正式名称は極楽律寺
江ノ電の駅名も、地名も極楽寺ですが、極楽寺の正式名称が「極楽律寺」だそうです。鎌倉時代、社会福祉事業をした名僧、忍性ゆかりの、有名寺院です。奈良の西大寺ともご縁があるそうです。
1970年代に中村雅俊のドラマで、注目された大エリアです。年配の人には懐かしいかな。近くには喫茶店・飲食店もあります。近くのパン屋さんのその場で詰めてくれるクリームパン気に入っています。
2015年の綾瀬はるか主演の映画、海街diaryのロケでも使われていました。映画ドラマ好きな人にも注目されお寺ですね。

江ノ電 極楽寺駅
アクセス
拝観料:無料
最寄駅:江ノ島電鉄 極楽寺駅下車 徒歩1分
観光に便利!長谷・極楽寺 地区観光便利メモ

極楽寺のみどころ
鎌倉時代は多くの伽藍があった、極楽律寺でしたが、たび重なる戦火で荒廃して、今見るように、再建されたのが江戸時代です。
山門
江戸時代の門です。写真はこの門から中では撮影できません。
山門の古建築データ
- 時代 江戸時代 文久元年
- 形式 四脚門 虹梁大瓶東笈形式
- 規模(柱と柱の間の数)1間×2間
- 屋根 切妻・茅葺
- 柱と軒組 丸柱 三斗詰組

極楽寺 山門

極楽寺 山門と紫陽花
桜
山門をくぐると、石畳の両脇に桜の木が、多く植えられています。これは期待できそう。
東国花の寺百ヶ寺 鎌倉一番 サクラ だそうです。
本堂
関東大震災で一度壊れたそうです。
木造文殊菩薩像 木造忍性像(鎌倉時代)右の仏様です。
本堂は四月七・八・九日に、上に上がって自由に参拝できます。
本堂の古建築データ
- 時代江戸時代明暦2年
- 形式 一般仏殿 三間堂
- 規模(柱と柱の間の数)3間×4間 向拝
- 屋根宝形・銅板葺き
- 柱と軒組丸柱 三斗詰組

極楽律寺 本堂を後ろから撮影
宝物殿
本堂の、右手にあるコンクリートの建物です。
所蔵品
- 清凉寺式釈迦如来(鎌倉時代) 四月七・八・九日に 開帳
- 十大弟子像(平安時代)
- 木造釈迦如来像(鎌倉時代)日本では珍しい。転生法印を結ぶ釈迦如来像
- 木造不動明王像(平安時代)島根県益田市の廃寺から託されました。
四月七日・八日・九日 本尊御開帳
四月七日・八日・九日は、本尊清凉寺式釈迦如来像の開帳です。
この期間中、客殿でお茶の施茶席があります。鎌倉時代、忍性菩薩は当時貴重であったお茶を薬として庶民に施しました、その故事にちなみます。
特に八日は、お釈迦様の誕生の花祭り・灌仏会・仏生会(ぶっしょうえ)と寺を作った忍性菩薩の4mの高さがある五輪塔の墓の公開があります。
2022年から仏生会に参加するとき、お焼香の入った香袋を、700円で購入します。
2017年の四月八日に伺いました。昼どきで多くの参拝客が来ていました。本堂の前に灌仏会のための花御堂が置かれていました。甘茶の接待もありました。年に一度の忍性菩薩の五輪塔の墓の公開を見に行きました。お寺の裏から出て忍性の墓に行くと法要でした。
Facbookに写真があります。

極楽律寺 忍性の墓公への案内板
こらむ 2016年 奈良国立博物館の忍性展に、出品しました。
奈良国立博物館で、忍性の展覧会があるそうです。極楽律寺からの出品もあるとのこと。
2016年7月23日(土)~9月19日(月・祝)開催です。
忍性展の詳細が奈良国立博物館のwebサイトに出ました、極楽律寺から文殊菩薩座像などが出品です。

極楽律寺 Facebookより
こらむ 梅かまくら特別参拝 住職さんの話し方が上手。
2016年の 鎌倉十三仏詣りの、梅かまくら特別参拝で、まいりました。当日境内は梅の花が満開でした。
参拝は、宝物殿→本堂 でおこなわれました。
住職さんに、説明していただいたのですが、やさしい語りと、説明によどみがなく。極楽寺の歴史と、かく仏さんの説明をしてもらいました。話を脱線させないで、数十分間も飽きさせず話されました。話上手な住職さんでした。またお逢いしたいです。
資料館
本尊の、清凉寺式釈迦如来様の、厨子の扉が閉じられ、見れませんでした。そのほかの仏様を堪能しました。
本堂
続いて、本堂での仏様の説明 本尊の不動像より、左側の文殊様の説明が長かったです。文殊像は大切にされているようでした。住職様の説明の後は、お堂の奥まで自由に、仏像鑑賞しました。

極楽寺のFacebookより

極楽寺のFacebookより

極楽寺のFacebookより 本堂
2015年10月に書いた、極楽寺のエントリーです。

極楽寺とは
- 宗派 真言律宗
- 山号寺号 霊鷲山 感應院 極楽律寺 (りょうじゅせん かんおうじ ごくらくりつじ
- 創建 正元元年(1259)
- 開山 忍性菩薩
- 開基 北条重時
- 本尊 釈迦如来
- 十三佛霊場巡拝 第十二番札所 大日如来
- 鎌倉三十三観音霊場 第二十二番札所 如意輪観世音菩薩
真言律寺の名刹。正嘉年間(1257~59)、ひとりの老僧が深沢に草堂を建て、阿弥陀如来像を安置して極楽寺と称していた。老僧亡きあと、正元元年(1259)に北条義時の三男重時が現代の場所に再建したと伝えられる。弘長元年(1261)に、重時の子、長時(六代執権)と業時兄弟が、当時、多宝寺に入山していた忍性を招いて開山した。
忍性は、ここで施薬院、悲田院、施益院、福田院の四田院を設け、不幸な人を救済するための福祉事業に取り組んだ。人間だけでなく、病気や年老いた牛馬の面倒をみる病舎も建てるなど、ボランティアの先駆者ともいえる徳の高い僧侶で、人々からは医王如来と崇められていた。そのほか橋を架けるなど土木事業にも力を注いだ。
鎌倉の寺 小事典
極楽律寺のアクセスデータ
観光情報
webサイト | |
住所 | 神奈川県鎌倉市極楽寺3-6-7 |
電話 | 0467-22-3402 |
入場時間 | 9:00~16:30 |
拝 観 料 | 無料 宝物殿は300円 |
宝物館 | 開館日ー4月25日~5月25日 10月25日~11月25日の火・木・土・日(雨天休館) 開館時間ー10:00~16:00 入場料ー300円 |
トイレ | あり 江ノ電 極楽寺駅前にも公衆トイレがあります。 |
アクセス方法
最寄駅:江ノ島電鉄 極楽寺駅下車 徒歩1分
近くのお寺と神社
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成就院・虚空蔵堂・星の井


御霊神社

収玄寺

長谷寺

光則寺

鎌倉大仏 高徳院

甘縄神明宮

2016年3月16日初出
2016年4月14日国立奈良博物館、忍性展、加筆
2017年4月9日加筆・改訂
2017年9月17日改訂
2018年6月5日写真追加
2022年2月25日改訂
2022年7月24日改訂