満福寺は、義経と弁慶が好きな人、必見の地
義経伝説の舞台です。義経が兄源頼朝に、疑われて、鎌倉に入れず、弁明のため、腰越状を書いたのが、満福寺です。
境内はじめ本堂にも寺の中に、義経伝説がぞくぞく。義経・弁慶の石像、本堂内には義経の生涯を描いた、鎌倉彫の絵があり、静御前もおります。
市内の神社仏閣で、これほどサービス精神旺盛な、ところはありません。
境内の見どころ
山門 江戸時代の建物
江戸後期 四脚門 虹梁大瓶束笈形式 一間×二間 切妻・銅板葺き 丸柱 三斗詰組
鐘楼 江戸時代の建物
江戸末期に建てられたものです。光明寺の鐘楼の影響を受けています。
江戸末期 一間×一間 入母屋・瓦葺 角柱 三斗・蟇股 扇垂木
伝説の、弁慶の硯石、手玉石、腰掛石
弁慶の伝説にかかわる、石があります。

満福寺 写真右手に、弁慶の硯石
本堂右手の、墓地に通ずるトンネルの右横にあります。弁慶が「腰越状」の下書きを書くため水にを汲んだといわれる「硯の池」の伝説は、弁慶が心をしずめるため、墨をすっていると、池からコウロギの鳴き声がした。弁慶が「やめよ」と叫ぶと鳴き止み、以後この境内ではコオロギが鳴かなくなった。

弁慶の手玉石
弁慶が、力試しをした?弁慶の手玉石に、弁慶の腰掛石があります。
境内には義経ファンが楽しめる、石像などたくさん。
境内には観音立像や、義経と弁慶が、腰越状をしたためる場面の石像など多数あります。

満福寺 義経・弁慶の石像
戦場でもないのに義経は鎧姿なの?危険だから?と突っ込みむ。
童子の石像にねずみ。この子は大黒様?先の像と同じ作者のようです。京都の御所人形テイストです。いつ頃できたのでしょうか?
茶店のある見晴らし台、江の島が眺められます。
境内右手に、しらす丼の食べられる茶店「義経庵」の看板がある階段があります。茶店を利用しなくても、登れます。見晴らし台になって、江の島が見えます。まわりは墓地になっています。
注意:お墓がすぐそばまで建っています。苦手なひとは、止めましょう。

満福寺 茶店のそばの見晴らし台からの、眺め。
本堂、展示、書院の見どころ
本堂
義経の人生をふすま絵にして、鎌倉彫の技法を取り入れた漆絵で飾っています。龍の天井画、日本画も飾られていました。

満福寺 本堂

満福寺本堂
展示
玄関を上がった所が、「腰越状」をはじめとする品々展示しています。

満福寺 玄関の天井
書院は花の襖とゆかりの浮世絵が展示してあります。
今回は、義経まつりの準備で、書院だけ見ました。花丸の襖でした。義経や江の島の浮世絵を飾っていました。ミニ美術館。

満福寺 書院
こらむ、鎌倉彫をこんなに飾る寺は他にありません。
鎌倉彫は、鎌倉時代に仏師が宋の彫漆器に影響されて始めたものです。寺院の調度に鎌倉彫の源流が見られす。
寺院生まれの鎌倉彫ですが、とりわけ現在目にするスタイルのものは、寺院では見かけません。満福寺では、ふすま絵や、壁飾りで大胆に取り入れられていました。

満福寺 本堂 ふすま絵

満福寺

満福寺
義経まつり
毎年4月の第3週の土曜日に、義経を忍んで、義経まつりが開催されます。
2016年4月16日のレポートです。


義経まつり
満福寺と腰越状とは
宗派 真言宗大覚寺派 準別格本山
山号寺号 龍護山医王院満福寺(りゅうござん いおういん まんぷくじ)
創建 天平十六年(744)
開山 行基(中興開山 高範)
本尊 薬師三尊
悲劇の英雄、源義経の「腰越状」で知られる。
元暦二年(1185)、平氏を滅ぼして鎌倉へ凱旋してきた義経は、兄頼朝に疎んじられ、鎌倉入りを拒絶された。
義経は腰越まで来て満福寺にとどまり、和田義盛などを通じて頼朝の怒りを解こうと努めたが許されず、幕府公文所別当の大江広元に書状を出して力添えをを頼んだ。これが「腰越状」である。
この書状をもってしても義経は頼朝に受け入れられず。奥州の藤原秀衡のもとにかくまわれ、そこで不遇の死を遂げたとされている。
殺された義経の首が検分されたのも満福寺だが、役目をつとめた和田義盛は涙をこぼしたという。
鎌倉の寺 小事典
アクセス方法
webサイト: | http://www.manpuku-ji.net/ |
住 所: | 神奈川県鎌倉市腰越2-4-8 |
電 話: | 0467-31-3612 |
メールアド: | mnpk[at]estate.ocn.ne.jp お問い合わせの際は、[at]を@にしてください |
駐 車 場: | なし |
入場 時間: | 本堂・展示・書院 9:00~17:00 |
休 館 日: | 本堂・展示・書院 12/29~1/3休み |
拝 観 料: | 本堂・展示・書院 大人・高校生 200円 中学生100円 小学生無料 |
御朱印受付: | 有り |
パンフレット | 日本語 英語 |
アクセス方法
最寄駅:江ノ島電鉄腰越駅下車5分
江ノ電の、えのんちゃん!江ノ電の江の島駅と腰越駅の間の腰越通りは、お魚屋さんと、和食を出すレストランが多いので、この辺でランチにするもよし、魚を買ってお土産もよしです。
腰越のお寺と神社
満福寺

満福寺 義経まつり

小動神社

浄泉寺

2015年9月16日初出
2016年4月17日改定
2017年5月12日改訂
2022年2月19日改訂