先生をやりたい人必読、「裁縫女子」ワタナベ・コウ は教室経営の参考になります。

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インテリア縫製と洋裁と工作
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まんが「裁縫女子」ワタナベ・コウ

「裁縫女子」ワタナベ・コウ  リトル・モア 1,132円

 

起業して、経営する方法には、いくつか手法があります。

私は経営手法の種類を、「創る・企画する」「真似る」「他社のものを営業しまくる」それに「先生として教える」を付けたします。物を作って流通させる産業と、技能サービス売る産業の他に、ニッチながら「先生と呼ばれたい」産業があります。

サロネーゼから、リタイヤしたらはじめたい木工教室の先生、その他もろもろの、趣味の教室から資格取得講習会。ともかく幼稚園から大学院・専門学校の文部省管轄の学歴になる学校以外の、サロン・お稽古所・お教室の先生の、お役に立つ本です。

お稽古所あるあるが、満載です。ギャグまんがなんで、軽く読めます。

発売直後に、立ち読みして面白かったので、ずーと気になっていました。思いつきでこのほど買って読みました。私はあらためて面白ーいと思いました。

洋裁あるある

洋裁あるある的な記事は、高校の家庭科以来、独学で、洋裁をしているので、同感しました。

チャコペンが消えない、けれど高いのを教室に準備していないのを、生徒さんに問い詰められるシーンは、私もすばらしチャコがあるのを知っていますが、中学校のとき買ったのがあるので、買えないので分かります。

(というか、今縫っている白いシルクに、赤いチャコを使ったんだけれど、消えないよー!)

先生商売の人に、参考になる

レビューには、毒舌ばかりで、モンスター生徒を描いてどこがいいんだとありました。

この本は先生・講師・お師匠さんが、生徒に追い詰められた時に、こう切り返すればいいんだ。という参考書として読んでください。経営者的な視線も見受けられます。

コウ先生が、薄手のリバティーの生地を、家庭用ミシンでひきつれないで縫って、

『マニアには実力を見せつけるに限る』

て言うシーンなど、先生の、マニュアルとして役立つストーリーです。

私は教員免許持っているけれど、教えることをビジネスにしないつもりです。が、サロネーゼをはじめとして、先生ビジネスをしたい人には是非お薦めします。

洋裁の先生としては、異例の経歴。

この本に不満のある人は、ワタナベ・コウ先生が

杉野女子大か、文化服装学院か、伊藤式の専門学校を卒業して → アパレル会社 → 洋裁教室講師

中卒・高卒 → 縫製工場で、高速の工業ミシン使いになる → 自宅で下請け工房兼、洋裁教室講師

ではなくて、
東京外国語大学中退 → イラストレーター → NHKのおしゃれ工房の講師
のところが気に入らないのかな。

第2章の、ミシン9台持っていますという、女性と同じ?学校で洋裁技術を習得したのに、横からちょこっときた人に、スターの座を取られようなことですか。

先生と生徒、師匠と弟子の関係が変化してる時代です。

私は能楽以外の家元制度は、集金システムだと思っています。

今までの家元制度をちらつかして、先生が生徒に強権になる時代は終わりました。クラフト手芸でも大先生を頂点とした疑似家元の集金システムがありました。それを平成不況が終わらせちゃいました。

これからのお稽古ごとお教室は、楽しく長く続けてもらう。
生徒に負担にならないくらいの授業料をもらい、お教室はカフェインテリアにして、上級者にもずーと来てもらいましょう。先生はサービス精神旺盛な愛される先生にならないと、倒産します。

ニットカフェのビジネスモデルのように、お稽古を楽しみ場を提供するのも、アイデアだと思います。

 注:能楽では職分(プロ)の稽古は無料、素人弟子は有料です。
狂言師を含めて職分の能楽師を目指したい人は、遅くとも20代前半までに家元か有力な能楽師の弟子にならなければいけません。
素人弟子は、日舞のように名取制度がないので、教えてもらっている能楽師には、お金を払いますが、家元に基本的にお金を払いません。
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2014年8月13日初出
2015年11月16日改訂
2016年8月23日改訂

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