軒
茶店になります。お抹茶やソフトドリンクがいただけます。
抹茶は京都の名店のもの。お菓子は出雲のお菓子でした。700円(2022年7月)
北条時頼公の廟所(びょうしょ)と墓
鎌倉幕府五代執権の北条時頼の廟所と、墓が明月院の入り口を入って左手、月笑軒の先にあります。北条時頼はこの地に最明寺という寺を、康元元年(1256)に建てました。明月院は最明寺の塔頭の一つでした。
こちらも撮影に外せない、境内のビューポイント
枯山水後ろの植え込み
本堂・方丈前の枯山水・石庭の裏になります。
竹やぶ
本堂の左手にあります。
桂橋
本堂の方から入り口方面、月笑軒に続く木の橋になります。
本堂後庭園 6月・12月に公開
丸窓の後ろに広がる非公開の庭園、本堂後庭園は、6月上旬の花菖蒲、12月上旬の紅葉に公開されます。
公開期間は短いですが、本当に美しいです。
12月の紅葉の公開の様子。
6月の花菖蒲の公開の様子
こらむ 2017に小田原で、明月院総門が再移築。
明月院の総門は、東京南青山の根津美術館の正門として、長らく美術ファンに親しまれました。2009年に隅研吾氏のデザインによりリ根津美術館はリニューアル。山門は解体されました。これから小田原文化財団 江之浦コンプレックス、東海道線の根府川駅下車で、茶室や能舞台を備えた総合的な芸術発信場に、再移築されました。
明月院とは
- 宗派 臨済宗建長寺派
- 山号寺号 福源山明月院(ふくげんざん めいげついん)
- 創建 明月庵 永暦元年(1160) 禅興寺 文永5年(1268)ごろ
- 開山 禅興寺 密室守巌
- 開基 明月庵 上杉憲方
- 本尊 聖観世音菩薩
明月院は、平治の乱で戦死した首藤刑部大輔俊道の菩提を弔うため、永暦元年(1160)、俊道の子、山ノ内経俊により創建された明月庵を起源とする。
その後、康元元年(1256)、北条時頼がこの地に最明寺を建立したが三十七歳で卒去。のちに時頼の子、時宗が最明寺を前身に、蘭渓道隆を開祖として禅興寺を創建した。康暦二年(1380)、足利氏満から禅興寺中興の命を受け、管領上杉憲方は寺粋を拡大し塔頭も建てた。このとき明月庵は明月院とあらためられ支院の首位におかれた。
鎌倉の寺 小事典
明月院のリンク
明月院のアクセスデータ
観光情報
2022年6月確認
webサイト | なし |
住所 | 神奈川県鎌倉市山ノ内189 |
電話 | 0467-24-3437 |
入場時間 | 9:00~16:00 6月 9:00~17:00 |
拝観料 | 300円 6月 大人高校生500円 中・小学生300円 |
本堂後庭園 | 6月初旬・10月初旬 大人500円 |
トイレ | 境内 入り口近くにあります。 |
明月院 アクセス方法
最寄駅:JR横須賀線線北鎌倉駅 徒歩10分
バ ス:江ノ電バス 鎌倉駅⇔大船・上大岡・本郷台 明月院下車5分
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2016年12月2日加筆、一部写真差し替え
2016年12月5日一部写真差し替え
2017年5月12日改訂
2017年6月7日加筆、一部写真差し替え
2022年2月12日改訂
2022年7月20日加筆・改訂