九品寺は、海に近いお寺です。
お寺の前の道を少し歩くと、材木座海岸です。潮風香るお寺です。
「九品」とは仏教の極楽往生の種類で、上品・中品・下品のそれぞれに上生・中生・下生があり、合わせて九品というそうです。
南北朝の有名な武将、新田義貞が作ったお寺になります。山門の「内裏山」と本堂の「九品寺」の額の字は義貞の書のレプリカで、本物は非公開の本堂にあるそうです。
同じ材木座の、浄土宗の大本山光明寺で10月に行われる、十夜法要では行列が九品寺から出発します。
浄土宗 大本山 光明寺

アクセス方法
最寄駅:JR横須賀線線鎌倉駅・江ノ島電鉄鎌倉駅 東口
見どころ
山門
江戸時代の建物です。
山門の古建築データ
- 時代 江戸時代 宝暦十年
- 形式 四脚門 虹梁蟇股式
- 屋根 切妻・瓦葺
- 柱と軒組 丸柱 三斗詰組

九品寺 山門
本堂
近代の建物になります。

九品寺 本堂
こらむ、九品寺でこれ気になりました。
家具のデザインの勉強のために、お寺まわりをしています。目的は「鎌倉」らしいデザインを探しています。
これは光琳紋で江戸時代風のデザインになります。板に省略化した、桐の紋を切り抜いたのを板戸にしています。
家具デザインをしているので、機械化できそうで、家具に応用が効きそうと、想像しました。

九品寺

九品寺

九品寺 外から見て見ました。
九品寺とは
- 宗 派 :浄土宗
- 山号寺号 :内裏山 霊嶽院 九品寺 (ないりざん れいがくいん くひんじ)
- 創 建 :建武三年(1336)
- 開 山 :風航順西
- 開 基 :新田義貞
- 本 尊 :阿弥陀如来
新田義貞が建立したと伝えられる寺。鎌倉三十二番観音霊場の第十六番札所。新田義貞が尊敬していた風航順西を京都から招いて開山とした。鎌倉滞在の短かかった義貞にとって、九品寺は鎌倉に建てた唯一の寺である。
元弘三年(1333)の鎌倉攻めの折、義貞は材木座に本陣を構えた。北条高時が討たれ、鎌倉幕府は倒れた。その三年後、建武三年(1336)に北条方の大勢の宇戦死者を弔うため本陣跡に建てられた。
鎌倉の寺 小事典
九品寺 アクセスデータ
観光情報
webサイト: | なし |
住 所: | 神奈川県鎌倉市材木座5-13-14 |
電 話: | 0467-22-3404 |
入場時間 : | 18:00ごろまで |
拝 観 料: | 無料 |
トイレはありません。
アクセス方法
最寄駅:JR横須賀線線鎌倉駅・江ノ島電鉄鎌倉駅 東口
バス :東口 京急バス 九品寺循環 九品寺下車2分
2016年2月のデータです。
材木座のバス通り、小町大路(水道路)周辺のお寺と神社を、鎌倉駅方面から材木座海岸方面の順順番で紹介します。散策のお役に立ててください。
辻の薬師

本興寺

由比若宮 元八幡宮

啓運寺

妙長寺

向福寺

来迎寺

五所神社

実相寺

補陀落寺

九品寺

2016年3月16日初出
2018年2月4日改訂
2022年6月10日改訂