若宮大路の段葛の、改修工事が終わりました。
3月30日が渡り初め
1年半前の、2014年11月から行われていた、段葛(だんかずら)の改修工事が終わりました。3月30日(水)には整備工事竣工式と奉祝行事がお行なわれ、鶴岡八幡宮の神職らによる渡り初めと、歌舞伎役者中村吉右衛門一門の通り初めがありました。吉右衛門さんの舞の奉納がありました。
大正時代の石積みの補修と桜の植え替え
今回の改修は、参道を支える石積みが崩れるようになり、大正初期に植えられた桜の老化が進んだため、行われました。堤はコンクリート擁壁の上に石積みにしました。土だった路面を雨水を吸収しやすい工法で舗装。地下に残る鎌倉時代の遺構を保護するため、これまでより約70センチかさ上げした箇所もあります。248本あった桜は全て植え替えられ、177本になりました。
事業費は約7億1400万円で、国が2分の1、残りの2分の1を県、市、八幡宮が負担しました。段葛は、鶴岡八幡の境内だそうです。
渡り初めの翌日、段葛に行って来ました。
31日に、段葛に行って来ました。桜がの咲き具合が気になりました。が、ほぼすべての木の花が咲いていました。桜の木は、幹や枝ぶりから何種類か植えられている模様です。前と同じく桜の足元につつじが植えられていました。
石灯籠も一新されて、土だった歩道が、舗装されて歩きやすくなりました。新しく中央に旗を設置するポールができていて、花が飾られてます。途中から段葛に上がれる、脇の階段が減りったのが、前のとの違いです。
人出はというと、もう、通常の通行量になっていました。外国人観光客も目立ちます。一眼レフをかかえた観光客もいる一方、歩道として使っている土地の人もいました。普段の若宮大路です。
段葛の豆知識
寿永元年(1182)三月、北条政子の安産を祈り、夫の源頼朝が築かせたものです。「かずら石」を敷いて一段高く造りました。明治になり両脇の土手を直し、道幅を鶴岡八幡に近づくと狭くし、土手もしだいに低くなるようにしました。(遠近法効果を狙ったようです)大正時代に桜を植えました。
今は二の鳥居から三の鳥居までの、四百数十メートルです。明治時代に鉄道が通る前までは由比ガ浜海岸までありました。(かまくら子供風土記より)

段葛

段葛

段葛

段葛

段葛

段葛
2016年4月2日初出
2022年2月21日改訂