横浜山手西洋館の家具について書きます。
総評、建物と家具は時代様式が合ってます。そのまま歴史ドラマの撮影をしてもいいかも。
横浜の元町一帯は横浜洋家具の産地です。代表的なブランドはダニエルになります。少し前までは。元町にお店があって、裏通りに家具工房がありました。横浜港開港当時からの産業です。
今回久しぶりに訪れて、洋館のメンテナンスができているようでした。中にある家具も私の見た目では、建物と時代考証が合っているようです。サイトでは詳しく書かれてないのですが、地元の横浜洋家具業界の、協力があったようです。
洋館の住人が転居する場合は、家具調度品は持って引っ越していきます。立派な屋敷は残っても、住人の生活をしのぶ、物が残りません。幸いにして、外交官の家とエリスマン邸は家具調度が再現されています。他の館は、オリジナルな家具ではない??らしいです。
私は家具オタク、家具マニアなのですが。もっとレベルの高い方アンティーク家具の鑑定人がいます。そんな方々にどのように見えるか分かりません。私の目には、建物と時代様式が合っているように見えました。このまま大正・戦前の歴史ドラマの撮影に使っても良いかも知れません。
家具の身元が、不明から分かるもの順に紹介します。
今回はクリスマスイベントの最中で、各館で国別のクリスマスの飾りつけをしていました。食堂はテーブルコディネーとがされていました。デコのため持ち込んだ調度があるやも知れません。テーブルクロスなどで、家具が見えずらいものもありました。
べーリックホール
ベーリックホール、昭和3年設計の、スパニシュ様式を基調とした、山手地区最大規模の洋館だそうです。
大きいです。一階にサロン、食堂など、2階に、書斎、子供部屋、寝室などプライベートな部屋を配置。家具は新しいようです。他バスルームも展示してありました。
クリスマスの飾りつけはカナダだそうです。
山手234番館
山手234番館、昭和2年建設、昭和50年代まで外国人アパートメントして使用。4世帯3LDKこのアパートを、現在はぶち抜いて、公開しています。
戦後も使用されたこともあり。アールデコやモダン家具がありました。置いてある家具の風合いが時代がついていたので、ヴィンテージの本物かも知れません。
クリスマスデコレーションは、ドイツだそうです。
山手111番館 昭和初年の家具
山手111番館、大正15年、スパニッシュスタイルの洋館。昭和初期の洋館を体験できるよう家具を配置しています。2階部分は経年劣化のため見学に制限がありました。
クリスマスデコレーションはオーストラリアです。
次回、文久年間の家具に逢いました。に続く。
山手の西洋館の、家具とクリスマス





2015年12月11日初出
2018年2月7日改訂
2022年3月11日改訂