イケアが、あせりの広告を出す日を、予想していました。キャズム理論で解明しよう。
ツイッターのまとめに、IKEAの広告のことが出ていました。
IKEA広告に反発の声相次ぐhttp://togetter.com/li/871870
彼が部屋に来たいのを断った。実家から持ってきたちゃぶ台のせいで。
さあダイニングを変えよう。
いまだに欧米至上主義が続いていると思っているのか。20世紀じゃないんだから。
タカシ君のお誕生日会は、おうちなのに。どうして僕はファミレスなの?
さあ、ダイニングを変えよう。
1970年代に食堂セットがない家には、けっこう、ささりましたけど。今更このコピーでIKEAに買いに行く人いますか。
彼氏がSNSで、女友達のおしゃれ手料理に、「イイネ!」していた。
私のにはしたことないのに。
さあ、ダイニングを変えよう。
ダイニングを変える、モチベーションより、劣等感が先にたちます。このシュチエーションだと、彼氏が女友達に乗り換えたと、とらえられそうで、重いです。
IKEAはこんな、とんちんかんな広告を出すようになったのですか。IKEAファンが離れますよ。
バブル時代までは、欧米に比べて日本は、遅れているが、広告の常套手段だったです。バブル崩壊後、日本人は日本文化で生きています、出来ないことは出来ません。となりました。IKEAでダイニング一部屋一式買っても、お安いのは分かりますが、昔からの生活も続いているんだ。そうやすやすと、乗りません。
IKEAが、あせりだすのも、予想できてました。
ジェフリー・ムーアのキャズム理論だと消費者は5つに分けられるそう。
(家具業界でも必読書だと思う。)
イノベター 先行者、最先端、斬新を求める、発売前に商品を手に入れたがる。
アリーアダプター 技術志向でない、先行者、
アリーマジョリティー 実利主義者、市場をじっくり見て購入する層
レイトマジョリティー 保守派、流行が下火になってから買う層
ラガード 懐疑派、保守層
ハイテク商品の客の分類です。家具でも応用ができる考えです。上の3つは、インテリア雑誌を読む、ネットで情報を探す、ショールームに行く、情報リテラシー高い人たちです。下の2つは、情報リテラシーが低く、テレビを見るくらいな層です。経済的な理由でこの層にいる人も多数です。
2006年のイケア再上陸のとき、イノベターの、インテリアのライターさん、インテリアコディネータさんに、高めのインテリア雑誌にいろいろと書いてもらっていました。(インテリ界の大重鎮の記事みました)1970年代のイケアを知っている書き手の人もいたり、一部で北欧インテリアが再流行を見せていたので、それに乗ったりしていました。
低価格、薄利多売の最大の客層は、レイトマジョリティーとラガードになるので、客層を落とすのを、極力遅らせるための措置だと思います。
アリーアダプターとレイトマジョリティーでは買いっぷりも違うわけで、「イケア=おしゃれ」は絶対に維持しないとならない。イケアさんはその辺のコントロールができるのではと思っていました。
今回の広告では、日本の消費者のことを読み違えたようです。客層が変わったあせりと、思えなくもないです。
低価格だけれど、情報リテラシー高めのアリーアダプターも来店する。ビジネスモデルを、IKEAさんには、是非確立して欲しかったです。レイトマジョリティー一本に絞らないで、踏ん張ってください。