郵便ポストと、日蓮像が目印
バス通り沿いに、右に日蓮像、左に旧型の郵便ポストが目印のお寺があります。妙長寺です。境内は、よく手入れされているお寺でした。

妙長寺 入り口の日蓮像とポスト
山門
江戸中期の建物です。きれいに整備されています。
四脚門 棟柱・海老虹梁式 切妻・瓦葺 丸柱 三斗詰組

妙長寺 山門

妙長寺 山門
伊豆法難御用船 双輪塔 鱗供養塔
境内左に、白い石の舟があります。これは日蓮上人の伝説に基づくものです。
日蓮が伊豆に流された時、伊東沖の俎岩という岩礁に置いて置かれたのを、舟守弥三郎に助けられました。日蓮が乗っていた伊豆法難御用船の1/6の大きさで作られています。
双輪塔は関東大震災で倒壊した、鶴岡八幡宮の二の鳥居の石から作られました。
鱗供養塔は明治十一年(1878)建立で、鎌倉・逗子・三浦の漁師の寄進です。

妙長寺 伊豆法難御用船
泉鏡花が避暑に来て、幻想小説の舞台になりました。
作家の泉鏡花は、明治24年(1891)の夏、妙長寺で過ごしました。そのときのことを小説ににたのが、「星あかり」(旧題「みだれ橋」)です。
妙長寺の一室を借り、ひと夏滞在する、主人公が深夜寺の周囲を徘徊して、体験したことわ…幻想とホラー小説です。
青空文庫で読めます。リンク先からどうぞ。 青空文庫 泉鏡花 星明り
泉鏡花の文章は、美しい言いまわしが多く、声に出して読む方が理解がすすむかと思います。

妙長寺 本堂
妙長寺とは
宗派 日蓮宗
山号寺号 海潮山 妙長寺 (かいちょうざん みょうちょうじ)
創建 正安元年(1299)
開山 日実上人
開基 日実上人
本尊 三宝祖師
妙長寺は正安元年(1299)、材木座の沼浦というところにあったが、津波による被害を受けたため現在の場所に移転した。寺伝よると、沼浦とは伊豆流罪となった日蓮上人に船出の場所といわれている。
開山の日実上人は伊豆で日蓮の命を救った漁師、舟守弥三郎の子(一説には本人)であり、鎌倉を訪れた彼は沼浦に一堂を建立した。これが妙長寺の始まりという。
鎌倉の寺 小事典
アクセス方法
webサイト: | なし |
住 所: | 神奈川県鎌倉市材木座2-7-47 |
電 話: | 0467-22-3572 |
拝 観 料: | 100円 |
アクセス方法
最寄駅:JR横須賀線線鎌倉駅・江ノ島電鉄鎌倉駅東口
バス :東口 京急バス 九品寺循環 水道路下車1分
近くの名所
材木座のバス通り、”水道路″周辺のお寺と神社、駅方面から材木座海岸方面の順序です。散策のお役に立ててください。
踏切周辺 辻の薬師

踏切周辺 本興寺

啓運寺

妙長寺

向福寺

来迎寺

五所神社

実相寺

補陀落寺

九品寺

2016年3月12日初出
2018年1月24日改訂
2018年9月3日加筆・写真貼り換え